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"ウィズコロナ"の社会で、就職活動はどのように変わるか?

(今回のこの記事は、主に教育機関等でキャリア支援等に従事されている方に向けて書いています)

株式会社グッドパッチで、ReDesigner for Studentというデザイナー志望者向けの就活支援プラットフォームを運営しています。

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、先日弊社でもオンラインで合同企業説明会を実施しました。当初はオフラインで実施する予定で企画していたものを、オンラインに切り替えた形になります。

コロナ収束後に色々なところでパラダイムシフトが起こると言われていますが、オンライン合説を企画・準備・運営する中で、新卒採用市場も大きな変革があるだろうな、と実感しました。
これは単に「面談や説明会がオンライン化する」というものではないように思います。オンライン化することによって、企業側・学生側の双方において、これまでセオリーとして語られてきたことや踏襲されてきた習慣が、一旦リセットされるのではないか、と感じました。

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僕は少し前まで、地方美術大学の職員でした。
今も地方で大学職員を続けていた自分を想像するに、大学閉鎖や前期開始を遅らせる対応に手を取られる中で、「企業と学生がどんな風に動いているのか」や「今後ロックダウンなどが起きた場合に就活はどうなるのか」というようなことを、上手く掴めなかったような気がしています。
なので、「企業と学生を繋ぐプラットフォームを運営する」という立場から今見えてきていることを発信しておけば何かの役に立つかな、と思ったのでした。
これからの学生支援や、キャリア科目をオンラインで実施するにあたって参考にしていただければ幸いです。

合説は、意外にオンライン化するハードルが低かった

先述した通り、弊社では3/24,25にオンライン合説を実施しました。
実施概要としては、

■各社、登壇者はオフィスか自宅から配信
■ファシリテーターを立てることで、チャットで質問を拾う・登壇内容を深掘りするなど、インタラクティブな展開を心がける

という感じです(ダイジェストは以下、アーカイブはプラットフォーム登録者のみ見られます)。

僕は特に、配信に関する知識などは持っていませんでした。
が、企画から本番まで2週間くらいで、配信環境の整備など、技術的なことはクリア出来てしまいました。
もちろん知識のあるスタッフの知恵は借りましたが、配信ノウハウはネットで探せばいくらでも出てきますし、「カメラ」「ビデオキャプチャ」「PC」「ネット回線」があれば、かなり綺麗に配信ができます。映像クオリティや背景にこだわらなければ、PCとネット回線だけでも説明会が実施できてしまいます。現に自宅から配信している企業も複数ありました。

また、企業側だけではなく、「学生側も気軽に参加できる」というメリットがありました。

【学生側のメリット】
■自宅からでも参加出来る
■匿名で参加出来る
■途中退出が可能
■地方の学生も、移動コストをかけずに説明会に参加できる
■チャットでの質問がしやすい

と言った感じでしょうか。
僕自身も、北海道から沖縄までそれぞれの場所からラフに参加してくれている学生がいること、普段なかなか盛り上がらない質疑応答時間にたくさんの質問が挙げられたことに、少なからぬ手応えを感じました。これはもちろん、企業側のメリットでもあるわけです。
まとめると、企業も学生も、説明会に関しては"直接会えないデメリット"よりも"手間をかけずにいろんな学生に知ってもらえるメリット"の方が大きいという実感があったように思います。

就活のフィールドがオンライン化すると、どうなるか?

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ちなみに弊社が実施した"セミナー型"ではなく、"ブース型説明会"に関しても、zoomのフリープランで座談会的なものを充分実施出来てしまいます。
そうした中で、"学生に企業のことを知ってもらうにあたっては、オンライン合説で充分"という判断をする企業はこれから結構出てくると思います。これは、"アフターコロナ"の社会におけるパラダイムシフトの一つかもしれません。
特にネームバリューのある企業は、大型の合説イベントや大学での説明会に予算や工数を割いて積極的に参加しない、という戦略になるところが出てくることも想像に難くありません。

そうなってくると学校側としては、"学校に企業を呼ぶ形の説明会"のハードルが少々上がるのではないか、と思います。企業側はOBOGがいたり、教員等と繋がりのある大学から、数校に絞って訪問する、というスタンスを取る可能性がありそうです。
ただし、それ自体はそれほど悲観することでもないかな、と思います。一方で、広く受けられるオンライン合説の存在感が増すであろうからです。やらねばならないことは明確で、「できる限り多くの企業を知るべく、オンライン合説に学生を参加させる」ということになってくるかと思います。


では、キャリア支援はどうあるべきか?

