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"ポートフォリオをつくる"のは、とてもとても良いことだ、というはなし

先日、ポートフォリオ(以下PF)制作のレクチャー動画を作って、ReDesigner for Student利用者限定で公開をしました。

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この記事は、会員ではない方にもそれをチラ見せしつつ、動画コンテンツでは伝えきれなかった「PFってそもそも何だっけ」ということをもう少し細くしておくと同時に、クリエイティブ職を目指す学生の皆さんにモチベーションと自信を持ってもらうために書いているものです。

PFは、とても強い武器である

動画はまず、「PFって何でつくるんだっけ?」という話からスタートしています。

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要は「直接会わずに自分のことを紹介する名刺のようなものですよ」という話をしているのですが、それよりも更に前に、「いや…そういうものを武器として持つことができるってめちゃ良いよね」という話を、わたしは、したい…!

美術やデザインを学ぶ学校に通っている皆さんにとっては、「PF作るなんて当たり前じゃーん」という感覚だと思うのですが、そんなことはないです。就活のフィールドにおいては、ES以外に武器がないという方が当たり前です。
逆に、選考をする企業側としても、ポートフォリオがない場合は「会わない段階で判断する材料はES・履歴書しかない」ということになるわけで、やっぱりクリエイティブ職の採用よりも「見極め」は難しくなるんじゃないかなと思います。そう思うと、「自分の実績を、実際に見てもらって伝えることが出来る」というのはとても良いことだと思えないでしょうか。

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「デザイン思考ってあらゆる場面で役に立つよね〜」というゆるい共通認識が、なんとな〜く存在する社会になりつつあるのを感じますが、結局「私にはそういう素養があります!」ということを形にして示すことができるのって、現状PFしかなくない?とも思います。
「デザインの重要性」がより社会に広く浸透して、国語や数学くらいの一般教養のレベルになったりしたら、「どんな職種の人もポートフォリオを持っている」という世の中になり得るんじゃないかなんて思ったりするくらいですが、それはまだまだ未来の話でしょう。
つまり、新卒就活時点で自分の実績や成果を「PFで見せることができる」というのは、本当にすごいリードなんだよな、と思います。

PF制作をしながら自分を見つめ直す

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「就職活動」というのは基本的に学生からはネガティブに捉えられることが多いと思うのですが、個人的には「今後の人生をいっぺん考えてみるための通過儀礼」として捉えるのであれば、そんなに悪いものではないんじゃないかと思っています(この辺の話はまた別の機会に詳しくやりたい)。
そういう中で、PF制作というのは、「自分がどういうことを大切にしているのか、どういう手癖があるのか、どういうことに問題意識を感じているのか」ということを実績ベースで見つめ直すきっかけにもなります(この辺りは動画の第四回【ブラッシュアップ編】で話しています)。
これって本当に大事なことで、

・自分が現時点でどういうデザイナーなのか
・理想のデザイナー像に向かってどんな制作・研究をすれば良いのか

ということがとてもクリアになるはずです。
すごくヤボなことを言えば、制作しながら「自己分析」というやつが出来ることになるんじゃないかな、と。
しかも、ESみたいなテキスト主体のものより色んな人にフィードバックもらいやすいわけなので、「自分を俯瞰して、方向付ける」ということがすごくやりやすいだろうな、と思います。

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作ったPFを自分でぱらぱらめくってみて初めて、「やっぱりUIも作れるゼミ行こうかな」とか「経営論の科目取ったらビジネス観点補強できそう」という方向付けが出来るんじゃないでしょうか。

まず手を動かしてつくりはじめてみる

そんなわけで、ぜひ早速PF制作をスタートしてみると良いと思います。
制作を始める目安は、3年生になって「制作物が溜まってきたら」がセオリーなのだと思いますが、「料理(=作品)と同時にお皿(=PF)を用意してみる」というやり方もアリじゃないかなと思います。

学校課題の講評なんかだとどうしても、「何故こういうテーマで作品を作るのか」ということは、全員が共通の認識を持っていて、そこに触れずに作品のコアの部分だけを説明することになりがちだと思います。
そこで、「はじめましての人に作品を説明するとしたら」という前提でPFに落とし込んでみるのは、すごく意味のあることだと思います。

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加えて、動画の第一回【準備編】で、アイデアメモなども含めて、制作上出てきたアウトプットは(掲載を前提に)全部取っておくとよいという話をしています。
こういうのは、3年生になってからだと整理するのは大変だと思います。1,2年生でも、自分はせっかく作ったものは色んなところにアピールしていくぜという気概のある人ならなおさら、是非一作品からでもPFを作りながら構想を練ってみると良いと思います。

「PFのつくりかた」動画はサービスに登録後視聴可能

ので、是非登録してみてください。
(これから、作品を増やすためのチャレンジ企画やコンペも準備中です!)

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また、ReDesigner for Studentは他の学生の登録している作品を見ることができます。

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就活はまだまだ先の話という人も、他の人のクリエイティブに触れることで自分のクリエイティブの幅が広がるはずです。

手を動かしていて悩むことがあれば、Twitterなんかでも話しかけてください〜◎


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