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熊野古道伊勢路を歩くday4#1

熊野古道を歩き始めて今日で4日目。正直、ここまで歩けるとは思ってもみなかった。
大台町の中心部、三瀬谷駅から今日が始まる。
少し肌寒い気温だが、少し歩けば身体は温まるだろう。なんて思いながら、先日食べた一富士の中華そばを思い出しながらスタートを切った。

大黒屋の奥に一富士

今日のルートは、三瀬の渡し跡まで戻り、三瀬坂峠を越えて滝原宮へと向かう。滝原を越え阿曽、柏野、更には紀勢自動車道の大内山IC辺りまで行ければと思っている。

大台町役場の隣にある道の駅に寄るにはまだ早いので、今回はスルーした。
そのまま、宮川へと向かい船木橋を渡って大台町から大紀町へと入る。

低めの欄干が川を覗き込むのちちょうど良い

この船木橋。隣には新船木大橋があって車は大橋を走っている。この、新船木大橋のおかげで古くからある船木橋は、のんびり古い橋を楽しむことができた。

船木橋から望む宮川の清流


この先、国道は大内山川に沿って進むのだが、僕が目指す三瀬の渡し跡は宮川沿い。道を左にそれ宮川の対岸を戻るように歩みを進めた。

船木橋から三瀬の渡し跡までは、綺麗に整備された道を単調に歩く。
大紀町に入ると、welcomeの道標が目立つ。

welcomeの看板

おそらくは地元の人たちが思いを込めて作ってくれた案内板なのだろう。ここへ来て町単位で熊野古道を盛り上げているのがよくわかる。


単調な道が続く

町の中、山の中を歩き、三瀬の渡し跡付近までやってきた。このまま三瀬坂峠に向かっても良いのだが、折角なので渡しの対岸も見てみたい。
少し急な坂を下って宮川へ向かった。
川の手前には多岐原神社がある。

多岐原神社

玉砂利の境内に綺麗は社が建っていて、由緒ある神社なのがよくわかる。
後々気が付いたのだが、ここ多岐原神社と滝原宮は同じタキハラと読み繋がりがあるのだろう。

多岐原神社に一礼をし河原道を降りていくと、宮川の清流が見えてきた。三瀬の渡し跡だ。

対岸に見えるのが先週休んだ渡し跡


1週間前に観た景色を川の反対側から見ている。想いにふけながら少しのんびりしようかと思ったが、歩き始めて3km程。休むには少し早い。

三瀬の渡し跡を過ぎると、三瀬坂峠に差し掛かる。

ここから先が三瀬坂峠

入り口の看板によると、古く奈良時代からなる峠道で、江戸時代には多くの旅宿で賑わっていたそうだ。女鬼峠、定峠に続く三つ目の峠で今日のメインイベントと思っている。

三瀬坂峠の入り口には何本かの杖が置かれている。
よくよく見てみると、杖を反対側まで運んで欲しいと書いてある。また峠の反対側から運んでもらったお礼も書かれていた。

行動学の一つだろうか


なるほど。ご自由にお使いください。と書くよりも運んで下さい。と書くことで使用頻度が上がるのだろう。言い換えれば、杖が必要な位の山道なのだろう。

捻くれ者の僕は、
杖を手にすることなく峠道へと向かったのだっだ。

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