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息子、ファミレスに行かないってよ。

おめめどう20周年参加記録が終わっていないが、忘れないうちに書く。

小6息子、個別療育の放課後デイの後には必ずファミレスに行くことがルーティンになっている。
そうすることになったのは、通所できたことに対するご褒美の意味と、ファミレスであれば家では食べないハンバーグを食べてくれるからという偏食の理由からであった。
今でも上記の理由はもちろんあるのだが、ファミレスで食事することが彼の余暇のひとつとなっている。

しかし、今日は放課後デイの後、彼は
「今日は(ファミレスに)行かないって決めた」
と言った。
はて?どういう風の吹き回し??と私が首を傾げていると、彼は続けた。
「パパが◯時から歯医者でしょ」

…なるほど!!!!

私は夫の予定などすっかり抜けていた。
そんなこと言ってたな。
カレンダーにも書いてあったな。
息子に言われて思い出した。

ファミレスに行かないことにした息子の理由はこうだ。
「パパが◯時から歯医者で家を留守にする。
それまでに自分たちが帰らないと、パパと一緒に家にいる妹がひとりになってしまい、不安に思うだろう。
ファミレスに寄っていたら◯時には間に合わないかもしれないから。」


兄、やさしいじゃーーーーん!!!!


まあこれだけのエピソードなのだけども、この中には以下のことが詰まっている。

・帰るのにかかる時間やファミレスでの食事に要する時間の見当がついている
・自分以外の家族の予定を把握している
・家族の予定から、家がどのような状態になるか(この場合は妹がひとりになってしまう可能性があること)が予想できる
・他者(この場合は妹)の気持ちが想像できる
・他者の気持ちを自分の気持ち(この場合はファミレスに行きたい)より優先できる

上記のことをわかった上で、彼は考えて、自分の行動を選択したのだ。

すごい。

アウトプットが苦手なだけで、彼はかなりいろんなことがわかっていて、考えている。
考えられるのは、考えられるだけの情報が彼にあるから。
我が家では家族の予定を家族全員が見える場所に掲げて共有している。
彼は「パパは歯医者」「妹は在宅」と知っていたからこそ、考えられたのだ。


情報提供って大事ー!!
見通しって大事ー!!
視覚提示って大事ー!!

とまあいつもの結論である。


もし彼がパパの歯医者の予定を知らなかったら。
私と彼は呑気にファミレスに寄って帰宅して、そこで驚くのであろう。
「あれ?パパどこ行った?」
そして、ひとり留守番を強いられた娘に「遅い!」と怒られたか泣かれたか。
そんなことにならないでよかった。

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