何がぼくにこの本を書かせたのか?「SDGsと保育スタートBOOK」
2023年10月10日、「SDGsと保育スタートBOOK:つながる保育で実践する幼児期のESD」を出版しました。
ふぅっ~!
執筆時間は、早朝か日曜日。
執筆中にデータが飛んでしまったら、「もう書かないぞ」と思うくらい時間やエネルギーを使いました。
(当然、バックアップはしてましたが。)
そんな労力をかけて書いたのは、何がそうさせたのか?
ぼくもESDを知らんかった
この本は、ESD(持続可能な開発のための教育)の本。
ぼくも、最初はESDがなんのこっちゃさっぱり分かりませんでした。
学会でも「ESD」というキーワードは目に入ってきてたけど、ヨコ文字だし、よくわかんないし。
「持続可能な開発」は大事なんだろなとは思うけど、遠い世界のことに思えるし。
大変失礼ながら、一部の人が一生懸命になっているような感覚。
自分には関係ない感覚。
で、当時ぼくは何に夢中になってたかというと、「つながる保育」だったわけです。
米英を中心に各国で展開されてる「プロジェクト・アプローチ」が探究的な保育を進めるヒントになるんじゃないかと思って勉強してました。
※檸檬会では「つながる保育」と表現。
この「プロジェクト・アプローチ」を探っていくと、「対話」「参画」「協働」みたいなキーワードに出会い、そことESD(持続可能な開発のための教育)がつながったんです。
ESDを知ったけど、分からんかった
そんなこんなで、遠い世界のESDが
自分の興味分野と接点を持ったわけですが、
調べていくと混乱。。。
言いたいことは分かる。
大事なのも分かる。
でもこれまでの保育と何が違うん?
ちゃんと知ろうと色々調べていくと、さらに混乱。
ESDは乳幼児期から始まると言われてる。
でも、国が出しているESDのガイドラインって小学校以降のことばかり。
どうすりゃええん?
SDGsとの関連でもモヤモヤ。
ESDは、SDGsの実現につながる教育というんは分かる。
大事なことも分かる。
でも「〇〇をする」ことが目的になってるケース多くない?
一方で、「つながる保育」を実践する保育者から、
次々と「それってESDやんかー!」と思う実践が生まれてきたわけです。
なんか関係あるかも!と思って「探究」していったわけです。
とすると、つながるつながる。
点と点が、線になり面になっていく感覚。
つながったら伝えたくなった
こうしてつながったら、
幼児期のESDって、めちゃくちゃ大事やん。
すべての保育者が知っておかなあかんやん。
と思うと同時に、迷うことなく「書きたい」と思ったわけです。
うそです。
めちゃくちゃ迷いました。
自分なんかが書いてええんやろか。
ヘンなこと書いて批判受けんやろか。
誰も買ってくれんかったらさみしいやん。
とか。
でも、伝えたい!書きたい!という思いはやっぱりあるわけで。
なのでまず、出版社さんに思いを伝えてみました。
企画書つくって、お見せして、ディスカッションする中で「やっぱ書きたい」「書かなどうする!」と思いが強くなり。。。
いまに至る、というわけです。
出版後も変わらず思うのは、一人でも多くの保育者と共有したいということ。
そのために伝える人でありたいと思います。
なので、多くの人に手に取ってほしいし、
研修に来て欲しいっていうお話は、めちゃくちゃ嬉しいです。
どこでも飛んでく覚悟です。
幼児期のESD/SDGs、
ぜひともに進めていきましょう!!
ちなみに「つながる保育」の本も、「実践者のパワフルなサポーター本になるはず!」「伝えたい!」と思ってエネルギーいっぱいで書きました。
こちらもセットでぜひどうぞ^^
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