ブラゴ【金色のガッシュ好きなキャラ紹介&2での再登場予想①】

とにかく魅力的なキャラが多い「金色のガッシュ!!」。続編を盛り上げるための武器が大量にあるということでもある。自分が特に好きなキャラを紹介しながら、2での登場について予想する。1人目はブラゴ。

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ブラゴとは


少年漫画において、ライバルキャラが重要というのは今更語るまでもない。ベジータ、流川、サスケetc、物語を盛り上げたライバルキャラは枚挙に暇がない。
それでも言いたい。ブラゴは史上最高のライバルキャラである。ライバルとしての魅力を語った上で、再登場の可能性を考える。

魅力①最後まで格落ちしない強さ


ゾフィス編、ファウード編、クリア編、いずれのエピソードにも顔出ししており、常に優勝候補の名に恥じぬ活躍を披露。

ゾフィス編


千年前の魔物を薙ぎ倒すシーンは爽快の一言。ガッシュ達が一体倒すのにかけた苦労を考えるといかに圧倒的な強さか分かる。ハンデ戦といえるゾフィスも、パワーでは圧倒。ボスキャラを倒してなお底知れぬ強さ。

ファウード編


登場シーンが少ないながらも、他のキャラはそのサイズだけで戦意喪失していたファウードに対面し、臆することなくバベルガ・グラビトンにより足止めに成功している。富士山を遥かに越えるサイズの敵の足止め。ファウードの中に入っていたら無双してただろうなあと思わされる強者感。

クリア編


クリアの圧倒的強さは、「あの」ブラゴを子供扱いしたからこそ、この上なく印象付けられている。それでも、ブラゴは去り際に一矢報いることに成功しており、一方的にやられていたにもかかわらず、最後まで怯えを見せないため、格落ちしていない。
そして修行を経た後のガッシュとの共闘シーン。同等の力を持つライバル同士がラスボスに挑む超王道展開に熱くならない者などいない。

どのシリーズでも、純粋な強さに加えて、格上に臆さず不利な状況にも立ち向かう圧倒的な心の強さが目立つ。自身の鍛練とシェリーの育成にも余念がなく、才能に甘えるところが一切ない。作中最も努力したペアである。
加えて、ベジータですら最終的には悟空の強さに引き離されていたところ(それを認めるベジータがかっこいいのだが)、ブラゴは最後まで、ガッシュに強さで引けを取らない。

魅力②王の風格(カリスマ性)


初登場から「構わぬな…?」とか言ってる。実は初登場時のみ、キャラが固まりきっていないんだけど、誤差の範囲。
傍若無人なところから、弱者へ理解を示すようになり、他者に敬意を払うまでの成長を、ブラゴメインの話を何度も持ってきて丁寧に描写している。「厳しくも優しい王たる風格に…」という爺の台詞は最後までブラゴを引き立てている。最初の仕打ちにもかかわらず、様付けで呼び、適切な評価をする爺は執事の鑑。成長してるけどぶれない誇り高さ。もう一人の主人公と言っても良い。
ガッシュとの最終決戦、ブラゴが勝ってもいいよね、と思えるくらいだった。個人的王の風格ランキング2強はHUNTER×HUNTERのメルエムとブラゴ。

魅力③パートナーとの絆


ブラゴの魅力を語るには、シェリーとの関係を欠くことはできない。名シーンを挙げるとキリがないので、一番好きなゾフィス戦をピックアップ。
ゾフィス戦において心が折れたシェリーを鼓舞するシーンはまさに王の器。
「好きにしろ。そこで腑抜けてやがれ。やはり人間の力を借りること自体間違いだったんだ…王には、俺一人でなる。」
失望しているのは確かだけど、期待していることが分かる台詞。ブラゴは頭脳も一流。強がってはいても、シェリーなしでゾフィスに勝てないことは分かっている。突き放すことで立ち上がってくれると思わなければ、この言い方にはならない。鼓舞するときも王は厳しいのだ。
「てめえの執念が追っていたものは…てめえの信じていたものは…あんな言葉で潰されるものだったのか!?」
潰されないことを知っているブラゴにしか言えない台詞。身体の負担を省みず戦い続けるシェリーを見ていたからこそ、この程度で折れないと信じている。
突き放したら思った以上に心が折れていて、ちょっと優しさを増やしたようにも見える。奮い立たせるのにこれ以上ふさわしい台詞があろうか。シェリーの努力を認めていたことがよく分かる名台詞。
ここからの逆転と「あなたを王にする!」「最初からそのつもりだ…」のやり取りから見えるシェリーとの絆が熱い。孤高になりがちなカリスマ性のある強キャラが、パートナーと心の交流をしっかりしているというのが革命的。
こう書くとすごいなブラゴ。サスケ、ベジータ、流川の誰よりも①~③の総合点高い。

再登場するか?


見たくて見たくて仕方がないが、メインキャラとしての再登場の可能性は低いと思う。というのも、シェリーに「幸せだった」と伝えた、神々しさすら感じるあのシーンで、ブラゴの物語は終わっていると思うのだ。
王としての素養を得て、認めた相手に悔いなく破れ、大切な人と思いが通じ、魔界に帰る。あまりにも完成されている。
ブラゴが窮地に現れて助けてくれたらそれはもちろん熱い。うっひょーってなる。でも、そこからストーリーにしっかり関与してしまうと、ブラゴの物語として蛇足になってしまう気がする。それくらい原作でのブラゴは完璧だった。

ただ、シェリーには会ってほしい。ブラゴは「幸せだった」で心残りなく帰ったけど、シェリーは恩返しできていないと思っている気がする。原作最終話の手紙でそこも回収されてるかもだけど、ゾフィス編最後の「王にする!」くらいの熱さでブラゴへの思いを伝えるシェリーは見たいよね。

このあたりを総合すると、ファンサービス精神旺盛な雷句先生のことだから、顔見せした上でシェリーとの交流をチラ見せしてくれるくらいはあり得るが、メインで関わることはないだろうなあというのが予想。予想など外れていいからがっつり見たいというのが本音。こういう楽しみ方ができるのが、続編のいいところですね。

page3までの感想はこちら
page1
page2①清麿編
page2②ワイグさん編
page3


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