Vol.3 アドバンテージ(有利)をカウンターする/ Counter the advantage
2023/7/13
バスケットボールは「習慣のスポーツ」や「切り替えのスポーツ」とよく言われますが、それら以上に自分が感じるバスケットボールの本質は、
アドバンテージ(有利)を作り出し、見つけ、攻めるスポーツ
だと思っています。
なぜかはスライドにある通り、5:5の中でプレイするプレイヤーの能力はバラバラであり、身長が高い・低い、スピードが速い・遅い、体力や走力がある・ない、スキルやフィジカルがある・ないなど様々な有利・不利が存在します。
そこで自分たちにとって有利になっている部分で攻めることができれば、それは効率の良いオフェンスとなります。逆にディフェンスでは、不利を見せないことが重要です。
また、バスケットは「切り替えのスポーツ」ですが、互いに「よーい、ドン」で走り出し、オフェンスとディフェンスをするスポーツではありません。相手よりも早く走り出すことができ、いわゆるフライングをすることができるスポーツです。さらに、サッカーとは異なりオフサイドもありません。先に走り出すことができれば、足が遅くても様々なアドバンテージ(有利)を作り出すことができます。『数的有利』であったり、『位置的有利』であったり、、、。
近年、『バスケットIQ』の重要さが示されています。『バスケットIQ』にはいくつかの要素が含まれていると考えていますが、
効率的にオフェンスができること
がその内の1つです。スキルやフィジカルがあっても、それを効率的に使えなければ、効果は小さくなってしまいます。逆に能力は人並みでも、それを効果的な場面で効率的に使えれば、大きな効果を得ることができます。
現在、様々なオフェンスが存在しています。ドリブルドライブモーションオフェンス、フレックスオフェンス、プリンストンオフェンス、ピストルオフェンス、スペーシング、サークルムーブ、オンボールスクリーン、、、。
しかし、どれも最終的な目的は
シュートを決めること、
シュートを決めるためのアドバンテージ(有利な場面)を作り出すこと
にあると言えます。
そのため、自分が目指すバスケットボールの1つめの柱を、アドバンテージを作り出し、そこを攻めることとしています。ディフェンスとしてはアドバンテージを攻められるとシュートを決めさせないために何らかのリアクション(反応)をしなければいけなくなります。例えば、他のディフェンスがヘルプに来るシチュエーションです。
ディフェンスは他の部分の守りを薄くし、対処しなければいけません。オフェンスはその守りの薄い部分を攻めることができれば効率的にシュートを決めることができます。このように、
ディフェンスが嫌がるようなプレイ
を、よく
パニッシュメント(代償を与える)
と言いますが、自分はわかりやすく伝えやすいように
カウンター
と読んでいます。先ほどのヘルプのシチュエーションでは、そこからゴール下の味方にパスを出したり、3PTライン付近にいる味方にキックアウトのパスを出したりというカウンターが考えられます。簡単にノーマーク(オープン)を作り出すことができれば、シュートの確率も上がり、効率的なオフェンスができることになります。一言でいうと『楽なオフェンス』です。
現在の日本代表のチームは男子も女子もスタンスは違えど、効率的なオフェンスを目指している点では、バスケットIQを高めていく必要がある育成年代にとってもお手本のような(ロール)チームだと感じています。
以上より、
アドバンテージ(有利)をカウンターするバスケットボール
を目指しています。
Kazuya
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