見出し画像

ポメラ日記55日目 外で文章を書くという試み

・秋になったので外で文章書いてみた(withポメラ)

過ごしやすい季節になったので、今年も秋のお散歩ポメラの会をひとりで開催しております。
ポメラDM250はシーズン2に入りました。


 もの書きのみなさんは、文章を書くときにどこで書いていますか。

 9月になり、最近は外が涼しくなってきたので、ちょっと久しぶりに外で文章を打つことにしました。

 在宅やもの書きの悩みというと、やっぱり運動不足になりやすかったり、家にいると気分の切り替えが難しかったりすることがあります。

 去年の夏もポメラを持って公園や喫茶店などに出かけて文章を打っていました。今日は河川敷の近くにある公園に来て、文章を打っています。

 このくらいの季節だと、ちょうどいい気温で、夕方の日が沈みかけの頃に外に出ると風も気持ちよいですね。

 今回は、「外で文章を打つことのメリット」や、もの書きが「外でできること」について考えてみました。「外で文章を書きたいひと」は、よかったら見ていってください。

「外で文章を打つことのメリット」

①気分転換になる

川沿いの街並み。波音が近くに聞こえて落ち着く。


 もの書きにとって、外で文章を打つことの一番のメリットは、気分転換になるということです。

 家にいて机には向かっているんだけど、なかなか筆が乗らなかったり、ずっと部屋にいて座りっぱなしで気が滅入ってしまうことってありますよね。

 そういうときに、文章を書けるポメラのような小型デバイスや、文庫本一冊を持って、お散歩に出かけてみるのはどうでしょう。

 僕は作業を終えた夕方頃に、ちょっと出かける習慣を付けてみようと思って、ふらっと出かけることがあります。

 はじめは近所の歩いて5分くらいの公園で、本を読んだり、文章を打ったりしていたのですが、段々慣れてくると、いつもとは違って、ちょっと遠出をしてみようという気になります。

 僕は、子どもの頃から川沿いの堤防が好きで、悩み事があったり、行き詰まったりすると、当てもなく河川敷沿いの道をひたすら歩き続ける、ということをやっていました。

 傍から見るとただの苦行にしか見えないのですが、歩いているうちに、段々と「帰ったらやりたいこと」というのが、はっきりしてきます。

 なぜかっていうと、外に出ると「できること」は限られていて、歩くか、お茶を飲んで休憩するか、文章を読み書きするぐらいしかできません。

 そういう限られた環境に置かれると、却って「外ではできないけれど、家ではできたはずのこと」が分かってくるのです。

 家に戻ってきても、問題がとくに解決しているわけではなく、玄関から出ていったときと一緒なんですが、自分が「やりたいこと」や「やるべきこと」が見えている状態になるので、止まっていた問題が思わぬところから解決することがあります。

②「私」の問題から、一時的に離れられる

夕暮れの河川敷。日常のささいなことは川面をみて歩いているとどうでもよくなる。


 外に出て書くことの効用はもうひとつあって、自分が「置かれている環境」から一歩離れたところで、ものごとを考えたりできるようになることです。

 実際に、見知らぬ街の喫茶店とか、ハンバーガーショップとか、河川敷沿いの公園とか、そういうところに来ると「僕」のことを知っているひとは一人もいません。

 「家」や「近所」だと、どうしても周囲との関係性があったりして、なかなか物事を自分と切り離して考えることができなかったりします。「私」にまとわりつく問題に囚われている状態です。

 けれども、ちょっとだけ生活圏から離れて遠出をすれば、誰にも気兼ねせずに好きなように過ごすことができます。

 のんびりベンチに座って、日が暮れるまでぼーっとしててもいいですし、本を持ってきたのなら、ゆったり読書するのもいいでしょう。いまどき、コンビニでもちょっと美味しいインスタントのコーヒーが飲めますし、おやつなんかも揃ってます。

