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フォクトレンダー NOKTON Classic 35mm F1.4 E-mount Kazumichiなりのレビュー!

レンズへの欲求

タムロンの28-200ズームレンズを使用していて屋外での使用は不満もあるわけではなく、「望遠寄り」が好きな自分にとってはグッと画角を絞れるので便利ですし、画質も自分にとっては全然良いと感じています。

ただ、「もっともっと!」と追求しだすと、その旅に終わりはなく。

自分の撮りたい写真のメインと言ってもいいのが「ライブハウスでの写真」。ステージでパフォーマンスをするアーティストの姿を撮りたい。タムロンの望遠ズームでライブ撮影を試したとき、まぁ、ちょっと状況がね。コロナ影響でステージにシートが付けられていたのでマトモな撮影は出来ませんでしたが、それでも感じた単焦点レンズとの差

別の記事でも触れていますが、以前は単焦点レンズでライブハウスでの撮影をしていました。私が撮影させてもらうライブハウスは、基本的に弾き語りメインの小さなライブハウスです。焦点距離は50mmと85mm。F値は1.8でした。ただAPSーC機だったので、実際は77~130mmくらいですか。

単焦点の明るさ、暗い状況下でもISO感度を抑えてシャッターを切れるため、その分画質が良かったのかもしれません。タムロンズームで、手持ち撮影、ブレなく被写体を止める、そんなイメージで撮影をしようと思うと、ISO感度をそれなりに上げてシャッタースピードを稼ぎます。α7SⅡは高感度に強いのが売りでもあるので、ブレのない撮影自体はしやすいのですが、高感度による画質がどうにも自分的に悔しくて。単焦点で撮ったときのパッと見の「おおっ!」って感じの良さが薄いんですよね。

「やっぱり単焦点、一本は持っておくべきか」

ライブハウスでの撮影を念頭にしたレンズを持っていなきゃマズいなと。いまだ依頼はありませんが💧、「ライブ撮影サービス」を有料でやるので、それなりに写りに関してこだわりを持ってやらなきゃダメだ!という思いがあります。「スマホでいいじゃん」「え?お金取るの?」そんなふうに言われてしまう程度の撮影ならお客さんに撮って貰えばすんじゃいますからね。

ライブ撮影用のはずが…

イメージは50mm~85mmを中心に考えていました。ただ、それなりに質を求めると価格もグンと上がります。調べて候補に上がるのがどれも10万以上なんてのが当たり前で。カメラ好きな方はマヒしてるかもしれませんが笑、レンズって高いんです。

調べを進めているうちに、ある言葉が私を惹きつけました。

「Classic」

ギターでも音楽機材でも、私は「ヴィンテージ」「オールド」「クラシック」こういったニュアンスの言葉に弱い。当然それはカメラ関係にも言えるわけでして。

そしていっきに興味を持ってしまったのが、

VoightLander NOKTON Classic 35mm F1.4 E-mount


「フォクトレンダー・ノクトンクラシック・35mm/F1.4 E-マウント」です。

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え?35mm?

ライブ撮影で使うんじゃ…って感じですよね。

ライブ撮影でも使いますよ、ちゃんと笑。

当初のレンズ選びと大きくかけ離れてしまったこと。それは、

MF(マニュアル・フォーカス)レンズであるということ!!

オイオイオイ!笑

パフォーマンス中のアーティストが被写体。ただでさえ動く被写体、そのうえ照明による測光の変化が激しい状況…

撮れないだろ!ライブ!!笑

撮れないことはないんですが、「ライブ撮影」という観点では、決して実用的ではないですよね。

でもね。どうにも惹かれちゃって。35mmって写真の基本みたいなところもありますし、そもそもAFが当たり前の現代ですが、その昔、ボブ・ディランを撮影したカメラマンやストーンズを撮った写真家やBossを写したカメラや、王者ライカだって!MFレンズだったわけで。腕次第で撮れるはずなんですよ、ライブ写真だって。

固定観念を捨てて

というわけで結局、単焦点として選んだ35mm/F1.4。

ポートレートやライブ撮影を考えれば、ちょっと違うチョイスかもしれません。だけどその考えって、要するに「他人と同じ事をしようとしてる」ってことでもあるんですよね。単焦点85mmとか、もちろん欲しいし、中古で売っていたので買おうと思えば買えました。でもなんか、買う気にならなかったんですよ。なんか個性ないなぁって。

