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ジョグジャカルタの仏教寺院ボロブドゥール遺跡

あけましておめでとうございます。

一昨日(2022年12月31日)はジョグジャカルタにあるボロブドゥール遺跡に行ってきました。

お客さんはインドネシア人の方がほとんどで、外国人はあまり見かけませんでした。一緒に行ってくれた日本語ガイドさんが「まだまだお客さんは戻ってきていない」と言っていたので、これから少しずつ客足が回復すると良いなぁ…と思います。

ジョグジャカルタ市内から約90分

ボロブドゥール寺院は市内から離れた場所にあります。公共交通機関もないので、車をチャーターするパターンが一般的なようです。

ジャカルタと違って、さほど渋滞しないのでさくさくスムーズに到着!街を離れると長閑な風景が広がります。

幸いなことにお天気が良かったので(予想では大雨でした)、途中でメラピ山の姿も目にすることができました。ジョグジャカルタ付近は結構標高が高くて、3000メートル級の山が連なっています。

ボロブドゥール寺院に到着!

寺院の周辺は公園のようになっていて、駐車場近くの入り口からボロブドゥール寺院までそこそこ歩きます。

外国人とインドネシア人で入場料が異なるのですが、インドネシア居住者は証明書類を見せるとローカル料金が適用されました。外国人料金は結構お高いので、インドネシアに住んでいる期間に行くのがお得ですね。

ボロブドゥール寺院は小高い丘の上に建っていて、階段を登って頂上に向かいます。メラピ山もよく見えました。

園内には色々な植物が植えられています。ガイドさんが教えてくれなかったら気づかないものばかりでした!ドリアンの樹やイランイランの花などを見るのも楽しかったです。

残念ながら、今はボロブドゥール寺院の上に登ることができません。近くから下を見上げるだけになっています。それでも、間近で見ると迫力たっぷり。

これだけの大型寺院が8〜9世紀に建てられたことにびっくりです。浮き彫りやストゥーパ(仏塔)の造りも見事で、技術力の高さが窺えます。

シャイレンドラ王朝の時代の建造なので、カンボジアの水真臘が支配されていたころでしょうか。クメール王朝の始まりが802年のジャヤヴァルマン2世即位なので、時代的には近いですね。

ボロブドゥール寺院はアンコールワットよりもかなり古い遺跡ですが、長い間火山灰に埋もれていたため保存状態がかなり良いです。肉眼で確認できる範囲は限られますが、浮き彫りが今でもはっきりと残っていました。

カンボジアの遺跡と共通する装飾もちらほら見られます。遺跡オタクとしてはテンションが上がります。

入り口にはシンハ(獅子)
奥から、カーラ、マカラ、シンハ

遠くて写真は撮れなかったけど、門のリンテル部分にはカーラの姿が魔除けとして彫られていました。ガイドさんには「象」と説明されたけど、たぶんマカラのことだったのかな、と思います。

こうして僅かな知識でも繋がっていくと楽しくなりますよね。色んな遺跡を比較して鑑賞するのも面白いです。

帰りはムンドゥ寺院に立ち寄る

規模で言うとボロブドゥール寺院が断トツですが、他にも遺跡が散在しています。ムンドゥ寺院は、ボロブドゥール寺院と同時期に建てられた仏教寺院です。

コンパクトな大きさの寺院ですが、外壁や基壇の浮き彫りがはっきりと残っていて、とても美しいです。

こちらも残念ながら中には入ることができません。中には三体の仏像が安置されているそうです。見てみたかった……

敷地内には立派なガジュマルの樹があります。樹齢何年なんだろう……

この樹の下で瞑想したら悟りが開けるかもしれないですね。

見どころたっぷりのジョグジャカルタ

観光地としてはバリ島が有名ですが。ジョグジャカルタも個人的には大好きです。街全体がまったりとしていて落ち着きます。

現在のインドネシアはイスラム教徒が90%ですが、こうして仏教寺院やヒンドゥー教寺院が残っている点も興味深いです。色々な文化が入り混じる汽水域のような地域だったのかもしれませんね。

引き続きジョグジャカルタ旅行を楽しみたいと思います!


みな

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