はせべコラムvol.17 ChatGPTの登場でいよいよ人間はシンギュラリティを真剣に考えないといけない

社内向けに書いてる自分のつぶやきを転載します。

テーマは「ChatGPTの登場でいよいよ人間はシンギュラリティを真剣に考えないといけない」
についてです。          
よかったら読んでみてください。

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いまSNSで話題騒然のChatGPTって皆さん知ってますか?
ChatGPTとは、OpenAIが開発するGPT-3というめちゃくちゃすごい言語モデルをベースとしたチャットアプリで、色んな質問にすぐ答えてくれます。
これからのメガトレンドの一つとして自動化(AI)があげられますが、まだまだ言葉と実態が追い付いてなく、AIが一般化するのは30年先かなと思っていましたが、とんでもないAIがでました。
ChatGPTの凄さはここでは語らないので、この登場によって自分の近しい業界にどのようなインパクトがあるのか考えてみます。

大きいのは検索行動体験の変化です。
SEOの知識がある人はご存じだと思いますが、Googleはこっちの文脈を考慮した情報は出してくれません。
しかし、ChatGPTはこちらの事情を踏まえて適切な情報を教えてくれます。
故に、ググるよりもChatGPTに聞いたほうが自分が探している情報にすぐ出会えるので質が良いです。
こうなると検索市場はシュリンクし、SEOビジネスも死滅し、リスティング広告も今ほどの効果を得られなくなります。
ということはデジタルマーケティングの在り方も大きく変わります。

また、SEO対策としての記事量産という手法もなくなりますし、そもそもChatGPTの文章としてのアウトプットの質が高いので、人間のライター業は将来的にはキツくなっていくのではないかと思います。
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エンジニア業界でもこの影響はありそうです。
ソースコードもChatGPTが書いてくれるので、エンジニアの仕事も今ほどニーズがなくなってくるのではないかと思います。
現状のノーコードも結局は色々要件整理・設定などは必要ですが、
この勢いでいくと要件をテキスト化して打ち込むとカスタマイズされたフロントエンド・バックエンドが80%ぐらい出来上がって出てくる未来は遠くないかもしれません。(残り20%は好きに可変のイメージ)

こう考えると、我々人類はシンギュラリティを真剣に考えないといけません。ライター業やエンジニア業で手に職をつけてフリーランスで好きな場所で仕事を!って世界も良いですが、
こういったテクノロジーの力を甘くみていると将来的に大変な目に合うかもしれません。
(ディスってるわけではなくあくまでも警鐘を鳴らしているだけなので悪しからず)

この未来を考える上でヒントだなと思ったのは、ノーベル賞を取った小柴先生が言ってた言葉です。
「相対論なんてアインシュタインが見つけなくてもちょっと賢い別の若者が見つけてただろう、でもモーツァルトの旋律はほかの人には作れない。自然科学なんてだれでもできるが芸術はそうではない」
という言葉は示唆に富んでいて、
右脳的な芸術が人間の手から離れるのはまだ当分先のことだと思います。

テクノロジーの発展を踏まえて自分はどうキャリアを形成していくのか、もう少し考えてみたいです。
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