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蹴球症候群

他分野を通してサッカーを解明し、サッカーを通して他分野を解明する
サッカー、またはサッカー以外の分野から日々何を学んでいて、何に気付いて、何に疑問をもち、どんな風に… もっと詳しく
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2020年12月の記事一覧

2020年は、2021年は。

『蹴球症候群』購読者の方々、2020年、本当にありがとうございました。僕の記憶が正しければ2019年の末ごろからこのマガジンをスタートしたので、2020年はまるまる1年間、記事を更新し続けたことになります。当初は、書きまくったり逆に書けなかったり、不規則ではありましたが、最近は週に1回きっちりと書けていたのではないかと思います。 今年は、個人的に一生忘れない年になりました。もしかしたら、皆さんにとってもそうだったのかもしれません。自分は、アルゼンチン生活最後の年で、コロナが

「〇〇がしたい」 と「〇〇になりたくない」の相違点について

普段なんの気無しに考えていることは言葉を通して考えているはずで、癖になっている考え方(頭の中で直接的にでも間接的にでも想像する言葉)に意識的に目を向けることは大切だなと思っているんですが、良い本を読みました。 邦題が正しいのかどうかちょっと疑問ではありますが、『TO HAVE(持つ様式)』と『TO BE(ある様式)』の相違について論じているものです。 サッカーというスポーツをしていると、「ボールを"持つ"」ということの意味と深く対峙しなければならなくなります。「ボールを"

帰国したら読みたかったサッカー本感想

以下3冊を読んだ感想。

マイノリティを売り物にするな(マーケティングに利用するな)という批判についての考察

やはりNIKEのCMについて、改めて考える。考えるまでもないと思っていたのは、「日本に差別はない」あるいは「日本人を蔑んでいる」などの批判を目にしたからである。日本に差別はあるし、自分たちのことを自己批判する必要がないほど日本人は(というか人は)良い生き物ではない。ただこの映像について、この類のテーマではそれが当たり前ではあるのだが、差別を受けている側や、マイノリティ側の人々が「マイノリティ(私たち)を見せ物にして(マーケティングに利用して)自分たちの商品を売ろうとしている」

早慶戦の感想|改めて、日本サッカーとは

生で日本でサッカーを観るのは約1年ぶりで、映像でJリーグのゲームを頻繁に観ていたり、来年から就任するチームの試合を映像で観てはいたものの、やはり実際にピッチレベルでみると異なる印象を持つ。 日本に帰ってきてからいくつかゲームやトレーニングを見たが、早慶戦は日本サッカーの象徴のようなゲームだったため、少し所見を述べたいと思う。 ・・・ 呼吸をしていないゲーム