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クラシッククロームをカスタムする

X100Vが届いてから約1ヶ月が経過しました。撮影枚数は4,000枚を超えたあたりになるのですが、未だに自分の写真としての色合いが決まっていません。むしろX100Vを買ってから、優柔不断が悪化したような・・・。
今回は、そんなFUJIFILMのカメラならではの悩み(楽しみ)について語ってみます。

プロビアが好き。ただ少しだけ物足りない。

X100Vを買って、プロビアの完成度の高さに惚れ込んでいます。見た目に忠実で、色合いやグラデーションの美しさは、まさに富士フイルムがスタンダードと銘打つ素晴らしさを表現しています。

一方で、富士フイルムならではのフィルムらしさという意味では、もう少し作り込む余地があるように思いました。プロビアも確かにフィルムらしい階調であるのですが、「フィルムらしさ」は、フィルムそのものを指しているわけではなく、印刷された写真を目で見て感じているものではないか、と考えました。

ならばクラシッククローム

うってつけのフィルムシミュレーションがありました。クラシッククロームです。

説明によると、『カメラマンがストーリーとして語るための画作りを目指しました』とあります。日常のストーリーを写真に残したい僕にピッタリです。
また、『人の脳内に記憶として残っているイメージや、印刷物 として出力された2次的なイメージを目指しています』とも書いてあります。これです、これ。

早速使ってみることにしました。

使って感じるのは、空の色の素晴らしさです。はじめに書いた『フィルムらしさ』という表現はまさにクラシッククロームの表現そのものです。もうこれ一択と思えるほどです。

しかし、クラシッククロームは、彩度をやや低く、階調は硬くセッテングされています。僕は家族写真を主に撮影しますので、そのままですと少々重たい印象になってしまいました。
プロビアらしい鮮やかさと、階調の豊かさを、クラシッククロームに持ち込んでみたいと思いました。
彩度を上げてシャドーの中間階調がやや極端なことを取り除くことができれば、求めている画像にピッタリハマると思い、カスタムに乗り切りました。

先に僕のカスタム設定を公開します。

・クラシッククローム
・ダイナミックレンジオート
・ダイナミックレンジ優先Off
・WBオート(R 0, B 0)
・カラー+2
・トーンH-1, S-1
・カラークロームエフェクト弱
・カラークロームブルー切

トーンをハイライト、シャドー共にマイナスにすることで全体的な階調を柔らかにしました。色を濃くしたいので+2にしています。

加えて、肝となるカラークロームエフェクトです。これの効果は深みのある色を再現することのようですが、色が濃くなるのと同時に、色が乗った部分のシャドーが豊かになる効果も感じました。これを利用し、色乗りをプラス方向に振ると同時に、シャドーの中間階調を補強しました。

サンプル比較

いかがでしょうか。上がプロビア、下がクラシッククロームです。

画像1

画像2

彩度は+3にしてもいいかもしれません。
また、ハイライトに若干粘りがありません。ハイライト側もカラークロームエフェクトと同様の階調をもたらすことが出来れば良かったのですが、残念ながらその設定はカメラにはありません。ので、まあトバし気味にしてしまってもいいかと考えています。

逆にプロビアをクラシッククローム調にしたらどうか

これはたぶん無理だろうなと思っています。海外の記事で、各フィルムシミュレーションの色がどのような構成になっているか分析したものがあるのですが、プロビアとクラシッククロームでは随分と方向性が違うことが分かります。

なので、クラシッククローム独特の色合いについては、もうフィルムシミュレーションそのものを活用することを基本とするべきかと思っています。
時間がめちゃくちゃ余ったらプロビアからのカスタムにチャレンジしてみるかもしれません・・・。

まとめ

富士フイルムならではの悩み(楽しみ)について語ってみました。皆様はどのようなフィルムシミュレーションを使ってらっしゃいますか?コメントで教えていただけたら幸いです。

そうそう、富士フイルム好きの皆様はご存知かもしれませんが、様々なカスタムフィルムシミュレーションを掲載したサイトがありましたのでリンクを貼っておきます。是非楽しんでください。

では。

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