「老いは下半身から」

月（肉）に要と書いて『腰』

要なので、そこが滞ると
すべての働きに支障がでる

思い当たるきっかけがあったわけではないが
これはいわゆる、ぎっくり腰だな
四回目だ

洗面所で顔が洗えない
パンツがはけない
靴下も靴も、はけない
まずは目覚めてベットから起き上がるまでが長い
動くたび「うぉ」という声がもれる

一旦椅子に座ると、立ち上がるのに難儀する
しばらく前屈みで、そろりそろりと進む
しばらく進むと、楽になってくる
その様子は同僚から眺めると、おもしろいらしい

そして迎えた祝日
今日は休もう

しかし、猫のお世話に休日などない

「なーなー（はよ、メシくれ）」

熱心にすり寄られる
よろよろとリビングにいくと、まるまるしたうんこが転がっていた
最近、トイレの外に転がすことがブームだ

長年猫を飼う友人いわく「老いは下半身から」だそう

先日その現場を押さえたのだが
トイレでふんばったあと、落とし終わってないのに
おしりにぶらさげたまま悠々と歩き出す、というカラクリであった

あー、そういうことね
いいのいいの、掃除すればいいだけだから
その時は、そう思った

しかし、いまはしんどい
拾うのも、拭き掃除するのも、一苦労である


陽から陰に転ずる秋分の日

一年の後半戦、人生も後半戦

がんばれ、わたしたち

たべるから、でる