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映画と映画館の思い出(2) - テータム・オニールに恋をして

まあ小学生の時代には、さすがにひとりで映画館に行くことは無くて、だいたいは親に連れられて行くわけです。両親はわりと忙しいというか、共働きというわけでは無かったものの、事業を営んでいた父親の手伝いで母親も忙しくて、そんなに構ってもらえなかったのも確かです。

という訳で、休みの日なんかには少し遠い親戚のお兄さんに連れられて遊園地に行ったり、彼が教えている少年野球の練習に参加させてもらったりしていたのですが、ある時に映画を見に行こうと連れられていったのが「がんばれ!ベアーズ」でした(ちゃんと野球つながり)。

がんばれ!ベアーズ

アメリカの弱小少年野球チームが舞台で、元マイナーリーグ選手のダメ男が監督を引き受け、ここに監督の元カノの娘を連れてくるのですが、実は彼女が剛腕ピッチャーで、猛練習の末、地域リーグの優勝を狙えるまで強くなったという話です。

がんばれ!ベアーズ

がんばれ!ベアーズ

そのピッチャー役の少女を演じていたのが、映画『ペーパー・ムーン』でアカデミー助演女優賞を受賞したテータム・オニールでした。彼女は私より一つだけ年上で、映画撮影のタイムラグを考えると、ほぼ同級生みたいなもので、その可愛さというかチャーミングさは抜群でした。ちょっと生意気な感じも良かったですしね。

テータム・オニール

そう言えば、お小遣いを稼ぐのに子供であっても道端で物売りをする姿にアメリカを感じたものです。テータムの最初の登場シーンはそんな姿でした。

ジェンダーレスが広まった今時分ならともかく、1976年に少年野球とはいえ少女が活躍するインパクトはかなりありました。もっとも「野球狂の詩」が始まったのが1972年ですから、野球に女性選手が登場する下地は日本にはもう出来ていたのかもしれません。

いかにもアメリカな話なのですが、日本でもかなり評判になりました。あまりに人気があったので、続編が2つも作られ、最後の作品はなんと日本が舞台でした。ただテータムはもう出演していませんし、まだひとりで映画を観に行くお年頃でもなかったので、続編は観ていません。

テータムは子役の罠というか、その後あまり活躍することがなく今に至るのが、ちょっと残念です。小学生の時に憧れた少女が成長するとすっかり別人に見えてしまうので、その頃の同級生がどうなったのか少しばかり気になってしまいます。大人になってから会ったことがある人はいないんですよね。

割と最近NHKで放送されたので、映画はレコーダにはしっかり収まっています。DVDもお手頃価格で出ているようですし、配信にもあるようです。

がんばれ!ベアーズ [DVD]

がんばれ!ベアーズ (字幕版)

ヘッダ画像は、以下のものを使わせていただきました。https://www.irasutoya.com/2018/11/blog-post_34.html

#映画にまつわる思い出
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