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#6 エストニアのスタートアップeAgronom社が、銀行と提携し、金利が安くなるサステナブル農業の証明書発行サービスを開始(Podcast スクリプト)

PitchForkは、海外のアグリフードテックに関するニュースについて、5分でゆるく解説するPodcast番組です。

このnoteでは、番組で話したエピソードを書き起こして一部再構成したものをお届けします。(耳派の方は、SpotifyとApple Podcastで配信しておりますので、以下から聴いてみてください〜)

トークスクリプト


おはようございます、11月25日 金曜日、ピッチフォークのタナカカズヒロです。
この番組、ピッチフォークは、海外のアグリフードテックに関するニュースについて、5分でゆるく解説する番組です。

今日のニュースは、「エストニアのスタートアップeAgronom社が、銀行と提携し、金利が安くなるサステナブル農業の証明書発行サービスを開始」です。

はい、というわけで、ゆるく解説していきたいと思いますが、今日は海外のアグリフードテック界隈だけでなく、グローバル全体での重要なテーマとなっている「サステナビリティ」に関するニュースを取り上げます。

eAgronomという会社は、エストニアのタルトゥ出身のロビンさんという、26歳の若いファウンダーが立ち上げたスタートアップです。

この方は、もともとは農家の家庭出身だったんですが、彼が生まれた頃のタイミングで、おじいちゃんがPCを家に買ってきて、結構ギークな感じだったみたいで、ロビンさん自身は、サッカー大好きなんだけど、農業を手伝いながら、パソコンでも遊ぶみたいな少年時代を過ごしていたみたいです。
ロビンさん自身が、高校時代に友人とスモールビジネスで成功した経験から、起業家になることを決意して、大学でITを学び始め、実家の農家がエクセルでさまざまなデータを管理していたのを、プログラムを作って管理し始めたのがきっかけで事業アイデアを作っていったようです。

サービス内容が、農場のデータ管理ソフトウェアだったのですが、エストニアの農家の方々が結構ITリテラシーが高かったからだと思うのですが、半年で穀物生産農家の60%が使うようになったみたいです。なんですが、エストニア国内だけだと市場が小さいということで、欧州の隣国にどんどん進出していったということのようです。

そんなこんなで、1700以上の農場に導入されていて、面積規模でも100万haが登録されているという人気のソフトウェアになっていったんですが、その後の事業展開として、カーボンファーミングなどの持続可能な農業をデータドリブンでしっかり取り組んでいる方に対して、eAgronomがデータをもとに証明書を発行し、その証明書を持っている農家は、Swedbankという大手の銀行と組んで低金利ローンをすることで、金利が高い時代に実利も提供していくという仕掛けを作っているということで、アグリフィンテックという新しいトレンドを作っていきたいということのようです。

しかも、彼は、eAgronomの経験を活かして、Solid World DAOという、ブロックチェーンを活用したDeFiソリューションで炭素クレジットを管理していくようなプロジェクトも進めているということで、これは本日は取り上げませんがためちゃくちゃ面白いプロジェクトも展開しています。

いや〜、持続可能な農業を実現する上では、なかなか補助金以外の短期的なメリットの提示が難しい中で、民間同士のアイディアでこのようなプログラムを構築していくのは、非常に面白い取り組みだと思いました。持続可能な農業という動きについても、引き続き注目していきたいと思います。

はい、ということで今回は、このあたりで終わりたいと思います。
今回ご紹介したニュースや引用元は概要欄のリンクにまとめていますので、よかったらみてみてください。

では、また。

引用・参考

【今日のニュースの引用元】

【参考にしたWebサイト】




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