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サくら&りんゴ #111 体は日本、頭はカナダ(お腹は東京)

雨音で目が覚めた。
一瞬、自分がどこにいるのかがわからない。


真夜中に目が覚めてスマホを見ていた。
メッセンジャーに2つ、Gmailに3つのメッセージ。

いつも不思議に思う。

カナダからのメッセージがいつもある時に集中するのだ。
たいていこちらの火曜早朝。
カナダ時間では月曜午後で、人々はなぜか一様に日本にメッセージを送る気分になるらしい。

Gメールのひとつはいい知らせだった。

先日弁護士とオンラインで話したのであるが、カナダ湖畔の家の事がようやく前進することとなった。ずっと抱えていた問題だっただけにほっとする。
読み違えがないよう朝起きてからもう一度確認しよう。

メッセーンジャーのひとつはエリック

例のシンク、置いてあった蛇口は合わないよ。新しく買うけど、気に入らなかったら交換できるようレシートを置いとくね。

ご存知エリックは私が東京に居る間、カナダの湖畔の家にステイして家の管理をしてもらっている。

そのメッセージの後に添付されていた写真がこれ

なんてゴージャスな白いフクロウ!

どこにいたの?

叔母さんちのそば

エリックのおばさんたちは湖畔の家よりさらに北に住んでいる。色々な水鳥には詳しくなったが、フクロウさんとはまだ出くわしたことがなかった。

一気に心が冬景色の中に連れていかれて、頭は湖畔の家の事を考え巡らして。そんな風に頭も心もカナダモードになった真夜中、気づいたら浅い眠りに戻っていた。

朝である
雨音を聞きながら体を起こすと異常にだるい。
左肩が痛い。

あーそうだった、昨日ワクチンを受けたのだった。

頭が音速で東京に戻る
カーテンを開ける
電線に切り刻まれた曇り空


ワクチンは最初の2回分を日本で受けていないので、3回目の接種券を申請しなければならなかった。問い合わせると必要書類を郵送しなければならず、接種券を受け取るのに1週間、英文の接種証明返送に接種後2週間かかると言われる。
マジ?

そんなことがあってカナダ帰国のフライト予約をしばらく保留したのだ。

とにかく早く受けられるようにと選んだ接種会場は近くの旧図書館だった。会場で、英文証明の取り方を聞くも誰もわからず、最後に若いお兄さんが登場して説明してくれた。

郵送は時間がかかりますが、デジタル庁のアプリを入れるとスマホで完結します

な~んだ、それを早く言ってよ、である。デジタル庁なるものが出来たと、カナダで小耳にはさんでいた。日本でもデジタル化が進んでいるらしい。

アプリとスマホで読み取る書類の確認をして帰宅。

カナダの田舎町で受けたきは、その日のうちにQRコードのついた接種証明がメールに添付されてやって来た。感染症のおかげで(?)私の周りで起こるレベルでの書類の受け渡しはすべて排除されデジタル化されている。小切手まで銀行アプリで送って入金できる。そもそも小切手を切ることさえなくなった。ビーチ沿いに住むスーが不動産売買もすべてオンラインで済ませたと聞いて驚いたものだ。

さて接種の夕方遅くアプリを起動させる。
しかし、あなたの接種記録はありませんと出て来るではないか。

また電話で問い合わせる羽目に。
コールセンターのおじさんが

反映されるまで三日ほどかかります。どこで受けました?

そして

お急ぎなら早く進めるよう言いますか?

??

なんだか知らないけど・・
デジタル化と言いながら手作業感が否めない・・接種券も郵送だったし。

そんなこんなで接種証明の発行はまだだが、無事接種を終え、カナダ帰国準備リストのひとつにチェックを入れる。
そして
さあ、今日はごろごろ過ごそう(笑)。
お芋スイーツまで買っておいたのだから。

カナダ湖畔の家ではぼんやり過ごしても何の心の責めもないのに、東京に居るとひどく怠惰に感じるのはなぜだろう。常に、oooをしなければという気持ちがあって、おまけに早くと拍車をかける。そんな必要もないのに。

ヘッダー写真は左上から時計回り、紅はるか、綾紫、シルクスイートそしてさつま金時を使った一口サイズ。サツマイモの種類にこだわったスイーツとは驚愕である。
デジタル化は遅れているが、日本スイーツの可愛さとこだわりは極上!
どの国にも負けないと思う。

この繊細な甘さはシルクスイートですね、なんて言い当ててみたいけど。

どれも優しい甘さでした。
渋谷Foodshow高級芋菓子shimizu

日本の物はハイエンド(高級、良質)と夫が手を高く上げて話していたのを思い出しながら食べた。


日本とカナダの子供たちのために使いたいと思います。