検査値:白血球について

皆さんこんにちは。
今回の内容は、「検査値の(今回は白血球について)」書きたいと思います。
学生時代は検査値を軽くしか触れて来ませんでした。私はそうでした。
しかも、それをリハビリになんて・・・どうすればいいのかってなる人も居るかと思います。私も入職当時はあまり知りませんでした。今回色んな先生方の本を読んだり、教科書からまとめたノートを記事にしていきたいと思います。特に、内部障害分野(ないぶしょうがいぶんや)、急性期の病院などでは特に大事になってくる内容だと思いますので、興味のある方や健康診断の時にこうやって見るのかなど、知っていれば役に立つこともあると思いますので、是非見て行ってください。病気の早期発見にもつながるかもしれません。本当に。。

今回は!
といっても2回目ですが、少し長くなりそうなので、数十回に分けて説明していきます。気になる所があったら見てみてください!

そもそも、検査値を知っておくといいのかなんですが・・・
① ドクターやナースと検査結果について、相談したりコミュニケーションツールとしても使える
② リハビリや運動をしてもいいのか基準がわかる。正常範囲だけでも覚えとくとよし
③ 検査値から症状や現象を推測できる。学生さんだと、ケースの患者様の病態理解にも役に立つ
などの利点があります。他職種との信頼関係も作れますね。

⑴ 血液検査編:「WBC(白血球(はっけっきゅう))」について
基準値:3,300〜8,60/μL

そもそも白血球ってなに?って思った方もいると思います。
白血球:血液って白血球、赤血球(せっけっきゅう)、血小板(けつしょうばん)で作られています。
白血球は(好中球(こうちゅうきゅう)40〜70%・リンパ球20〜50%・好酸球(こうさんきゅう)1〜5%・好塩基球(こうえんききゅう)0〜1%・単球0〜10%)で構成されていて、好中球とリンパ球が主体となり、体に侵入して来た細菌やウイルスなどをやっつけるやつです。主に感染の指標となる

「白血球が高かったら?」
症状:炎症所見があるかも。(発赤(はっせき)・腫脹(しゅちょう)・疼痛(とうつう)・局所(きょくしょ)の機能障害など)
病態:骨髄(こつずい)などで好中球の産生が亢進し、血管内へ移動します。
原因:病原微生物の感染・組織壊死・身体的ストレス・精神的ストレス・白血病・ステロイドなどがある。

そうなると、我々は体温など確認したり、術後や疼痛部位の炎症所見を評価します。
局所の悪化や急激な上昇はすぐにドクターに相談しましょう。
白血球はストレスでも上がることがあるので、環境因子も確認するといいかもしれません。

「白血球が低かったら?」
症状:易感染(いかんせん)に伴う症状  ※易感染・・通常よりも免疫能力が低く、感染しやすくなること
病態:骨髄での好中球の産生が下がることにより白血球が減る
   末梢での好中球の破壊や利用が増えることで白血球が減る
原因:化学療法や放射線治療での骨髄を抑制(よくせい)させてしまう。
   重症の感染症(敗血症(はいけつしょう)など)全身性エリテマトーテス(SLE)

感冒症状や易感染の対策について確認しとくといいです。SLEや末期ガン・うっ血性心不全だとリンパ球が下がるので確認する。がん患者だと抗がん剤の副作用で白血球やヘモグロビンが減少したりするので、出血傾向なるので気をつける必要です。

と少し長く、難しい内容になってしまいましたが、聞いたことある程度で構いさせんので覚えとくと何かと役にたちます。次回はHb(ヘモグロビン)についてです。それではまた来週。

【余談】
白血球が正常範囲で発熱もないのにCRPが高いと、感染ではなくて、急性心不全などの炎症性疾患の影響があるかも。
高齢者が感染時の白血球が上がるのが鈍いこともある
発熱や炎症の程度ではリハビリも禁忌となる(ドクターに確認しよう)
がんリハの実施基準は白血球3,000/μL以下・Hb7,5g/dl以下、血小板2,0
✖︎10^4/μL以下のどれかが該当するとリハ中止です。そして好中球が500/μL以下だと感染リスクが上がるので、クリーンルーム管理となるみたいです。

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