【詩のようなもの】花火

荷物を片付けていた
押入れの段ボールから
使いかけの花火の袋
あっ!雨が降り出して途中でやめた時の!
まだ使えるのかなぁ?
あれから………3年過ぎたんだ
置いていても彼女が使うわけもないし
持って帰るか………

デーブルの上 合鍵を置いた
向こうの部屋には彼女いや元彼女
悪いのは僕だ
泣かせたのは僕だ

何も言わずに出ようとしたが
どうしても言いたかったんだ
『ありがとう』

新しい部屋
部屋は段ボールだらけ
ベランダで見つけた花火に入っていた
線香花火に火をつけてみた
プスっと僅かに光って消えた

LINE♪
元彼女からだった
『ありがとう』
二人の間が僅かに光って消えた

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