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アルティマ - ウィザードリィと覇を競ったRPG

APPLE][時代にハマったゲームは数あれど、アクションゲームは得意になれなくて、せっかくうまくなっても特有のパドル操作なんで、アーケードのスティック動作になった途端にクリアできなくなる始末でした。キーをポチポチ叩くようなターン制のゲームが好みなんですが、さすがにいつまでもスタートレックと戯れるのも飽きた頃にハマったのがウィザードリィでした。

Wizardry と UCSD-PASCAL

まあゲームにハマった以上にシステムを解析する方にもハマったんですけどね。最初のⅠは良かったのですが、シリーズが進むに連れ、なかなか日本人には辛い背景知識も必要になって、すっかり剣と魔法の世界には詳しくなったのですが、その世界を楽しめるアルティマ(ウルティマと表記しているケースも多い)もやるようになりました。

Ultima (Apple II.USA.1981..Dev. Richard Garriott. Pub. California Pacific Computer)

こうして、新しいタイプのゲームを最初に遊ぶことができるのが、APPLE][ユーザの嬉しいことで、アーケードにあるようなゲームに詳しくなくても、どっぷりと浸かることが出来たんです。

Ultima I: The First Age of Darkness

Ultima (Apple II)

ウィザードリィと一番異なるのは、ダンジョン以外のオーバーワールドと呼ばれる町やダンジョンを接続する画面を持つことで、ここに自分のパーティがチマチマ表示されて目的地に向かう姿が何とも言えないところです。後のRPGはだいだいにおいて、この画面を持っていますね。

Overworld

結構、プレイヤーのやることがいろいろあって、ストーリーが楽しめるとも言えますが、黙々と戦う作業ゲー要素の強いウィザードリィと比べると、クリアするまでの道のりが長く、個人的には少しばかり面倒だなぁと感じていました。結局、このゲームには、そんなにはハマらなかったなぁ(一作目しかやっていない)。

Ultima

ULTIMA, APPLE II

このゲームはテキサス大学の学生が、まずBASICで作り、グラフィック部分をアセンブラで書いたようです。そのためウィザードリィのような、ちょっと癖のあるUIではなく、素直なグラフィカルな仕上がりになっています。作者は、このゲームを作る以前にもPDP-11のテレタイプ端末で遊ぶようなゲーム作りに興じていたようで、ゲームシステム部分の深い理解を持っていたようです。やはり基本が大事です。

リチャード・ギャリオット

あのドラクエに大きな影響を与えたコンピューターRPGの古典名作「ウルティマ」開発秘話

もちろん、大ヒット作ですからすぐに同じCPUを持つATARIに移植され、その後はMSXやPC-8801でも遊べるようになりました。次々と続編も登場し、1997年にはネットワーク対戦型のウルティマオンラインとして生まれ変わり、再び新しい時代を築きました。

ウルティマオンライン

懐かしさのあまりプレイしたくなった人には、いくつかの貴重な資料もあるようで、オリジナルディスクからディスクツールで複製をイメージ化して、エミュレータで遊ぶもよし、コードを手に入れてゲーム環境を構築するもよし、動作する本体が無くてもなんとかする方法は残されているようです。

Ultima (Original Apple II Version)

Ultima IV for Apple II, Remastered

今風の派手なグラフィックのゲームもいいけど、ストーリーが大事なので、キビキビ動くシンプルな画面のゲームも悪くないです。あんまり細かいルールが無い方がプレイするまでのハードルも低いですしね。

ヘッダ画像は以下のものを使わせていただきました。EAさん、使える画像を提供してください。
https://gahag.net/000770-rpg-game/

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