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見慣れた街でカメラを楽しむ



自粛疲れたなーーーー!!!
遠征して写真撮りたいなーーー!!!


同じことを思っているカメラマンは多いと思う。昨年からの断続的な自粛で、撮影のために遠征する機会がめっきり減った。本当に減った。


その結果何が起こったか。自宅の周りばかりを撮るようになった。とにかく街を練り歩いた。新しい発見があればすぐさま写真に納める週末。近隣の人からは、「またあの人カメラ持って歩いてるよ」と思われてるであろう。それでもいい。私は撮りたいのだ。


写真関連のマガジンも、蔵前や浅草の写真ばかりになっていった。




まあ、ぶっちゃけ言わせてもらうと、夏くらいで飽きはきている。そりゃそうだ。時間帯によって光の角度や、若干の色味は変わるが、基本は同じ街である。そう変化があるわけでもない。SNSにアップしても、またこいつ同じような写真撮ってるよって思われるのが怖かった。だから、もういい加減遠くへ行きたい。早く自由になりたいよ、ベルメールさん。そんな気分である。


とはいえ我儘も言ってられないので、今日は私流の近隣撮影の楽しみ方を伝授する。同じ街が、2度3度楽しめる、ちょっとした工夫だ。スルメも味がしなくなるくらい噛み締めた街の景色に、ほんの少しのフレーバーを足せるTipsを、とくとご覧あれ。ちなみに対象は私と同じようなアマチュア向けなので、プロの方は微笑ましく見守っていただけると幸いである。

何気ないものも撮りまくる

まず基本中の基本。何気ないものも撮ってみる。そうすると、なんかいい感じに撮れたりもするものだ。


私からしたら、もう何十回と見続けてきて、素通りどころかその日の記憶にも残らないレベルの景色たち。でも改めて写真に納めてみると、何となくエモーショナルな感覚を受け取れる。なるほど、これがエモいってやつか。そう思わざるをえない作品に仕上げることができる。


だから、見慣れた街並みだからって素通りせず、とにかくいろんな角度から撮ってみる。カメラの設定を変えてみる。レタッチで工夫してみる。そのプロセスを怠って、近所が飽きたとか言ってはいけない。そうだ、当たり前を当たり前と思ってはいけないのだ。生まれてきてよかった!変わり映えのない毎日に感謝!!


真面目な話、何気なく撮った写真が、見返したらすごくよかったなってことはよくある話なので、まずはたくさん撮ってみよう。

切り取り方を変えてみる

これも基本。切り取り方1つで景色や印象は変わる。具体的にはよってみたり、画角を変えてみたり、構図を変えてみたり…と、偉そうに言えるような身分でもないのだが、結構色々と試してきた。サンプルを見て欲しい。



上とか下とか右とか左とかにずらしてみる。何か別のものを通して、写真に納めてみる。そうすればいろんな写真が撮れる。そう、同じ空がどう見えるかは、心の角度次第なのだ。つけまつける。


あとはシンプルに寄りまくるのもよい。接写接写接写!!!



こんなに近くで見ないからね。トマトとか雑草とか。でもこどもの頃は何でもよく見たはず。童心を忘るべからず。そうすれば、大人になってしまったあなたの心の目から、新しい景色が見れるはず。


モノクロで撮ってみる

モノクロで撮るだけでも、違う雰囲気の写真にすることができる。後からレタッチするのもいいが、カメラの設定でモノクロで撮る方が、シンプルに面白いのでおすすめだ。



見慣れたカラー写真とは全く別物になる。



より光と影が強調され、フォルムもくっきりし、何より独特の雰囲気を醸成することが可能なのだ。これもエモいってやつかもしれない。ちょっと古い感じで、昭和っぽくて、懐かしくてよい。私は平成生まれだからよくわからんが。


とにかく、一度試していただきたい。冗談抜きで結構楽しいから。

シャッター速度を変えてみる

最近のマイブームである。三脚も買ったので、人の迷惑にならないところで15秒とか30秒程度のシャッター速度で写真を撮っている。そうすると、めちゃくちゃアートな写真に仕上がる。これまでもSNSとかで散々自慢してきたが、何度でも貼ろう。いつも見てくれている人からは「またあいつ同じ写真あげてるよ」って思われるであろう写真たちだ。




ヒューーン、キラキラキラ、ヒュオーーン!!!

みたいな感じ。アートだ。


ちなみに三脚がなくても以下くらいの疾走感や、躍動感は表現できる。




これはこれで好き。すごく動的な写真になるので良い。おすすめだ。


ちなみに、先日のnoteにも書いたのだが、長い時間を1枚に閉じ込めるということは、時間という概念を超えた別次元のものとなる。見慣れた景色から手軽にアートを作ることができるので、ぜひおすすめしたい。


粘る粘る粘る

最後に大事なのは気合い。近隣だろうが何だろうが、同じ写真は二度と撮れない。だから、まずは同じ場所でたくさん撮りまくってみる。そうすると、思いもよらぬ一枚が撮れる。



もちろん大前提として、人の通行の妨げになったり、進入禁止のところには入ってはいけない。でもマナーさえ守れば、同じ場所から街を眺め続けることで、違う景色を無限にみることができる。




まあ、それでも飽きはくる。流石に遠出をしたいと思うのだけど、まだまだ自分の街で撮れる写真はあるとも思うのだ。だから、そうやって、自分を説得しているが…



そろそろ遠征したい!違う写真を撮りたい!レンズも欲しい!!



そんなことを思う今日この頃。もっともっと腕をあげていくぞい。



小木曽

Twitterでも写真あげてます→小木曽

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