見出し画像

#12 農地のマーケットプレイスを運営する、米国のCommonGround社が3億円の資金調達を実施し農地売買分野でイノベーションを目指す

PitchForkは、海外のアグリフードテックに関するニュースについて、5分でゆるく解説するPodcast番組です。

このnoteでは、番組で話したエピソードを書き起こして一部再構成したものをお届けします。(耳派の方は、SpotifyとApple Podcastで配信しておりますので、以下から聴いてみてください〜)


トークスクリプト

1月28日 土曜日、ピッチフォークのタナカカズヒロです。

この番組、ピッチフォークは、海外のアグリフードテックに関するニュースについて、5分でゆるく解説する番組です。

今日のニュースは、「農地のマーケットプレイスを運営する、米国のCommon Ground社が3億円の資金調達を実施し農地売買分野でイノベーションを目指す」です。

はい、というわけで、ゆるく解説していきたいと思いますが、Common Groundという会社は、ノア・バークソンさんという方が、米国で創業したスタートアップということなんですが、彼自身が最初に農地を借りてリース代を払っていた時に、そのリース代が適正なのかどうかよくわかっていない(貸し手も借り手も)ことに気づいたとのことです。

農地の価値って、結構変動要素が大きくて、立地とかそういうことだけでなくて、土壌の肥沃度合とか、普通の不動産とは違う変数がたくさんあるということに気づいたんですよね。

米国の農地はすごく市場規模が大きくて、300兆円くらいの市場規模があるのですが、正直適性な評価額の算定があまりできていなかった分野だということに気づいたようです。

そこで、CommonGroundという会社が、評価のところをテックを使って極力わかりやすく提示して、かつ、農地の賃貸借や売買に関する管理の手間も楽にするようなシステムを提供することで、農地の買い手・売り手、もしくは、貸し手・借り手のいずれにもメリットを出すような仕掛けを作っているということの様です。

ビジネスモデルとしては、実はすごくシンプルで、競合もたくさん入ってきそうな領域ではあるんですけれども、独自性としては、Soil Mapというのを実装しているところに特徴があると思いました。Soil Mapが何かというと、衛星写真なんですが、マーケットに売り出されている農地の土壌の質、粘土質・砂状土なのか、勾配、農業に関わる項目を列挙しているということですね。

ちなみに、日本にも農地ナビというのがあるっちゃあるのですが、 Soil Mapの様な感じにはなっていない感じですね。実際は、そもそも日本は農地の売買が自由ではなく、農地法という法律に基づいて、農業委員会を通じてやらないといけないので、そこの農地版Suumoみたいな、プラットフォームがビジネスとして成り立たないという背景があるために、ここの分野にテクノロジーが導入されていかないという背景があります。

農地の流動化については、東南アジアでは、農地の権利をNFTにして流動化しているところもあったりして、興味深い領域だと思いますので、ここも引き続き注視していきたいと思います。

はい、今回はこのあたりで終わりたいと思います。

今回ご紹介したニュースや引用元は概要欄のリンクにまとめていますので、よかったらみてみてください。では、また。


【今日のニュースの引用元】

【参考にしたWebサイト】


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?