保育園のブランディングとは何か?
保育業界がザワついている。
待機児童解消のため、
保育所をたくさんつくったけれど、
つくりすぎたり少子化が加速したりして、
保育園が余ってきている。
このままだとヤバい。
そういうザワザワだ。
だから、選ばれる園になろうとか、
生き残るためにとか、
そういう言葉が今まで以上に飛び交っている。
そんな言葉の一つに、
「ブランディング」がある。
ブランディングとは何か?
それを「差別化」と表現する人もいる。
一方で、狙った差別化に違和感を唱える人もいる。
大切にしたいことを継続していくことが大事。
そういった思いなんだろうと思う。
ここで改めて考えてみたい。
ブランディングは「ブランド+ing」だ。
つまり「ブランド」とは何か?が大事になる。
「ブランドとは約束である」
たとえば、アップルというブランドに、
ぼくたちは何を期待しているだろうか。
それは、機能でなく機能美であり、
追随ではなく先陣であり、
華美ではなくスタイリッシュさを期待している。
これらはアップルから消費者への約束であり、
私たちもいつの間にか、
アップルならそうしてくれるだろうという期待感を持っている。
そのように、自社の約束を明確にし、
それを人々へ伝え、高めていき、
継続して約束を果たしていくことが、
ブランディングと言えるのではないか。
それは先ほどの「差別化」という表現よりも、
もっと奥深いところを表しているように思う。
保育業界でいえば、
この園は(わたしたちの園は)、
子どもや保護者や地域に何を約束するのか?
その約束を広め、
しっかり果たしていくことがブランディング
なんだと思う。
カッコよく広報しても、
「ここなら〇〇を期待できる」という思いにつながらなければ、
ブランディングとして成立していないし、
期待感につながったとしても、
約束を果たしていなければ、
ブランディングとして完結していない。
いま、保育業界に求められるのは、
まさにこういった意味でのブランディングではないかと思っている。
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