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タイムマシンにお願い - 魂だけ時間移動が出来る海外ドラマ

スタートレック・シリーズで一番のお気に入りがエンタープライスであるという話は以下に書きました。

海外ドラマ - エンタープライズ:スタートレックで一番のお気に入り

このドラマの主人公であるアーチャー船長演じるスコット・バクラが有名になったのが、このドラマ「Quantum Leap」で邦題には「タイムマシーンにお願い」が付けられました。

タイムマシーンにお願い

Quantum Leap (1989 TV series)

このドラマは1989年から5シーズン97話に渡ってアメリカで放映されました。主な登場人物はスコット・バクラ演じるサム・ベケットと相棒のディーン・ストックウェル演じるアルの二人です。

放映時から見たあまり遠くない未来、天才物理学者であるベケット博士がタイムトラベルが可能だと信じて粒子加速器のようなタイムマシンを開発していたところ、政府から資金打ち切りをチラつかせられたのを契機として装置に飛び込んでしまい、その結果として彼は過去に飛ばされてしまいました。

面白いのが飛ばされたのは彼の魂だけで、過去の誰かのカラダに乗り移るのです。乗り移った人物はスコットが演じているのですが、周りからは元の人物のママに見えています。ガラスや鏡に映る姿が元の人物を見せてくれます。この時間ジャンプの副作用として、ベケット博士は一部の記憶を失ってしまい、自分がどうして他人のカラダに入ってしまったかがわかりません。そこで元の時代の親友であるアルがホログラムという形で博士を助けます。ホログラムという形なので彼はその時代の他人からは見えず、その時代の物体もすり抜けてしまうという模写がされています(当時の特撮技術が楽しいです)。但しアルも細かい部分まで説明してくれるわけでもなく、どうやら「過去を正す」ことがスコットの役割で、乗り移った人物に何らかの選択や行動をとらせることで再び時間ジャンプができることだけは確かで、いつかは元の時代に戻れることを祈ってストーリーが進みます。

こうしてベケット博士は過去のいろいろな時代のさまざまな人物に乗り移って、人々の人生の分岐点に介入し続けるわけで、それぞれのエピソードはひとりの人物に乗り移っている間に起こるドラマです。最初は一部の人だけで盛り上がっていたフシもありますが、ゴールデングローブ賞やエミー賞を受賞するなど評価は高くカルト番組として多くの人に知られるようになったようです。

ちなみに主演の二人は最初に紹介したスタートレック・エンタープライスのとあるエピソードで再会を果たしています。このドラマの伏線があればこそエンタープライズで時間冷戦を無理やり突っ込んだ理由も想像できようというものです。

SFMV- Quantum Leap(Japanease ver)~Prologue~Main Title(タイムマシーンにお願い)

1992年からは WOWOW でシーズン1と2は放送されたようですが有料放送だったので、この時は見た覚えがありません。結局、少しばかりストーリー展開が単調だったのと、アメリカの「時代」をフューチャーしたエピソードが中心だったので日本ではウケないところがあったのでしょう。ご本家でもシーズン5で事実上の打ち切りとなり、如何にも打ち切ったという終わり方になってしまいました。

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結局、すべてのシーズンを日本語で楽しむ方法を見つけられず、そこは諦めて英語版のコンプリートボックスを購入して頑張って見ています。英語版はなかかなツライのですが、今は良いツールもあるので機械翻訳した字幕を自分で付けて楽しんでいます。ドラマの機械翻訳は楽しい日本語になってしまうことも多いのですが、それでも何も無いよりはマシです。

ところで、この邦題はおそらく70年代にヒットしたサディスティック・ミカ・バンドの「タイムマシンにおねがい」のイメージを借用したものだとは思うのですが、こちらの歌詞にあるような恐竜時代には飛びません。

タイムマシンにおねがい

サディスティック・ミカ・バンド 「Sadistic Mika Band」||| タイムマシンにおねがい 「A time machine, please!」

この曲、当時はやはりカルト的なヒット曲ではあったのですが、その後、何度もカバーされていろいろなタイアップもあったので、そちらでご存知の方も多いでしょう。一番有名なのは2006年バージョンかな。

Sadistic Mikaela Band - サディスティック・ミカエラ・バンド - タイムマシンにおねがい (2006 Version)

ということで戻ると、この作品、なんとリブート作品が制作されていました。制作自身は2006年に発表されていたようですが2022年になってようやく放映にこぎつけたようです。まだシリーズは続いているようで現役の作品なので日本語版は見つからず、日本で見るにはどうすれば良いのかわからないのですが、いずれメディア販売や配信がされるのではないかと期待しています。ただ前作とはかなり雰囲気が違う感じがしますね。それはそれで新しい魅力がきっとあるのだろうと思いますけど。

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しかし、ネット配信のおかげで多くのドラマ作品が復活したり作られたりするような時代になりましたが、テレビ放送がやや衰退気味なので日本語版が作られる機会が減ってしまい、もし作られても配信では放送と比べると字幕や吹き替えのクオリティに問題があるものもチラホラです。機械翻訳の技術が急速に良くなっているので、もう少ししたら今まで諦めていた作品、特にまったく手が出せなかった英語以外の言語のものが日本語で楽しめるようになったら、グッと世界が広がるのになぁと思うこの頃です。

ヘッダ画像は英語版のコンプリートセット。

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