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テーマ3.見えないものを見る

ここで「見えないもの」と言っているものは一様ではない。
自己主張しないもの
ありのままで素朴なもの
見返りを要求しないもの
裏方や土台として支えてくれるもの
等々を総称して「見えないもの」と表現した。

老子は、「見えないもの」の味方である。
見えないものにこそ本質がある、この世界は、見えないものによって形づくられている、と言っている。

経営では「見える化」が重要だとされている。
視覚化・言語化によってわかりやすく、伝わりやすくするべきだと言われている。

老子はその逆である。
うたかたの「見える化」に酔うのではなく、「見えないもの」を見えないまま丸ごと受け止めて、寄り添い、心を開いて、深く考えながら向き合えと言っている。

見えないものを見るというのは、そういうことである。さらに言えば、見えないものをみることがサスティナブルな理解への近道だと説いているように思う。

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