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舞台出演の話?

去年の夏、久しぶりに舞台に立ち、
そのご縁で今回出演させて頂いた
「ありふれた物語」

いろんな意味で
私にとっては試練だった。

自身の境遇を考えれば、到底できないだろう
という思いと
引き受けたからには最後まで責任をもたないと
という思い。

その間で行ったり来たり
まさに
「ぐるぐるぐるぐる」
である。

でも、
決して嫌々やっていたのではない。
稽古は厳しいけど楽しいし
他愛もないことに笑って騒いで。

いろんなことを教えてもらい、
考えながらみんなで形を作っていく。
ひとつひとつ丁寧に大切に。

家に帰って
どこかで腹をくくらなければと思いつつ
煮え切らない自分に腹が立つ。

結局、どこでどう吹っ切ったのか
吹っ切れてなかったのか、
自分でもよくわからない。

わからないまま
駆け抜けてしまった。

この中途半端な気持ちは
座組演出家にはきっと
見抜かれていただろうと思う。

また
私の境遇を知っている人は
「しんどいだろうな」
と思って観てくれていただろう。

ただこの物語は、やはり「物語」で
きれいで感動的な結末が待っている。
悲しみの中にも幸せが見え隠れしている。
そういう人生なら幸せだよねって。

私の現実は
一年前に、ふたりの弟を相次いで亡くし、
その前年には母と大好きだった叔母が亡くなっている。

立て続けに家族がいなくなった翌年に
この台本と出会った。

縁とは
素敵で恐ろしい
一期一会?
試されてる?
よりによってこれなのかという思い。

この「物語」の登場人物のように
もっと私に「愛」があれば
何かが変わっていたのだろうか。

今更後悔してもどうしようもないが
後悔せずにはいられない。
そんな試練の物語だった。

ねぇ
私はこれから
どう生きていけばいい?

この「物語」の結末のように
笑ってみんなに会える日が来ることを祈りつつ
現実を生きていくしかないのだろうが。。。


劇団明朗会計 第22回公演
「ありふれた物語」

2024年1月
26日(金)19:00『白』
27日(土)12:30『蓮』/16:00『白』/19:30『蓮』
28日(日)12:30『白』/16:00『蓮』

会場:聖天通劇場(JRの福島駅、新福島駅近く)
料金:2500円(前売・当日共通)

この物語は、何処にでもある、
誰にでもある「ありふれた物語」
この物語は、私の物語。
私の大切な人の物語。
貴方の物語かもしれないし
貴女の物語かもしれない
そして、誰の物語でもないかもしれないし、
誰かの物語かもしれない、そんな物語
起こって欲しくはないけれど、起こりうる。
あり得て欲しくないけれどありふれた
何処にでも転がっている平凡な、
でも特別な「ありふれた物語」です。



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