 そうやって、いったん「私」のことを忘れてしまう。そうすると自分が家の中であれほど悩んでいたことが、そもそもどうでもいいことだったってことに気付くことがあります。

③運動不足の解消

河原にはランナーの姿も見える。ただ目的もなく歩くだけでも心地よい。


 外出する一番の動機になっているのはこれかもしれません。いつまでも不夜城で部屋にこもっていると、単純に健康が損なわれます。不健康な感じで書く文章って何となくそれだけで惹かれるものがありますが、やっぱり長続きはしません。

 僕の目的は、一生にわたって文章を書き続けることにあるので、最低限の健康と文章を書き続けられるだけの体力が必要なわけです。

 そんなわけで重い腰を上げて、河川敷くんだりまでやって来ているわけですが、帰宅後に歩数を見ると12191歩になってました。

 一日8000歩くらいが目安と言われているので、これだけ歩けば十分でしょう。

 なお、余談ですが先日に開催された「文学フリマ大阪11」当日の歩数は約13000歩でした。 好きなもののためなら移動をいとわないタイプのオタクです。文フリのちからってすげー。  

・もの書きが外出時にできることリスト

 せっかく外に来ているので、もの書きが外出時にできること、というのを考えてみました。ちょっと思いつくものをリストアップしてみましょう。

【もの書きが外出時にできることリスト】

  • ポメラなどの小型デバイスで文章を書く

  • 文庫本や単行本を鞄に忍ばせて、ひたすら読む

  • kindleで好きな本を読む

  • 書いた原稿の見直し

  • スマートフォンのカメラなどで風景の撮影と取材(作品づくり用に)

  • 散策しながら自然の景色を見て気分転換

  • おやつのもぐもぐタイム

  • 今後の予定や計画などを手帳にまとめてみる

  • ひたすらぼーっとする

  • 歩きながら知らない街の土地勘を身につける

  • 喫茶店などの執筆&休憩スポットの開拓

  • 自宅から執筆スポットへの最短ルート探し(次回のおさんぽ時に役立つ)

  • 移動しながら物語を空想する(→帰ったら書き留める。もしくはその場で)


 思いつくかぎりでは、こんな感じでしょうか。

 とくに外で文章を書くとき、恩恵にあずかっているのが「ポメラ」です。DM100の頃から、ポメラは鞄に入れて色んな所へ連れ回していましたが、ほんとうに座って落ち着ける場所さえあれば、どこでも書けます。

最近は、膝打ちを習得しました。慣れるとベンチに座っても打てるようになる。
外出時のおすすめのポメラの打ち方を知っている方はコメント欄まで。


 僕はポメラのデータには、小説の原稿と「ポメラ日記」や文学ブログ「もの書き暮らし」の草案を入れています。

 原稿を外で読み直すのは、ちょっと気恥ずかしい気もしますが、ひとのいない公園とか、壁を背にした喫茶店の席だと、わりと気にせずに読んだりできますね。

 「読む、書く、直す」が、ぜんぶできちゃうので、歩いて気分転換しつつ、ブログの原稿なども捗ります。


 僕の場合は日中はライティング、終わってからは「ポメラ日記」や「もの書き暮らし」のブログ、それから小説を書く、という生活です。

 「書く」ことや作品作りだけに集中しようとしても、「書く」ことの基礎体力はたくさんの本や文章を「読む」ことにありますし、それ以前に書き手の「健康」もある程度は必要です。

 書くだけの生活を送ろうとしても、その生活はいつか弾切れを起こして、書けなくなってしまう。実際にやってみてその辺りのことに気が付きました。

 「書く」ことを長く続けたかったら、案外、「書く」こと以外の時間が重要になるのでは、という話でした。 

 みなさんも、ポメラや本を持ってお出かけしてみてはいかがでしょう。

 文学ブログ「もの書き暮らし」でも「外で文章を書くこと」について、詳しくまとめる予定なので、よかったらブックマーク登録をお願いします。

 2023/09/26 20:38

 kazuma

 (了)

もの書きのkazumaです。書いた文章を読んでくださり、ありがとうございます。記事を読んで「よかった」「役に立った」「応援したい」と感じたら、珈琲一杯分でいいので、サポートいただけると嬉しいです。執筆を続けるモチベーションになります。いつか作品や記事の形でお返しいたします。