【読書ノート】プレップ 労働法[第5版],森戸英幸,(弘文堂)2006.
最近労働保険の勉強をしていることもあり、労働法の入門書で評判の良さそうだった本書を手に取った(実際には積み続けていた本棚から漁った…)。
肩の力が抜けている(ふざけている)
というのが何より特徴的。文系で大学に長々といたにも関わらず、法学関係は本当にまったく授業を取らず、新書に手を付けてはむにゃむにゃと眠くなり、とにもかくにも法律関係に印象が悪かったのだが、本書は少し疲れたなというタイミング(2-3p:集中力なさすぎ…)おきにセリフが入るので気楽に読めた(たまにジェンダー上ちょっと大丈夫かなというポイントもあったがそれはまあ)
本の内容は労働契約・労働基準・労災等と組合についてが主。はよくある話だが、分野門外漢としてはまえがき的な部分の分野の概観が一番役立ったりする。
・労働法などというものはない
・労働法は個別法と団体法に二分される
・第3の分野として労働市場法が位置づけられる
・労働法は民法で不利になりすぎるルール補正
あたり、頭に入れているのとそうでないので、各論をみているときの不安感がまったく異なる(でないと細かな条文やら判例やらで泡を吹くことに…)
細かい部分は労働保険で勉強していること以上のものではなかったが、コラムは面白く、噛み砕いて話しているので労基法等の概観を再整理にもなった。労働組合の後半は若干やっつけ仕事感があったのでもう少し体系的なものを知りたかった。(そういう法律なのだろうか…?)
一応、法律本なので、ゼロベースで目的もなく読むとなると、読み始めて労働契約法の途中あたりにて投げ出すことになろうが(私もそうだったので)、ざっとさらうに良い本だったと思う。
6版出た模様。すごい。
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