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給料で職場を選ぶのはセンスがない

皆さんこんにちは。理学療法士の竹中寿史です。
先日は就職先を選ぶ時の基準についてまとめていきました。
(前回のノートはこちら


今回はその続きで、就職先を選ぶ時の給料という点で書いていきます。
ではいきます!



給料だけで職場を選ぶのはおすすめしない

理学療法士が新卒でもらえる給料の平均は月に23.5万円だそうです。
(PTOT ST WORKERから引用)
手取りにすると大体20万くらいですね。

その上で職場選びをするときに給料を基準にするのはどうなのか。


結論からいうと、給料で職場を選ぶのはオススメしないです。
なぜかというと理由は3つあります。

①収入だけを考えると使えるお金を見誤る
②給料よりも大事にしたいものを優先すべき
③有形資産だけ見ていたら将来的に損する

一つずつ解説していきます。



収入だけを考えると使えるお金を見誤る

一つ目の理由は、収入だけ考えると使えるお金を見誤るからです。

基本的に収入とセットで確認しないといけないのが支出です。
収入がいくら多くても支出が多ければ自由に使えるお金は減ってしまいます。

コップの中に水が入ってくるけれど、コップの底に大きな穴が開いていたら飲める水はどんどん減っていってしまいますよね。
それと同じです。


では、支出を考えるとはどういうことか具体的に見ていきます。



例えば、手取りが23万円の職場Aと手取りが20万円の職場Bがあるとします。
職場A:実家から通えないため一人暮らし
職場B:通える距離のため実家暮らし


職場Aに務めた場合、一人暮らしの際の固定費が
・家賃が5万円
・光熱費が1万円
・食費が2万5千円
・インターネット通信費が5千円
とします。


対して、職場Bで実家から通うことになった時は
・家に入れるお金が3万円
とします。


この時、職場Aと職場Bを比較すると以下のようになります。

収入ー固定費=自由に使えるお金
職場A:23万円ー9万円=14万円
職場B:20万円ー3万円=17万円

*固定費とは、毎月一定した支出のことです。食費は変動があるため、厳密には固定費には入らないですが、必ず発生するものではあるので今回は入れました。


こうなるといくら職場Aの方が3万円も給料が高いからといっても、実際に使えるお金自体も多くなるわけではないということです。



もちろん一概に一人暮らしが悪いと言っているわけではないです。

自分は今は一人暮らしですが、満足しています。一人暮らしを初めて経験したからこそ、家事や家計などの生活する能力が身についたと感じるからです。
まあ貯金は貯まらないですけどね(笑)



給料よりも大事にしたいものを優先すべき

2つ目の理由は、給料よりも大事にしたいもの優先すべきだからです。


大事にしたい要素は人によって違うと思いますが、絶対あると思います。

例えば、こんなことです。
・職場の人間関係や雰囲気が良好であるかどうか
・その職場で実際に行う仕事内容が自分がやりたいこととマッチしているか
・その職場で働くことを通じて得たい経験値が得られるかどうか


ちょっと想像して欲しいです。

・毎朝職場に行ったら働いているメンバーがどんよりとした表情をして仕事をしている。
・残業が常態化していて帰る時間が極端に遅くなる。
・分からないことがあっても、上司はあまり教えてくれない。


給料が良いからといって、このような環境の職場で自分が働いていたいですか?

おそらく多くの人が「いや、それはちょっと」と答えると思います。


職場を選ぶ上で給料について知ることや考慮することは決して悪いことではありません。むしろ考慮しなければいけない一つの指標です。

しかし、給料ばかりに目を向けて自分が本当に大事にしたいものを疎かにしていないかは検討した方がいいと思います。



有形資産だけ見ていたら将来的に損する

3つ目の理由は、有形資産ばかり見ていたら将来的に損をするからです。

資産には有形資産と無形資産があります。

有形資産とは、目に見える資産のことであり、ここでいうと給料や福利厚生のことです。
対して、無形資産とは目には見えない資産のことであり、自分の経験や人との繋がり、自由に使える時間のことです。


この二つを意識していないと、基本的に有形資産に目が行きがちです。
毎月の給料や待遇などを見て、他の人よりも上だとか下だとか思います。
(人間てそんなもんだと思います。)


しかし、新人のうちに大事なのは経験です。
職場で働きながらどんなことを学んで、どんな挑戦をして、成功したり、失敗したりする経験が大きな価値となります。


だからこそ、職場でどんな仕事内容を行い、自分の学びになるか、そして誰から学ぶかは職場を選ぶ時に考慮しておいた方が良いと思います。


もし給料が高くても経験値が積めなかったら、自分の市場価値は上がりません。
(市場価値とは簡単にいうと、社会でどれだけ求められる人材かということです)


マサラタウンから出発して5レベルのポッポばかり倒していたら、経験値は上がらずその先のジムリーダーは永遠に倒せず前に進めません。そんなイメージです。笑


初めは給料が低くても自分の市場価値が上がれば社会としては求められる人材になります。
市場価値が上がれば、それだけレアな人材ということになりますから、求められる人になります。
そうすれば自然と給料なんて上がります。


皆さんも就職先を選ぶときに一度これらのことを考えてみたらいかがでしょうか。




まとめ

就職先を選ぶ時に給料だけの指標はあまり賢くないよという話をしていきました。
ポイントとしては、

・収入だけではなく、固定費という支出を考えるべき
・給料よりも優先したいものがあなたにはあるはず
・経験という無形資産の価値を低く見積もらない方が将来的に良い

というところです。


今回も読んでいただいてありがとうございます。
少しでも参考になれば幸いです。

市場価値の話については「転職の思考法」という本がおすすめです。
物語形式で進むので読みやすいですよ。

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ではまた!


#竹中かずし #就職 #就活   #日記 #理学療法士



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