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銀河ヒッチハイク・ガイド - アドベンチャーというゲームカテゴリ

その昔、コンピュータが文字だけしか扱えない端末から使われていた時代から、このゲームはありました。文字で状況が説明され、端末からは簡単な単語を組み合わせて文章を打ち返すと、内容に応じた返事が返ってきて、ゲームが進んでいくというものです。

当時のコンピュータは、そんなに難しい文章は理解できないので、文章と言っても基本は「何をどうする」の数単語のものです。それでさえ、ちょっとむずかしい表現を使おうものなら「わかりません」と言われるだけです。

文章だけで、何かの道具を使ったり移動したりしながら、目的を遂げるのですが、このようなゲームを「アドベンチャーゲーム」と呼んでいました。その後、Apple][ を始め、いろいろなパソコンに移植され、多くの人が楽しむようになりました。

基本的にすべて英語で進むので、中学生でもわかる単語が殆ではあったとはいえ、なかなか英語力が試されるので、日本で盛んに遊ばれるようになったのは、日本語で遊べるようになってからですね。簡単な絵と文字だけでゲームが作れるので、結構、いろいろなアドベンチャーゲームが出たような覚えがあります。

アドベンチャーゲーム

そうそう「表参道アドベンチャー」は、一部の人だけかもしれませんが、すっかりハマりました。

その後、状況に応じた静止画が出るようになり、紙芝居のような画面ながら、テキストだけよりは状況を把握しやすくなりました。とはいえ入力に関しては代わり映えしませんでした。あくまで「何を」「どうしろ」です。それでも画像がつくと表現力も増し「ミステリーハウス」は大ヒットしましたね。エニックスができたての頃の「ポートピア連続殺人事件」も話題になった覚えがあります。

そんな中で特筆すべきなのは「銀河ヒッチハイク・ガイド」です。元々はイギリスのBBCで放送されたラジオドラマが原作なのですが、物凄い評判となり、書籍が出版されるだけに留まらず、テレビドラマ化や舞台公演もされ、ずいぶんと経ってからですが映画も作られました。そしてもちろん文字だけの作りですがアドベンチャーゲームも作られたのです。

銀河ヒッチハイク・ガイド

ゲームのパッケージには、ヘッダ画像に使ったバッジを始め、いろいろなおまけが盛り沢山で、プレイするときには、これらを身に着けて没入するのです。

パッケージのオモテ面(実際はカラーです)
「おまけ」の說明
ガイドは紙ではなくてPDAのような形態です(これが付いてくるわけでない。絵だけ)

ゲームはオリジナルの通り、主人公である冴えない男、アーサー・フィリップ・デントの朝の日常から始まります。最初は何をしてよいのかさっぱり判らないので、さほど長くないマニュアルを一生懸命に読んで、ヒントを探します。最初にやった時は、ネットも無いですし、既にプレイした友人もいなかったので、ひたすら試行錯誤です。最初にブルドーザーの前に寝転ぶまでに、随分と時間がかかりました。
それでも一応、書籍は読み終わっていたので、何とかゲームを進めることが出来ましたが、一通りのプレイが終わるまでにはかなりの時間がかかったと思います。まあプレイしている時間というよりは、考える時間がかかったんですが。

こんな調子の說明が10ページほど続く

以下のページがより詳しく説明してくれています。

コンピュータ・ゲーム版『銀河ヒッチハイク・ガイド』

文字だけで、よくもここまで楽しませて(苦しめられて)くれたものです。これに懲りて、日本製のアドベンチャーをやるときには、サッサと諦めて、ソースコードを掘り起こして(隠してはあるものの実はインタプリタで出来ているものも多かった)、中身を解読してしまうこともありました。初期のアドベンチャーゲームは、あまりシナリオの分岐がなく、そんなに何度も遊べはしなかったので、終わったら友人と貸し借りすることも多かったですね。

この「銀河ヒッチハイク・ガイド」のドラマや映画についても、そのうち書いておきたいと思います。タオルは忘れていないかな?

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2023.5.20 追記 テレビドラマシリーズについて書きました。

AI時代に必見!? - 銀河ヒッチハイク・ガイド(テレビ・シリーズ)

#銀河ヒッチハイクガイド #アドベンチャーゲーム #APPLE2 #ミステリーハウス #ポートピア連続殺人事件 #レトロゲーム #あわてるな #42

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