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いつしか麻雀は消えてなくなるのか?
むかし巣鴨の雀荘でずっと麻雀を打っていた。
10年も経つと街並みは変わるもので、駅前にあった雀荘は「喫茶店」となり、その左にあった半地下っぽい雀荘は「居酒屋」に。
さらに10年経つと、ビルの七階にあった「点7」という奇妙な店も、リフレのような店舗に変わっていて、ゲーセン側にあった有名系列店もいつの間にか店をたたんでいた。
ついでに私の通っていた整骨院も閉院してしまい、変わりすぎでしょ!なんて叫ぶ自分にも、ほうれい線がひとつ、またひとつ深さを増している。
「○○さんガンだったんだって」
地元の雀荘には、こころ温まる御人がいて、その人はリュックサックを背負ってスタスタ階段を駆け上がり、元気いっぱいに来店する。わたしは何度か同卓させてもらったが、麻雀中の会話や笑顔がとても和やかで、勝負の最中なのに不思議とこころ癒された。まるで巣鴨の日々を思い出すかのように。
つい先日、その御人の訃報を知った。
ご年配だけに何かがあっても不思議ではないのだが、あんなにも元気だったじゃないか、と。私は生活のあわただしさから1年近くお店に行けなかったのだが、その間に起きた出来事。
僅か1年。
急にやるせなくなった。
まわりを見ると、年単位で客層が変わり往く。
都内のような人の溢れる地域ならまだしも、若い人がふとフリーに訪れることは少なくなり、まるで新陳代謝が感じられない。
地元の有名店には、名物じいさん(客)がいるけれど、ここ最近ずっと来ていないという話を聞いた。従業員の若者は、二人以外はすべて入れ替わった。従業員は不思議ではないが、客においてはある意味『消失』だろう。
客が消えれば、店もなくなる。数あった雀荘は軒並み失われ、増えることなく、20年が流れた。
配信を見ると、ネット麻雀が盛んなだけに「雀荘に行かなくても麻雀できる」「タバコくせーから行かない」「だって賭けてるし」という声が多々あった。
確かにそうである。
刮目すべきは「4人も集まんねー」という意見。ここしばらく店で見かける大学生グループは喜々として三人麻雀で、社会人組においては4人目が集まらないと嘆いていた。でもフリーには参加しない。なにも娯楽は麻雀だけではないのだ。
時が流れれば、モノも人も変わる。世の多くはその時代に合わせて変化していく。きっと麻雀もそうであって、消えることはないのだろう。むしろ消えるのは人なのかも。なんだか矛盾である。
麻雀ファンの方々はどう思いますか?
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