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Vol.7 バスケットIQ / Basketball IQ

2023/7/16

近年、バスケットのコーチングの世界では、バスケットIQの重要性が注目されています。スキルやフィジカルなどももちろん重要ではありますが、それを最大限発揮させるためには、バスケットIQが必要です。(NBAナゲッツのヨキッチの話も有名です。)

具体的にバスケットIQにはどのような力が含まれるかを以下に紹介します。
・ノーマーク、オープンの選手を見つけることができる
・プレイの優先順位を理解できる
・自分がやりたいプレイよりも、相手が嫌がるプレイを選択できる
・次にどのようなプレイが起こりそうか予想できる、先回りできる
・オフボールマンで味方のサポートができる、選択肢を増やすことができる
・ボールを持つ前に次のプレイを決めることができる
・意図を持ってプレイできる、またその意図を隠すことができる

などなど。もちろん、まだまだあります。

バスケットはオフェンス、ディフェンス、トランジションを絶えず繰り返しますが、速い展開の中で常に優先順位を考えることができたり、相手が嫌がるようなプレイを選択できたりする力がバスケットIQです。また、心・技・体とがスポーツの根幹と言われていますが、それらを最大限成長させたり、重要な場面で発揮させたりするためには、

頭を使えるか、バスケットIQがあるかどうか


が重要になってきます。

上のスライド図は、元サッカー日本代表監督 岡田武史さんの著書である『岡田メソッド』を参考に作り出したものです。

良いプレイを行うための要素には、
①認知・判断、原則・優先順位の理解
 ➡︎相手(ディフェンス)を見て、周りを見てプレイすること
②プレイに意図を持つ、意図を隠す
 ➡︎なんとなく、いつも通りではなく、次のプレイの意図を持つ、
  その意図が相手にバレないように隠すこと
③実行能力、技術、走力・体力、フィジカル
 ➡︎頭で考えたこと、判断したことを表現すること、そのための力
④リレーション、オフボールムーブ
 ➡︎ボールを持っているときのみオフェンスに関わるのではなく、
  ボールを持っていないときにもプレイに関わり続けること
が存在します。

①、②、④にはバスケットIQが必要であることが分かると思います。

現在、日本のB LEAGUEのユースチーム(U15やU18チーム)での練習では、コーチ陣が繰り返し、

「賢い選手を育てたい、考え方を学んでほしい」


と言っています。自分も同様に練習を通してバスケットIQの向上を目指しています。

Kazuya

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