他者を理解するなら肯定から始めよ

皆さん、こんにちは。長野県で理学療法士をしている竹中かずしです。
最近は、スパイスが効いてるものを食べると汗が止まらなくなるけれど、カレーはやっぱり食べたいという葛藤に悩んでいます。


今回は、自分と大きく価値観や思考が違う時に、どうすれば相手のことを理解できるのかについて書いていこうと思います。

よろしくお願いします!



相手の考え方を受け入れられない時はある

普段皆さんは、自分と考え方が大きく違うなと感じたことはないですか?

例えば、
・いつも残業して仕事ばかりしている
・アドバイスを聞いてもその通りに実際は行動しない
・周囲は頼らずいつも仕事を一人で抱えてしまう
・将来のことなんて考えず貯金を全くしない
などです。

このように自分の考え方と大きく違う言動をされると人は感情的にその人のことを拒否したくなります。

感情的な拒否が起こった時、物理的に距離をとってみたり、この人のことは理解できないと切り離すことは簡単です。

切り離すことは時には必要ですが、こればかりになると誰も理解できなくなります。
なぜなら、自分の考え方と全く一緒の人はいないからです。


では、考え方が違う相手を拒否しないためにどうするか。


それは、相手の言動を無条件に一回受け入れてみることです。
すると、相手のことを理解しやすくなるかもしれません。



肯定から始めると相手を理解しやすい

例えば、患者さんでセクハラしてくる人がいたとします。
太ももを触ってきたり、あるいは今日の夜一緒に寝ようよと言ってきたり。


この時に感情的に、「この人無理!!」と思うのは当たり前だと思います。
(僕は男性なのでそんなのお前には分からんだろというツッコミは一回置いて置いてほしいです。例えが浮かばなかったんです。)

しかし、一回肯定してみるのです。

この人はセクハラしてしまうものだと。それは変えられない事実だと。


このように一回肯定してから、なぜそうなるかを探っていきます。
すると、こんな仮説が立ちます。

・セクハラが許容されていた昔の経験が残っている。
・今までに女性と関わる機会が少なくて、女性との接し方が分からない。
・相手は嫌がっているけど、結局病院としては許してくれると思っている。
・疾患による脳の機能障害で抑制ができない。


このように考えると、この人の今までの経験の場合は、セクハラという言動はある意味合理的なのかもしれません。
(どうせ許されるし、自分はこの言動が一番女性と関われる)

その合理性が、社会的に許されていなかったとしてもです。


このように拒否してしまいそうな言動に遭遇した時に、一旦相手の言動を肯定して考えることで共感は全くできないけど、少しは理解できると思えるかもしれません。

そして、理解することができれば、もう少しフラットにその言動に対しての対処法が見えてくるのではないでしょうか。



理解することで見える対処法とは?

先ほどのセクハラの例のように、いきなり相手を拒絶してしまうとその人と関わることが全くできなくなったり、少し顔を合わせるだけで毎回自分が嫌な気持ちになったりしてしまうことが想定されます。

しかし、共感せずに理解することで様々な対処法が考えられます。
(認知的共感とも言います。以前の記事で少し触れました)


例えば、以下のような3つです。

①自分の思考を変える。
(この人はそういう人だと理解して受け流す。)

②相手への関わり方を変える。
(接触を伴う介入はしない、セクハラの言動があったらリハビリ介入を終了する)

③システムを変えて関わらないようにする。
(担当を変える、男性しか介入しないようにする)


このように選択肢を増やすことが出来ます。選択肢が増えれば自分が納得する対処法を選びやすくなり、気持ち的には楽になるのではないでしょうか。




相手を理解することであなたの悩みは減っていく

また、これは何も嫌なことだけではありません。
日頃付き合っている職場の人や友人のことを理解する時にも、一旦肯定してから考えるというのは有効です。

どうして、あの人はそんなに仕事に没頭するのか。
あの人がいつも言い方がきついのはなぜだろう。
親が頻繁に連絡を要求してくる理由は何だろう。


すると、普段は理解出来ないと思っていた相手にも少しだけ理解することができ、人間関係の悩みを少なくできるかもしれません。



僕も以前、この人はなんでこんなことするのか、もういいわと相手を切り離すことが多い時期もありました。
でも、いきなり相手を拒否すると自分の感情もマイナスに働いて嫌な気持ちになるだけでした。

しかし、少しだけでも相手の言動を理解することができると気持ちは楽になりました。
そして、人間関係が上手く行かないことにより長い間悩むことはなくなりました。
(それでも拒否の言葉を投げられると今でも凹みますが。笑)


皆さんもぜひ試してみて、少しでも自分の感情をいい状態で保っていけたら良いなと思います。
あなたが良い気分だったら周りも良い気分になりますからね。


まとめ

・相手の言動が受け入れられない時にすぐに拒否せず一旦肯定してみる。
・肯定することで相手のことを理解できる量が増える。
・相手を理解することは人間関係の悩みを減らしてくれる。

今回の記事はどうでしたか。


多様性が大事と言われている現代こそ、いろんな価値観を持っている人がいることを認識し、そして相手のことを理解することが必要だと思います。
そして、相手への理解が出来れば、少しでも人間関係の悩みが減るかもしれないと思い、この記事を書きました。


もし今回の記事が少しでも仕事やプライベートの参考になったら幸いです。

ではまた!


#竹中かずし #学んだことシリーズ #日記 #理学療法士

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?