たくさんの人が、ポートレート撮影をしています。私も、色んな方のYouTubeやブログを参考にさせてもらってます。みなさんこだわりがあって、綺麗な作品で。

ただ、自分が撮りたいイメージはちょっと違うんですよね。

ポートレートというより「アーティスト写真」といったほうが近い。

だからこそ、Classicとついているこのレンズの、「クセ」にクリエイティブな期待をしたのかもしれません。

使用レビュー

屋外での撮影と、お得意のセルフポートレート笑撮影して見ました。

私の使用カメラはSONYα7sⅡ。第一印象「楽しいかも」。

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便利だったのが、電子接点です。私のMFへの懸念を払拭してくれました。

ピントを合わせようとピントリングを回すと、カメラ側のピントに関連した機能が働いてくれます。ピント拡大ピーキング表示。これがあることで、かなり使いやすい!静止物撮影なら「あ!全然大丈夫だ!」って感じです。

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ピーキング表示(ピントがあっているポイントが白色などで表示される)は、場合によって使い分けた方がいいかなと。明るい露出でピント合わせする時は実像と重なりすぎて見え辛いです。3段階でピーキング表示量を調整出来るんですが、見えづらい時はOFFにしちゃいました。

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ピントリングを回すと拡大表示するので、思ったより合わせやすいです。

顔認識や瞳AFと比べること自体がナンセンスでしょうから、動く被写体の撮影に関しては、自分の腕を磨くしかありませんね。いい面もあるんですよ。MFなら外したポイントにあえてピントを持ってくるっていう楽しみ方とかね。

写りはさすが単焦点。ズームレンズとは違う「華」のようなものを感じます。

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このレンズの開放はF1.4。開放で撮るとクセが強く出ます。この辺はもう好みの問題と言いますか。私は、こういうクセがある方が面白くて好きです。むしろ、クセを期待していました。時に意図せず面白い写真が撮れたりするんですよね。

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色んな方のレビューでも言われていますが、絞ればキリッとします。F1.4のクセがウソのようにシャープになります。この幅は、このレンズの醍醐味といってもいいのでは。

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Kazumichiの勝手なつぶやき

これはレンズの良い悪いではなく、私の行動のクセが強いだけなので誰の参考にもならないと思いますが。

当たり前と言っちゃあそれまでなんですが、セルフポートを撮る際、ピントを合わせてくれません(そりゃそうだ!)。AFなら顔認識で合わせてくれるんですが(そりゃそうだ!)笑。

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私の場合、スマホをリモコンにしてシャッターを切るわけですが、スマホのモニター見ながら、自分の目にピントを合わせるんですが、結局位置がずれますから、それも込みでピントをセルフフォーカスですよ笑。

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おかげでほとんどが、ビミョーなピントの自撮り量産!その代わりピントが合ってると画質もさることながらやけに嬉しい!w

自撮りのときに「APSーCモード」を活用しました。

α7sⅡはフルサイズ機ですが、このモードをONにすると、APSーCセンサーサイズの画角になるんです。 35mmが54mm相当に変身!これ、何気に便利。単焦点なのにちょっとしたズーム出来る。

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AFじゃない分、自撮りはさすがに難しいですが、人を撮るときはバッチリ撮れると思いますよ笑。

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まずい傾向が

いかがだったでしょうか。たくさんの方がこのレンズのレビューをしているので、詳細は色んなレビューでご覧になれると思います。

私的にひとつ、まずいことが。

それは、「オールドレンズ」に対する興味が強くなってしまったことです。

以前から興味はありました。でもマウントアダプターやライカ他オールドレンズの知識不足もあり、あえて踏み入らないようにしていたんですが。今はMFをAF化するマウントアダプターまであるんですから!憧れるでしょう!オールドレンズ!!

きっと今のレンズって、たいがい高画質だと思うんです。だからこそ、個性を求めてオールドレンズに興味を抱く人が多いのもわかる気がします。

オールドレンズで弾き語りのライブ写真とかバチっと撮れたら!どんな写真が撮れてるのかと思うと興奮して、物欲を抑えるのに必死!

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ますますレンズへの興味を抱かせてくれた素晴らしいレンズです。







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