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地方大学職員時代は"いかに学生に企業のことを理解してもらうか""企業ごとの違いをどのように捉えてもらうか"ということに苦労してきたので、企業研究のチャネルが増えることは、キャリア支援担当者としても喜ばしいことのように思います。

こんな風に、この状況下で、キャリア支援のあり方もチューンアップしていく必要があるのではないかと感じています。

大学職員時代、学生から一番多かった質問は、「どんな企業を受ければいいかわからない」というものでした。
「よくある質問」ではあるのですが、ひとりひとりにとっては深刻な悩みであり、答えるのが難しい問いだと思います。

ですが、ほとんどの場合は、

■自分の「得意なこと、大事にしていること、可能性」が見えていない
■企業の「事業内容、大事にしていること、やろうとしていること」が読み解けていない

という二つの問題が混ざり合った結果、前述のような問いになって出てきていたように感じていました。大事なのは、その二つを切り分けて解決することだとも思います。

前者のような"自己分析"に関する部分は、これまでと同じく学生ひとりひとりが自分とうまく向き合うための支援を続ける必要があると思いますが、後者に関しては、「企業と会わずとも、それらをオンライン説明会や採用ページから読み解く」という力がより求められてくるのではないか、という風に思っています。
それを支援するのが、キャリアセンターや我々のようなプラットフォームの役目なのかな、と感じているところです(一方で、企業側もそれらを適切に伝えるための努力や工夫が求められると思います)。

21卒予定生は"ウィズコロナ"の世界で就活をする

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最後に、直近で問題になってくるであろう21卒予定生の動きについて。
感染拡大のピークがいつ頃になるのか様々な予測がされている中で、企業側は"最悪のケース"を想定していることが多いように思います。
4/3現在で言うと、"都市封鎖(ロックダウン)"が"最悪のケース"にあたるかと思います。
通勤も出来なくなるため、人事担当者や面接担当が家にいながら合説や面談を実施する、ということになってしまうわけです。

つまり、21年度卒業予定生に関しては、「説明会」〜「面談・面接」〜「内定・内定承諾」まで、すべてオンラインで完結する可能性を、企業側は想定せざるを得ない状況になっています。後手に回らぬよう、"アフターコロナ"ではなく、"ウィズコロナ"を前提とした採用計画を持つ必要があるということです。

当然、学生には"自宅で面接を受ける準備"をしておいてもらう必要があります。
(こちらに関しては、学生向けに書いた記事があるので参考にしていただければと思います)

加えて、既に教育機関を離れた自分が言える立場ではないことを承知の上で申し上げるのですが、教育機関内のキャリア支援も、やはり可能な限りオンライン等で出来ることを考えていく必要があるだろうと思います。

学生と面談をする中で、就活がどうなるのかを不安に感じている学生が想像以上にたくさんいることを感じています。
前述の通り、"意外にオンラインでセミナーを開くのはハードルが高くない"ので、ご要望があればそうしたナレッジのシェアもさせていただきます。"キャリア支援の支援"をさせていただけるといいかな、と思っています。
今日は21卒予定生の話のみに絞りましたが、本当は22卒予定生も、就活において重要である"インターン先を調べる""インターンに参加する"という時期を逃す可能性が非常に高いです。

私自身、こういう状況下でもやはり生活をすることをやめるわけにはいかず、それを支える基盤となる「働く」ということもやめられないな、と実感しています。
同時に就活も、何かよほど大きな力が働かない限りストップできないだろうな、と思います。

我々は出来る限りの支援を続けていきたいと考えています。
キャリアセンターや、キャリア支援をされている方は、是非Twitterやnoteの経由でお気軽にご連絡ください。御校の課題感をお伺いした上で、何かしらの支援を提案させていただきたく思います。


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デザイナーを目指す学生向け就活支援プラットフォームの中の人をやっています ex. 京都芸術大学 / 東北芸術工科大学 元職員
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