見出し画像

新規事業を成功するには”おいしいラーメン”をつくること。by竹林一さん

先日、イノベーションの雄ともいえる竹林一さん(しーさん)に事業の進め方について、壁打ちをしてもらいました。

竹林一さんの本

壁打ちしてもらった背景は、ウチの会社のサービス「CG1」が大変評判よく、リピート率も90%以上ととても良いサービスに育って来ているのですが、今のところ、顧客獲得のルートがご紹介がメイン。。これでは、事業がn倍化していきません。

ご導入いただいた先様には評判がいいので、何とか広げていきたいのですが、何をいったいどうしていけばよいのか、という相談でした。

そこで竹林さんが発した言葉。
それは

おいしいラーメンをつくろう

竹林さん曰く
「ベンチャーや新規事業をつくるとき、スケールばかり意識して、どうやってn倍化するか、どんなチャネルで提供するかばかりに頭が行くけど、その前に「おいしいラーメン」をきちんとつくること。
おいしいラーメンができて、初めてチェーン展開をはじめること。ムダうちするし空回りする。チェーン展開とは、広めるためのWeb戦略や人的営業。また外部のリソースを使うなどの展開。ラーメンがおいしかったらどんどんn倍化していく」

そこで竹林さんはご自身の体験談をお話くださいました。
それは、「社内で試したら大変良い成果が出たので、外販しようとしたが、まったく売れなかった。そこで顧客が何を一番の課題としているのか、再度深掘りをして、プロジェクトメンバー全員で顧客との接点になるものを探した。するとあるキーワードが浮かんだ。
そのキーワードをセールスのキャッチフレーズにしたところ、売れ始めた。
そのキーワードが見つかる前までは、1時間の商談のうち半分以上がこちらが必死で説明し、顧客側からは『他にも似たものがあるのでは』『それでどんな効果があるの?』という質問ばかりで結果売れない。
ところがキーワードを話すと、こちらの話が10分で顧客側からどんどん課題を話してくれて、売れる。」

竹林さんはこの売れるようになった状態を「おいしいラーメン」の完成とおっしゃいました。

その話をもとに、ウチのサービス「CG1」を見たら、おいしいラーメンにはまだなってないです。
今の状態は、食べたらおいしいラーメンはできて、知る人ぞ知る個店のラーメンにはなったけど、誰もがおいしそうと感じてくれるものにしていかないといけない。そこの作業がまだ必要でした。

竹林さんの手がけたおいしいラーメンの事業は今や〇〇〇億円の事業規模になっているとか。多いに刺激を受けました。

ところで、企業内の新規事業でも、スタートアップでも、本当に大切なのは「おいしいラーメン」をつくることなのに、どうしてもスケールさせることばかり指摘されるし、スケールするための資金は出ても、おいしいラーメンづくりの資金は出ないという話になりました。
じっくりおいしいラーメンをつくるところに少し資金が入るだけで、イノベーションは起こるはず。
投資家さんも、新規事業を育てたい経営側も、そこを理解してほしいです。

ということで、ウチのCG1もただいま、おいしいラーメンとして完成させるためにいろいろやっています。近日公開します。

竹林さん、ありがとうございます!!





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?