フォルゴレ【金色のガッシュ好きなキャラ紹介&2での再登場予想②】

キャラ紹介2人目。
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フォルゴレとは


おちゃらけてるけど、締めるところは締める…というだけで十分かっこいいのだが、おちゃらけている時の姿にこそ、「牙に小鳥がとまるカバの方がいい」という彼の本当の思いが隠れていると知ったとき、全読者が涙する。

魅力①パートナーとの関係


パートナーはキャンチョメ。最終的には成長するものの、基本的には最弱。
恋人、師弟、兄弟姉妹、主従、ビジネスパートナーなど、様々な関係を築く魔物と人間のペア。
そんな中、二人の関係は、「高貴なる魂」を認め合った友であると、初登場時のフォルゴレは言う。
初登場時というのが重要である。序盤のキャンチョメは、「僕はフォルゴレがいないと何もできないよ。」と言ってひたすらフォルゴレを頼る、まさにヘタレ。しかし、当時はまだ仲間ではなかったにもかかわらず、気絶したスズメを倒れないように支える優しさと、弱いながらも自分の課題と向き合う芯の強さを持っていた。
フォルゴレは、初めからキャンチョメの優しさと芯の強さをを見抜いて友になったのだ。成長を喜ぶシーンは何度も出てくるが、強くならなくたって構わなかったのだと思う。肉体的な強さ以外の面では、初めからカバの心を持っていたキャンチョメと通じあっていたのだから。
そんなキャンチョメを見守り、導く懐の深さ、純粋に友として信頼し合い、共に過ごす時間を楽しむ姿。こんな大人になりたいものである。

魅力②スーパースター


ガッシュ世界では、世界的映画スターである。単なる設定ではない。振る舞いや与える影響が本当に輝いているのだ。
ふだんは基本的におちゃらけているが、キャンチョメが清麿達に見せた映画の内容からしてコメディスターであることは明らか。スターとしての姿を平常時も崩さないからこそのおちゃらけである。世界一のボケに「ザケル!」でツッコめる清麿は幸せ者なのだ。問い詰める清麿に対し自己紹介し続ける初登場シーンは何度見ても笑ってしまう。
一方で、入院中の少女からの手紙に応え、病室でコンサートを開くシーンは、キャンチョメとの別れに負けない名シーン。
「来てあげた」のスタンスではなく、いつものおちゃらけた様子で子供達に接する姿は、本物のスーパースターである。子供達だけでなく、バトルに疲れ始めていた清麿とガッシュまで励ます陽の力は圧倒的。清麿の「元気が出たな」にこっちまで元気が出てくる。仕事はつらいけど明日も頑張ろう。
「見ていけよ」の白い背中と、「キャンチョメは守り通す!」の汚れた背中の対比が美しい。ファンには明るい姿しか見せないが、清麿には泥にまみれてでも戦い抜く決意を見せる姿がかっこいい。

出典「金色のガッシュ!!完全版③」
スターとしての綺麗な背中


出典「金色のガッシュ!!完全版③」
清麿にだけ見せる汚れた背中

魅力③「私はいつだってカバさんだった。私の姿は、キャンチョメの目にはカッコ悪く映っていたかい?」


キャンチョメに対し、自分がこうあるべきと信じた姿を見せ続けた自負から生まれる、言わずと知れた名台詞。
強く振る舞っても人は寄りつかない。本当は強いとしても、牙に小鳥がとまるほどの穏やかな姿にこそ人は集まるのだ。
親にまで避けられるようになった後悔から、ひたすらにふざけ続けたフォルゴレの周りにはたくさんの人が集まるようになった。もう、ファンですら緊張した素振りは見せない。強さを見せるのは仲間を守るときだけ。どれほどの決意を持ってカバで居続けたのか、細かなシーンを見返すとよく分かる。

出典「金色のガッシュ!!完全版⑥」
カバを貫くフォルゴレ


「カバさん」の名台詞が放たれたシーンを振り返る。


シン・ポルクは作中最強の幻術である。術にかかったが最後、相手の脳に直接、キャンチョメが望む現象を認識するよう命じてしまう理不尽術。本来、術にかかった以上、キャンチョメの攻撃を受け止められる者はいない。
しかしこの台詞は、術を受けたフォルゴレが、キャンチョメの攻撃を受け止めながら言っている。キャンチョメがフォルゴレを倒すイメージを持つだけでフォルゴレに受け止める術はないにもかかわらず。
そう、キャンチョメがフォルゴレを倒すイメージなど持てるはずがないのだ。この頼れるカバの強さを一番知っているのはキャンチョメなのだ。
フォルゴレはそこまで理解していなかったろうが、自分が示し続けた汚れた背中から、自分が立ち塞がればキャンチョメは正気に戻ると確信している姿が頼もしい。「カッコ悪く映っていたかい?」を泣きながら否定するとき、読者の気持ちはキャンチョメと完全にリンクする。フォルゴレよりカッコイイ動物なんかいるもんか。

再登場するか?


するんじゃないだろうか。ガッシュ2には今のところギャグシーンが少ない。しかし、原作よりシリアス強めでいく雰囲気は感じるものの、page3でギャグ風のシーンがあったことから、ギャグなしでいくわけではないことが分かる。

だとすると、今必要なのはボケキャラである。畳み掛けるボケに的確にツッコミ続けるのが清麿のアンサートーカーに匹敵する強スキル。魔物がいない今、ボケをかましてくれるのは彼しかいない。
加えて、清麿の強さは仲間を頼り、力を最大限に引き出すところにもある。身体的タフさ、強い心、人間界における影響力。清麿が頼りにする存在として、登場する可能性は大いにある。デュフォーに次いで、パートナーなしで清麿の助けになれる貴重な人間キャラ。懸念点は「ザケル!」でツッコめない点だけである。

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