仲川和也(桃谷ナザレン教会員・元牧師)

引退牧師の仲川和也です。 奈良県在住ですが、大阪の福音派の教会に通っています。 聖書の…

仲川和也(桃谷ナザレン教会員・元牧師)

引退牧師の仲川和也です。 奈良県在住ですが、大阪の福音派の教会に通っています。 聖書の学びやデボーション記録などをつれづれなるままに記していきます。

最近の記事

心にしみた2つの寓話

ヒビだらけの水瓶  ある国に2人の役人がいました。二人とも王のために少し離れたところにある泉から水を汲んで来る役目を仰せつかりました。   一人は新しい立派な水瓶を持っていて、それにきれいな水を汲んで宮殿に運びました。王も王の家族もたいそう満足しました。   ところがもう一人が持っていた水瓶は古くなってヒビが入っていました。そのために、運ぶ途中で水が少しずつポタポタこぼれていって、宮殿に着く頃には、水はほとんど残っていなかったそうです。   そんなことがしばらく続き、その翌月

    • あきらめないこと

      聖書とは直接、関係ない話ですが、 NHKの朝ドラ「カムカムエヴリバディ」の虚無蔵の話です。 虚無蔵は20年間、切られ役をしていた大部屋俳優でした。 しかし、彼は「日々鍛錬し、いつ来るともわからぬ機会に備えよ」 と言って、いつやって来るか分からないチャンスのために、日々演技の練習を続けできたのです。 それを聞いたヒロインの大月ひなたも、 いつやって来るか分からないチャンスのために、英会話の鍛錬を続けました。そしてやがてその日がやって来たのです。 話はヨーロッパに移ります

      • 再生

        若い頃のショート説教です

        仲川和也の若い頃の短い説教です。

        • パウロとヨハネの働き

          パウロとヨハネの時代 聖書(使徒行伝など)に記されていることは割愛させていただきます。 重要な項目だけを挙げておくと、 初代教会は、ペテロとヨハネを中心にして指導されました。 しかし、ステパノの殉教後まもなく、当時、厳格なユダヤ教徒であったサウロ(ローマ名:パウロ)がキリスト教に劇的な回心をします。 第1世紀のキリスト教会の教理的な問題は大きく分けて2つありました。 一つは、パウロ時代(A.D.30年代〜60年代)に起きた割礼などの律法問題です。 そして、もう一つは1

          神の器――バッハとヘンデル

          読書録ではありませんが、 感じたことを記していきます。 教会べったりのバッハ 音楽の父と呼ばれる大作曲家のバッハは、毎日曜日の礼拝のために、毎週、礼拝音楽(カンタータなど)を作曲し続けなければなりませんでした。 バッハが作曲を始める時には、 楽譜の一番上に "JJ" (=Jesu Juva の略。「イエスよ、助けたまえ」)と記し、 作曲が完成した時には、 楽譜の一番最後に "SDG" (=Soli Deo Gloria の略。「ただ神にのみ栄光を!」)と記したそうです。