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カメラ遍歴その2

前回(遍歴その1)から大分期間が開いてしまってすいません…

引き続き愛用カメラの変遷を振り返っていきたいと思います。
前回はこちらから


富士フィルム時代

初めに手にした富士フィルムのミラーレスカメラは「X-M1」でしたが、程なくしてステップアップ

1、X-T1(2014年発売)

X-T1は当時の富士フィルムのラインナップの中ではフラッグシップ機
なぜこの機種にしたかというと、理由はファインダーです。

X-M1はエントリー機ということもありファインダーは省略、液晶でしか画角などを確認できませんでした。
これが屋外、特に晴天の日にはとても見づらく、撮影時のちょっとしたストレスになっていました。

フラッグシップ機だけあり、ファインダーだけでなく、シャッタースピード、ISO感度を直接操作できる物理ダイヤルもついており、モノとしてのクオリティがぐんと上がっているな、と感動したものです。

金沢城
岡山城(城が取りたい時期だったようです)
新潟市中心部(メディアシップの展望台から撮影)

しかしながら、そんなX-T1とも別れの日が…


2、X-T20(2017年発売)

直前まで使っていたTの一桁から二桁の機種へと買い替え
(一桁がフラッグシップで、二桁はそれより一つ下のクラスのカメラ)

この機種変更の決め手となったのは「フィルムシミュレーション」

富士フィルムはそもそもフィルムメーカーということもあり、そのフィルムの発色を再現した設定を搭載しています。

新しい機種には新規のフィルムシミュレーションが搭載されることがよくありますが、その中でもこの時気になったのは「ACROS」

豊かなシャドウディテール、高精細なシャープネスに加え、高感度では粒状性が増し、モノクロフィルムのような質感が得られます。

(富士フィルム公式サイトより)

このモノクロフィルムを再現した設定がどうしても使いたかったのです…

当時このフィルムシミュレーションは既に発売済みの上位機種「X-T2」にも搭載されていましたが、私は敢えてこの「X-T20」を選びました。

何故かというと

・X-T1を買った当時はTの二桁機はまだラインナップになく、もしあったなら手頃な値段でファインダーも付いているこのシリーズを選んでいた

・上位機種との違いはボディの仕様だけで、センサーは共通だったため(画質は変わらず、ACROSはもちろん使える)

ということで、この時はコスパを重視しての変更でした。

以下「X-T20」+「XF23mm F2.0」にて撮影


この時期は瀬戸内海へ行っていました

直島
直島
尾道
千光寺(尾道)
尾道の日の出


3、X-T3(2018年発売)

コスパとか言っておきながら、舌の根も乾かぬうちにフラッグシップへの出戻りです(苦笑)
この時の買い替えの動機はまたしても「フィルムシミュレーション」

今回は「ETERNA」です。

「ETERNA」は映画用フィルムを再現した設定。

特定の色が主張しすぎないように彩度はおさえめ、急な白飛びや黒つぶれを防ぐハイエストとディープシャドウの非常に柔らかい諧調により、 "シネマ・ルック "を実現しています。

(富士フィルム公式サイトより)

他のメーカーはもとより、富士フィルムでもここまで色味を抑えた設定というのは新鮮、かつ映画のようなルックという言葉がとても気になってしまいました。

これまでの機種のリリースの傾向から考えて、いずれ下位機種である「X-T30」も出るだろうと予想は付きましたが、どうしてもETERNAを早く使いたいという想いを抑えきれず、T3を購入
(実際2019年にX-T30は発売されました)


以下「X-T3」+「XF23mm F2.0」にて撮影

初めてのお伊勢参り

赤福本店
本店の赤福
早朝の内宮
1月の早朝で寒さに震えながらの参拝

この彩度を抑えたしっとりとした色の表現がとてもしっくりときて、今でも自分のレタッチの基本になっているなと感じています。

富山環水公園のスターバックス


また瀬戸内海に行ってます(犬島)
犬島製錬所美術館


宮島の鹿
厳島神社


フルサイズデビュー

長年富士フィルムの色味を謳歌していたのですが、いつしかマウント変更を考えるようになりました。
乗り換え先はミラーレスデビューの時に使っていた「SONY」

理由その1:センサーサイズ

当時の富士フィルムのミラーレスカメラのセンサーはAPS-Cという規格のサイズしかありませんでした。これはフルサイズよりは一回り小さいものです。

当時はSONYのフルサイズミラーレスカメラである「α(アルファ)」が大分市場に浸透していて、周りのカメラ仲間ではSONYのフルサイズを使っている方がとても多かった。

富士の色の良さは認めつつも、反面これまで使ったことのない大きいセンサー、それで撮れる写真に対する興味があったのも事実。

理由その2:レンズの選択肢

今でこそ、SIGMA、TAMRON、COSINAなど、メーカー純正以外のレンズラインナップが充実していますが、当時の富士フィルムにはほぼ純正しか選択肢がありませんでした。(ZEISSの3本を除く)

それに対しSONYのフルサイズ用Eマウントにはサードパーティーの選択肢が多く、特にSIGMAのレンズのコスパの良さには惹かれるものがありました。

理由その3:本体内手振れ補正

実はこの時点で動画も撮り始めていましたが、一眼は写真の撮影にしか使っていませんでした。

一眼で動画を撮ればもっと綺麗な映像になるだろうということは以前から考えており、本体に手振れ補正が内蔵されていれば静止画はもちろん、動画の撮影でも役立ちます。
(これまで使ってきたカメラには手ぶれ補正が入っていませんでした。)

・乗り換えるとして、どの機種に?

当時周りのSONYユーザーは、だいたい α7Ⅲ、もしくは一世代前の α7Ⅱ、
いわゆる無印のベーシックラインを使っている方が多かったです。
しかし、素直にこれらの機種を選ぶのにはためらいがあったのも事実

というのも長年富士フィルムを愛用しすっかりその色味に慣れていたので、SONYのカメラの発色とどれほどの差があるか分からなかったこと。

それにマウントを乗り換えるということは、本体だけでなくレンズも全て新しいものを購入しなくてはいけないので、それだけ金銭的な面での負担もあります。

しかしαのラインナップを見ると他にも選択肢がありました。

α7S Ⅱ(2015年発売)

高画素のRシリーズ、動画向きに画素数を抑えたSシリーズ
よくよく調べてみると、この内の「Sシリーズ」は画素が少ない分、色の表現に優れているとのことでした。

つまりは「色味が良い」ということ…
これが最後の一押しとなりました。

その週末、X-T3とレンズ一式を抱えてカメラ店に足を運び、フルサイズデビューを果たすことに…

久しぶりに使う他メーカーのカメラ、慣れるまで多少の時間はかかりましたが、ちょうどこの頃からポートレートの撮影を始め、それに伴いRAW現像も始めていました。
これまで以上にしっくりくる色味に近づけることができるようになったため、違和感なく移行できました。

以下「α7SⅡ」+「TAMRON 28-75mm F/2.8」にて撮影

近江八幡


ラコリーナ近江八幡
パティシエになった飛び出し坊や


京都の紅葉(染まり始め)
この位の時期のグラーデーションも好きです

では、今回はこの辺で、
次回はフルサイズに移行してからの遍歴、まだまだ続きます…

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