ゼオン【金色のガッシュ好きなキャラ紹介&2での再登場予想③】

キャラ紹介3人目。
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ブラゴ
フォルゴレ

ゼオンとは


ゼオン・ベル。ガッシュの兄であり、終盤まで存在感を示し続けた乗り越えるべき壁。
主人公に似た外見、パートナーを含めた圧倒的強さ、敵としての冷酷さ。設定としては王道を貫きつつ、この作品のカラーにマッチしたキャラクター。ラスボスの格十分である。
クリア編のエンドは大好きだが、「金色のガッシュ!!」のピークといえばやはりゼオンをラスボスとするファウード編だろう。

魅力①悪のカリスマ


強い。悪い。賢い。そしてどの要素もずば抜けている。賢い。とか言ってる僕の頭が悪そうなのは置いておいてほしい。

強い


リオウを体術のみで圧倒する姿は爽快。リオウはその辺の雑魚ではない。清麿を死の淵に追いやり、ザグルゼム5発分の強化を受けたバオウザケルガを耐えた当時の最強格である。え、どういうこと…?ってなるレベルの強さ。この漫画のキックってそういう技じゃないよね…?
そして唯一「瞬間移動」を使える。高速移動でも本からの術でもなく、ゼオン固有スキルとしての瞬間移動。瞬間移動はずるい。何が「シュッ」「スゥゥ」だよ。ずるいよ。瞬間移動に心惹かれない少年などいないよ。
他にも記憶を消したり髪の毛を使い魔に変身させたりと、やりたい放題である。ザケル発動前の高速の手の動きもやたらかっこいい。魔物が発動の準備を終えるのと人間が術を唱えるまでのタイムラグを力技で解決する圧倒的身体能力。
そして「雷帝ゼオン」。異名まで強そう。

悪い


敵として目立たせるためには、冷酷さは必須。情け容赦のない冷酷さが随所に発揮される。(余談だが、ガッシュの成長に必要な清麿の死というイベントだけはリオウに請け負わせ、ゼオンを救いようのない悪にまでは落とさなかった雷句先生の構成は見事。)
とりわけチェリッシュへの仕打ちは凄まじい。気絶することも許されない痛みを与え続けるバルギルド・ザケルガにより、心を折って忠誠を誓わせる様は悪の権化である。拷問用の術とかゼオンしか覚えんやろ…
父ダウワンが、「修羅の部分を多く持ち、怒りや憎しみを持ちやすい」と評した性格。スパルタで育てられたらこう育つのもやむを得ない面もある。分かってたなら褒めて伸ばそうよ父ちゃん。
悪すぎて、和解のシーンでティオが若干納得いってない。

出典「金色のガッシュ!!完全版⑭」
ティオ「あれ?みんな許す感じ…?」

賢い


博識な上に判断力にも優れる。
時期を指定して当時の記憶を映像として見るような描写もあり、作中屈指の情報通。
ファウードの復活のためにリオウを泳がせるとともに、自らはファウードの仕組みを調査。最小限の労力で最大の効果を得る知将っぷり。
相手の強さの見極めも適切で、清麿のアンサートーカー発現をいち早く見抜いた。
ガッシュの本を燃やすのではなく記憶を奪うなど、他者が最も嫌がることをするのにもその知略は遺憾なく発揮されている。狡猾そのもの。でも、ゼオンは悪くない。悪いのはダウワン。

魅力②パートナーとの関係


パートナーのデュフォーもまた強キャラ。アンサートーカーの能力を自由に使え、心の力を記憶喚起により回復できる、最強の本の持ち主の一人。
この2人は、他のコンビとはまた違った関係。他者に一切気を許さないタイプの強者2人が、互いのことだけは認め合っている関係が見ていて心地よい。
プライドの高いゼオンが、相手が強いと見るや「デュフォー。お前も動け」と言うあたり、強い信頼が見てとれる。
人の感情を読み取るのが苦手なデュフォーが、リオウをボコるゼオンに「機嫌がいいな」と声をかけるということは、デュフォーもゼオンを他とは違う対象として見ていたのだろう。
改心したのはガッシュのおかげだが、2人の信頼はガッシュのおかげで築かれたものではない。デュフォーといた時間が楽しかったと語るゼオン。魔界にいるゼオンを死なせたくないと語るデュフォー。孤高の2人が共に過ごす中で築いた絆は、戦友と呼ぶにふさわしい。

魅力③兄


バオウザケルガから流れ込むガッシュの記憶から、「私には、お兄ちゃんがいる」という声を聞いたゼオン。
ガッシュも辛い幼年期を過ごし、兄がいるということを心の支えにしてきたという事実を認めるのは、ガッシュを憎み続けていた自分を否定することに他ならない。
それでもその言葉はゼオンの中に残り続ける。否定しながらも、ガッシュのために戦う仲間達の姿を見続けるうちに、自分が誤っていたかもしれないことに向き合う。
最終的に正々堂々戦った上でガッシュに敗れ、「未熟な心で力を求めた兄が愚かだった。」と真っ直ぐ話すゼオンは、さすがガッシュの兄と感じさせる。この謝罪の言葉から感じるパワーはすごい。単純にこの台詞が好き。人に言葉を真っ直ぐ届ける力は兄弟揃って魔物界随一である。
この後のガッシュとの会話が、それまでの戦いを感じさせない圧倒的お兄ちゃんっぷり。本当はゼオンも心許せる家族が欲しかったんだよなと思いながら読むと、細々とした気遣いに目頭が熱くなる。
作中、ガッシュは「王になってほしい」と言われることは多かったが、王の器を最も認めたのはゼオンというのも熱い。「父よ、喜べ。」「お前なら、この恐怖とも戦っていける」「まさに王たる姿ではないか」もはやブラコンではないか。

ガッシュ2で再登場するか?


する。間違いなくする。
ゼオンは徐々に精神的成長を遂げたブラゴと違い、ガッシュとの戦いの中で一気に改心し、改心後の描写は、敗北後のガッシュのやり取りと、金色の本、最終話のみ。

出典「金色のガッシュ!!完全版⑯」
もっと見せて~

改心したとはいえ、ダウワンが「修羅の心を多く持つ」と評したゼオンが、その後ガッシュを兄としてどう支えたかは誰もが気になるところ。
画像の後にユノ相手に凄むシーンは、ユノの仕打ちからすればやりすぎでも何でもないが、修羅の部分がなくなったわけではないということも分かる。またバルギルドしてないか心配。
修羅の心を、ガッシュの甘さをフォローする方向に成熟させたゼオンの姿を見せられたら泣いてしまう。願わくば、ガッシュの甘さを嗜めつつも、それを矯正するのではなく「厳しさは俺が請け負う」的なことを言ってほしい。
相手に心の弱さを利用されるもよし、圧倒的強さを見せるもよし、デュフォーの笑顔を見て微笑むもよし、どんな登場でも盛り上がること必至。博識さから、ワイグ達の正体について解説させるにももってこい。page4での登場をお待ちしております。

page3までの感想はこちら
page1
page2①清麿編
page2②ワイグさん編
page3


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