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サくら&りんゴ #103 あなたが分からなくても勝手にやりますモード

スマホで編集する動画作りを始めたらすっかりはまってしまった。
東京で運営している英会話教室の子どもたちが、おうちの人と使えるようにと始めたプロジェクトである。

そして驚いた。

動画の編集など、人生において全く関わったこともない私が、知識のひとかけらさえも持ち合わせていない私が、するすると出来てしまうのである。

いったい誰が開発したのだろうこのアプリ。Youtuberが増えるはずである。


世の中は私が思う以上に進んでいた。
それはイーロンマスクの火星に住む構想なんていう壮大な事でなくても。
この日常生活の中で。

やれやれ世界は想像を絶する先を行っているに違いない。
私が知らないだけで。

てっきり年齢を重ねるごとに経験を積んで、若い人達に比べたら少しは知識も増えていくとばかり思っていたが、分からない事の方がどんどん増えていくではないか。
若い人たちがとっくに知っていることに、へ~!とかほ~!とか言っている私である。

そんなわけで、カナダの湖畔の家で湖のずっとずっと向こうを見て過ごしていたのに今やスマホと至近距離。20cm先の世界である。

夫は私がコンピュターを使い始める20年も前からAppleコンピューターを使っていた(夫が私のうんと年上だったというより、当時アメリカに住んでいて、日本やカナダにいるよりコンピュターの一般普及率が高かったのだと思う)しかしスマホに関しては全く信頼のなかった夫。

付き合い始めたばかりの頃、カナダで初めて行く場所にグーグルマップにいちいちピンを立てて保存したり、写真を撮ったりすることを夫が煩わしがっていたのを私は知っている。夫と二人でいるときにスマホばかりを見ていると、グーグルナビでさえも、何か他の事に気を取られていると思う世代で、まだそんな時期でもあった。

その頃私はまだカナダでは旅行者で、トラベルシムを使用していた。カナダに来るとシムを入れ替え、使う日数と容量を決めてその分だけの料金を支払うのである。

今回仕事で動画を作るにあたって、そのiPhoneを新しく買い替えた。持っていた物はもう下取りも受け付けない古さであった。
え?そんなにもう新しい機種が出てるの?(笑)

古いのと新しいの、隣どうし引っ付けて置いておくだけで、すべてのデータが移行すると言う機能も驚きである。

いったいどうなっているの??

なんだか分からないけれど勝手にやってくれるモードである。

そんなわけで分からないまま日本用のsimを新しいiphoneに入れ替え、あっという間に機種変更完了。

しかしたったひとつ移行しなかったのが銀行関係のワンタイムパスワード登録である。
機種変更になった旨を電話で伝え、本人確認後再登録ができる設定となった。

さてここで奇妙なことが起こった。

登録を終了するために自動コールがあるというので電話を待った。音声ガイダンスに従って進んだのに、こちらがプレスした番号が認識されない。

もう一度試す。やっぱりだめだ。

そして三回目の時である。

新しいスマホと同時に古いスマホにも着信音が鳴り響いたのである。

あ~やっぱり。データ移行が上手くできていないところがあるのかもしれない、なんせスムーズに行きすぎた、と思ってそこで

え?
古いスマホにはもうsimカードは入っていないのに
画面にもNo simの表示がついているのに

なぜ電話が鳴るの?
ぎ、ぎも~ん????

ネットで調べて、銀行のワンタイムパスワードの設定はその銀行の音声ガイダンスとiphoneの機能との間で起こるトラブルとわかり、ワンタイムパスワードの設定はすぐ解決した。
古いiphoneとのデータ移行とは何の関係もなかったのである。


だからなぜsimカードのない古いスマホの電話コールが鳴ったのか、今もわからない・・・。不思議である。

とにかく分からないまま、私は新しいiphoneでの動画編集にハマっている。



東京に戻っているとカナダでの生活がどんどん遠のいていく。
凍った湖の上を渡る冷気も
雪の積もった湖上に昇る朝日も
あれは夢だったのかとさえ思う

2月のカナダオンタリオのレイクシムコー。右中央に見えるのはホッケーリンク

夫がいた生活も私のただの作り話かもしれない。


では
あなたが分かろうが分かるまいが勝手にやりますモード
で編集したビデオをよろしかったら見てください↓(笑)

注)動画の最初の方、ゲームで遊ぶ子供たちの部分。
手前左側のペーパードールのワークシート。彼女はペーパードールが着るTシャツに恐竜の手を描いています、あしからず・・・。(笑)おばちゃんの・・・ではありません(きっぱり)


他はこちらで

https://note.com/littleclouds


日本とカナダの子供たちのために使いたいと思います。