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ジャンルは絞らない「サブ垢的」YouTubeチャンネル開設のススメ

昨年まで離れていたYouTube運営を使い方を変えて4か月ほどのデータがそろってきたので、分かったことを共有したい。

きっかけは友人の仮説と実験模様が面白かったのでそこに乗っかってみたところからである。

これまで動画媒体の発信はいくつかやってきたがすべてジャンルに特化した専門的なチャンネルだけを運営してきた。あるチャンネルでは全体で50万再生ほどの数字も取れた。

これはインフルエンサーからの流れを汲んだ完全に数字だけに特化したやり方であり、素人が参入する動画運営としてはこれが正攻法的なやり方であった。

ただ最近は専門チャンネルも溢れかえるやいなや、ジャンルも多様化し再生数と登録者だけに特化する運営だと継続するにもかなり難しい。

コンテンツサービスがあふれかえった今、視聴者側も見るものが決まっており可処分時間もかなり限られるようになってきたからだ。

そこで今からYouTubeという一個人メディアの使い方として進めたいのがジャンルも絞らないサブ垢のような利用である。

数字で見ると以下に記すデータは正直大したことはない。

だがジャンルを絞らない個人としての使い方が、結果的に濃い視聴者をつけることができ始めやすくもなっている。


開設4か月のチャンネルデータ

総再生数 11981回   総視聴時間 232時間

インプレッション 146,304  クリック率 6.2%

登録者数 11

今月になっておすすめで伸びた動画も出たのでこれでも多少観れる程度の数字である。

登録者数は少ないが再生数のわりに再生時間はそこそことれた上、おすすめからきた数パーセントの視聴者がチャンネル全体の動画を回り始めていることで数字が積みあがっているのは自分としては手ごたえを持っている。


情報だけではなく「人間性」に興味を持ってもらえ

人々は本も月に一冊まともに読めないほど可処分時間が今や限られている。

それは忙しいわけではなく、コンテンツがあふれまくった結果すでに見るものややることが時間いっぱいにほぼ固定され始めているからだ。

YouTubeでは特に専門性を高めるジャンルほどその傾向にありかなりムラ化してきている。

そこに新規で参入し視聴者を多く獲得することに特化するのは開拓されていないいかなりニッチな分野を組み合わせて見つけるぐらいしなければ今は難しい。

自分も専門分野のチャンネルはまだ不定期に上げている。再生数だけでいえば昔は数万再生もなんどか取れたが今は数百再生されればいい方である。

正攻法である再生数と登録者数に特化したやり方をやるだけだと、数字はある程度ついても視聴者を取り合っているだけで飽きてしまい継続するうえでも虚しい結果に終わってしまう。

そこでジャンルや情報だけにとらわれず、自分の興味を持ったことに関して発信し「人間性」が出るサブ垢的な使い方である。

インフルエンサーも持っているサブチャンネル的なイメージに近い。

彼らはBANされた場合のリスクヘッジや実験場としての理由もあるが、メインとは違って再生数は気にせず、より人間性を見てもらう使い方もしている。

人々は企画や情報だけ見ても同じようにしかもう見えていないが、その人の人間性が見えるコンテンツには興味を持って見に来る人は増えている。ちょっと前までの粗品のチャンネルなんてのはその最たる例だっただろう。

コロナ禍でも学校にいけない大学生らのチャンネルがブームになってたが、今だにその流れで少数に向けて日記的な使い方をしている若い子も見かけるし見てしまう自分もいる。

友達も仲間も減り続けていく大人こそ、数字ではなくイチ個人メディアとしてそういう使い方をするのは情報が埋もれるだけのネットの今だからこそ必要になってきている。


大人のYouTubeの使い方

これから始める素人は当然ファンもいないためインフルエンサーと同じことをしても誰も見ない。ただ仲間内に向ける程度なら固定して見てくれることは往々にある。

参考程度に自分のチャンネルではゲームや映画の感想、考察を話したりすれば、はたまた俗世を踏まえて思った自分の真面目な話をする動画も少しずつ増やしたりしている。

どんなに少なくてもXで共有すると5人は見に来てくれる上、30代に向けた真面目な話の動画は再生時間の7割は聞いたうえで数日後再度聞きに来てくれる人もいた。

雑に多数にリーチだけして適当にしか聞かない人だけであふれるより、ついてくれる視聴者が数人いるのも大切に思えてくる。

また最近はトレンドで多数にリーチできた動画から1%の人が関係ない真面目な動画に回って数人チャンネル登録してくれた面白いデータも出た。

個人の意見を言うのは勇気もいるし真面目な話ほど普段の思想も直に出てくるから今は誰もやりたがらないが、逆に気になってついてくる人も一定数いる。

基本は数字はあまり観ずに仲間内に向けて話す程度でやっているが、それが人間性の発信に繋がり濃い関係性と仲間に繋げる意味では重要かもしれない。

ネットが一般化して二項対立でしか考えられない人が多く可視化され始めた以上、複雑化していくことを扱う大人の存在も必要になってきていると思う。

YouTubeによるリーチできる母数はまだまだ多い以上、年代や分野に偏ると平気で嫌なコメントを残す人も出てくる。

そこで雑につながるよりは人間性で繋がれる仲間が少数でも増えればその後の活動の自由度ははるかに上がるはずである。

大人としてメディアを扱うならそこについてくれる一部と繋がるスタンスで使うのがストレスもなくできる。


YouTubeの投稿ができる人も全体の10%未満ともいわれており、分かりやすく数字を見ずに継続するのは難しいところはある。

ここまで書いたようにどこに向けて何を見るかが必要になる。編集も最初からきれいに見せるこだわりは必要ないだろう。

ただ創作が好きだったり、言いたいことを持っている全体の一部の人には長い意味で飽きや終わり時がないスタンスにもなりえる。

人間性の付き合いで一度つながれるメディアを持っていれば何をしていても一定数は気にはしてくれるだろう。この辺が仲間や友だちがいる密かな心強さである。

まだまだ実験中ではあるがまた数か月後データが出れば共有したい。








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