山上の大波
この時期にしては高い気温の日が続いた3月11日、越後の阿寺山、五竜岳という山に登っていました。越後の名峰達の大観峰を愛でる稜線として知る人ぞ知る場所です。
本当は1月、2月の厳冬期、深い新雪に覆われた時に訪れたかったのですが、天候などタイミングが合わず、3月を迎えてしまいました。
とは言え、この上の無い好天に恵まれ、雪質と春霞に覆われた大気を除けば、噂に違わぬ大観峰を楽しむことができました。
そんな稜線脇には写真のような雪の大きなうねり。豪雪地帯である越後の山に造られた大雪庇が、このところの気温の高さと季節外れの雨で崩れかけているのが、山中にありながら大波のように見えました。
そんな雪面には、柔らかな筋が無数にできていました。
風の造形であるシュカブラとは異なる綺麗な紋様。二つ上の写真などは、鯨の姿が頭に浮かびます。
どうやってできた模様なのでしょう。ひょっとすると雪面を大量の雨水が流れた跡なのでしょうか?
思いがけぬ巨大な造形美にしばし時を忘れて自然の中に佇んでいました。
そうそう、上述の大観峰の写真も何枚か貼っておきますね。
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