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Ubuntu, Cloudreadyそれぞれが優れているところ

前回記事の予告通り、それぞれの良い点に触れていきます。Linux, Chrome OSと読み替える部分があるかもしれません。

MX Linux 19をインストールしてみた

さっそくですが横道に逸れていきます(笑)

散々Ubuntuがいいぞ!Linux MintとかManjaro Linuxも人気だぞ、と伝えてきましたが、どうやら最近はMX Linuxというディストリビューションがぶっちぎりで一番人気なようです。

どのディストリビューションが人気なのか?は、DistroWatchというサイトがありますので、そこから推測することができます。DistroWatchは1日あたりの平均アクセス数を掲載しているに過ぎないのですが、それはすなわち関心の高さを示していると解釈しています。

では、何故 MX Linux をインストールしてみたか?ですが、Ubuntuと同じDebianの系譜で、中軽量かつ高機能を謳っていたので興味が湧いたから、です。もし使いやすければ、同じapt系のコマンドだし使えるパッケージも多そうだし乗り換えちゃおっかな〜くらいに思っていました。

さて、いつもの如くインストール方法は人様のサイトを参考にして頂きます(笑) 設定にも細かく触れられていますので、私自身が大変参考にさせていただきました。

ライブUSBといって、LinuxはUSBメモリからOSを起動し、そのまま使うことが(大体のディストリビューションで)出来ます。で、ライブUSBからMX Linuxを起動したところ、なんとインストール済みのUbuntuホームディレクトリにアクセスが出来ました。
私のMacbook Airは、パーティションを特に区切ることなくroot上にシステムファイルからすべてインストールしています。ですから、今回のUbuntuホームディレクトリにアクセスできたことは嬉しい誤算でした。

というわけで、他サイト様を参考にしながらインストールを無事に完遂しました。日本語の設定も簡単でしたし、アプリの導入も一覧形式でとても分かりやすく纏まっていると思いました。
一番驚いたのは、やはり軽快かつ高機能であることですね。ひとつひとつの動作がキビキビしているのが設定を触っているだけで十分に感じることが出来ました。高機能と感じる所以は、MX ToolというTweakアプリが同梱されており、その項目数が非常に多いこと。Conkyでウィジェットのカスタマイズが好きなだけできること。Samba等のモジュール類がはじめからインストールされており、機能拡張を意識しなくても良い点などに現れていました。

Ubuntuをインストールし直した

ですが、僅か数時間でMX Linuxは削除する結論に至りました。

ライブUSBで起動していたときにはアクセスできたUbuntuホームディレクトリですが、インストール後のファイラからはアクセスが出来なくなっていました。推測ですが、システムファイル破損時の救済用として用意されていた機能なのだと思います。

また、私には初期段階から機能が多すぎるように感じました。Ubuntuを後付でモジュール山盛りにしようと試みたこともありますが、結局は使わないですし、システムファイルが汚れていくだけになりそうなので、必要なものを必要なだけ、シンプルに運用していくほうが性に合っていると思いました。

Ubuntuを再インストールしてみましたが、やはりLinuxをこれから始める方には一番におすすめしたいと改めて思いました。理由はいくつかあります。

①Ubuntu Japanese Teamが日本語化に取り組んでおり、Ubuntuそのものを日本語化した状態でインストールできる。これにより、煩わしく悩みがちな日本語化の作業を回避できる(Ubuntu Japanese Teamの皆さんには本当に感謝しています)。
②インストールが直感的。本当に簡単です。
③アプリケーションの名が体を現している。すなわちどのアプリが何の機能を有しているかが直感的に分かりやすくなっています。
④基本的なアプリがはじめからインストールされている。音楽もすぐ聞けるし、写真もすぐ見れます。もちろんブラウジングもです。
⑤Wifiやキーボードバックライトのようなハードウェアドライバがちゃんと機能します(後述しますがCloudreadyではMacbook Airのキーボードバックライトが機能しませんでした)。

おおよそ上記の5つでしょうか。WindowsやMacを使ってきた方々が最も違和感を感じるのは日本語化の作業だと思いますので、①は声を大にしてアピールしたい部分です。
誤解が無いよう書いておきますが、Japanese Teamが翻訳していないUbuntuも、初期設定で「大体の」日本語化はされています。痒いところまでしっかり手が届いているのがUbuntu Japanese Teamの偉大なところです。

Chromebook(= Chrome OS / Cloudready)でもっと遊んでみたくなった

Ubuntuを再インストールして強く感じたのは、必要な機能をシンプルに運用することの力強さです。散らかった机の上から、ペン1本を探すようなことはしたくない。

そう思ったときに、Chromebookはその傾向が顕著に現れたデバイスだなと思いました。ほぼブラウザしか使えないというのは、逆に集中しやすい環境でもあるのだなと。

一方で私のパソコン利用目的における課題(写真Rawファイル現像・動画編集)がクリアできないものか、改めてトライしてみたい気持ちになりました。どうやらGoogle Driveの拡張機能によって多少のことが出来そうな雰囲気もあるので、それ次第ではクラウドにデータを放り込んでおく生活も成り立ってしまうかもしれません。

私はChromebookの素晴らしい点は、処理をサーバ側に多く持たせることによって、クライアント側の負担を限りなく小さくしようとしているところだと思います。早く常時ネットワークがギガ単位で流れ、クラウドストレージで大半の処理が可能となる時代が訪れたら良いのになと想像します。その意味でChromebookは大いに応援したい端末です。

ちなみにCloudreadyを試す際の注意点です。
1〜2年前よりハードウェアデバイスの認識が大いに向上していますが、それでもまだまだLinuxには敵いません。WifiといったChrome OS本懐の部分はしっかり作り込まれていますが、例えば私のMacbook Air Mid2012はキーボードバックライトが機能しませんでした。
ので、Cloudreadyを試される方は、まずライブUSBでハードウェアデバイスの検証をしてからインストールに進んだ方が良いかと思います。

まとめ

Ubuntuの優れているところ
①日本語化を意識する必要がない。
②機能の多少がちょうどよい。
③多くのデバイスがちゃんと動く。

Chrome OSの優れているところ
①起動・シャットダウン含め動作がキビキビしている。
②集中しやすい環境が作れる。
③Google Driveがオフラインのように使える。
(注:Chrome OSならファイラから同期が簡単かつバックグラウンドで同期してくれることと、Driveの拡張機能でファイルがある程度いじれることを表現しています)

です。

次回予告

定番化してきたので目次に入れることにしました(笑)

今回の記事で、「必要なものを必要なだけ」「シンプルに」というキーワードが何度か出てきました。
本記事までとは毛色を変えて、私の基本的考え方と、それに基づく暮らしの仕方についてちょっぴり語ってみようかと思います。

では。

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