見出し画像

Dual Residence: サくら&りんゴ#8

都庁が遠くにそびえ、坂を下ると神田川。
水平線から朝日が昇り、窓辺で水鳥の飛来を眺めるシムコー湖畔。
そんな東京とカナダ・オンタリオの二重生活を綴ります。
東京のサくら、Innisfilのりんゴ、つたない言語で。

Mandatory three night hotel stopover  Day 2
ホテル隔離2日目: ほとんど食事レポート

朝、起きたら10時。
こんなに眠ったのは久しぶりだ。
最近は快眠が取れず夜中に何度も起きていたのに。

東京では体が十分に疲れていなかったのかもしれない。

無用に大きいキングサイズのベッドから起きる。
今日はバンクーバー空港ホテルでの隔離2日目である。
外は美しい晴れ。
しかし窓はフィックスで開けられないし、勝手に部屋の外に出ることもできない。


まずは朝食をオーダーしなくちゃ
そう隔離中の楽しみは食事である。

時間をかけてメニューを読む。

朝食
Avocado Tartine

Tartineとは何だろうと思う。

 Organic poached eggs, sourdough, parmesan, tomato and basil pesto, balsamic

説明を読む限り私の好み。

注文の電話口でアボカドーティン というと
ティーンですね、と確認される。

本当にいつまでたっても 
何をしていても 
どこへ行っても 
新しい単語に出くわす。

ドアチャイムとともに届けられたのはこれ。

画像1

なるほどTartineとはオープンサンドイッチの事である。
かなりのボリューム。

サワードーのスライスパンの上に
アボカド。
とろとろポーチドエッグが2つ。 確かオーガニックの卵とあった。
その上にパルメザンチーズがちりばめられて
たっぷりのバルサミコソース。
そしてチェリートマトは赤、黄、ワイン色、グリルしてある。
食べ進むと、覚えのある味に行きあたる。
これは何?
もう一度味見
ナッツ入りのバジルペーストである。
酸味のあるパンとバルサミコソースによくマッチしている。

なるほどと感心。

かつての、たっての希望であったクッキングコースを今また探している。
砂糖を使わない、グルテンフリー ベジタリアン さらには グラスフェッド、遺伝子組み換えのない、抗生剤未使用。そんなヘルシーフードの勉強コースを考えている。

ランチ
Cauliflower & chickpea coconut Tagine

Basmati rice, tzatziki onion fritter
またもや新しい単語のTagineである。
今度はオーダーの前にググって調べる。
発音も忘れずに。

ーンとはどうやらこういう形のポットで煮込むモロッコ料理らしい

画像2

Tzatziki、タジキは夫も好きだったソースと言うかディップである。
ヨーグルトにキュウリを混ぜた、涼しい味がとりわけ夏に魅力。
私が作ると何か物足りないので研究したいところだ。
そしてやって来たのはこれ

画像3


ひよこ豆とカリフラワーのココナッツ煮込みはスパイスが効いて、でもそれは強すぎず塩分も控えめで是非作ってみたいひと品。
ーンポットはないけど。

狭い東京のキッチンでは絶対に収納場所に困るポットではある。

湖畔の家の最寄りのスーパーSobeysで見かけながら買ったことがなかったBasmati riceはこれの事かと思う。オニオンフリッターが添えられている。
細長い種のお米でこの独特の香りは何から来るのだろう。
オニオンフリッターよりそのエキゾチックな風味はひよこ豆のターンとよく合う。


ディナー
Lamb shank

ベジタリアンフードが続いたので、夕食にはラムを頼むことにした。

メニューをよく見ると半分近くにVegitarianと書かれている。
それだけ要望が多いのかもしれない。

さてラムは
Pea saffron risotto, seasonal vegetable, red win jus

グリンピースとサフランのリゾット、赤ワインのグレービー。

日本のスーパーで売られているパック入りのラムチョップを想像していたら、





画像4


こーんなに大きいのが来てしまった。
東京に長らくいて、カナディアンサイズをすっかり忘れてしまっている。

しかしラム肉はとろとろで最高のおいしさ。
リゾットも程よい食感があって、完食。
このほかに、ワイルドマッシュルームのスープとデザートはバニラチーズケーキをオーダー。
ワイルドマッシュルームって、どれくらいワイルドなのか?
森に行って朝採りみたいな?
いつものキノコだと思ったのによく見ると毒キノコでした とか?
BC mashroomとあるので、ここBritish Colonbia州、地元で取れたキノコである。

ワイルドキノコ採りもやていた夫であるが、私には絶対薦めなかったっけ。

メニューが色々あると、多すぎると思いつつ、ついデザートまでオーダーしてしまう貧乏性の私である。

しかし隔離の部屋で食べて座ってオンラインの仕事をするだけの
ブロイラー状態。
ヤバイ。

さて、食べてばかりいたら、またぬかりがあった。
 
国際便到着から8日目のPCR検査について
Register for Day 8 test on your FIRST day in Canada
と書いてあるのを見過ごしていていたのだ。
わざわざ太字ブロック体でFIRST dayと書かれているのにもかかわらず。
真夜中になって気づいて慌てて登録する。
もう二日目に入っていたけど。

だんだん、ぬかりがあってもどうにかなるという気分なっているところが、怖しい。
そのGovernment Canada というマーク入りの説明書を読んでいると
カナダ入国時における隔離措置に従わなかった場合は6か月の投獄か$750000の罰金あるいはその両方とあるではないか。
思わず数字の0を数えた。

日本円にして6千万円以上である。

日本とカナダの子供たちのために使いたいと思います。