なぜ桜に魅了されるのか？

世の中に たえて桜の なかりせば 
春の心は のどけからまし

平安時代に在原業平が読んだ句だそうです。

桜がなければ、
春はみんなもっと落ち着くのになぁ的なことらしいです。

要するに桜の力すげーってことらしいです。

こんな感じで平安の世から、
人々を魅了する「桜」という存在。

毎年開花予想も気象情報の花粉とともに伝えられてます。

ただ一方でコロナウィルスで桜の時期に外出自粛を呼びかけられており、
お花見の場所とかも規制してるみたいです。

ビジネス的にもかなり厳しいですね。

収束が見込まれているどころか、
日に日に感染者数が増大していっており、
このままだとロックダウンすると思ってます。

収束もまだまだ長引くと予想しており、
こんな時に地震とか起こっちゃったら本当にパニックになるんだろうなぁと危惧してます。

こんな時期だからこそ、
桜がなぜ魅力的に見えるのかと、
僕の過去の桜写真を見てもらえたら最高ですね。

桜が魅力的に見えるのはなぜか

僕が思う結論は刹那的なものだからという共通認識があることかなと思います。

理由は人間の意思決定に関する心理学的観点からお伝えできればと思います。

人間の意思決定に影響を及ぼす心理学的用語に「心理的リアクタンス」と言うものがあります。

1966年にブレムって人が提唱した理論で、
「人間は自由を制限されると抵抗し、自由を回復したくなる」と言う現象です。

簡単に図解すると、
人間には意思決定の自由があります。
基本的には「やる」か「やらない」かです。

しかし日常を生きている上で、
やらないという選択肢が消され、
やる選択肢しかなくなる場合が出てきたとします。

そうすると本来自由に「やる」「やらない」を選択できたはずなのに、
「やらない」の選択肢を消されえてしまうと、
消されてしまった「やらない」という意思決定をしようとする心理が働きます。

よく言われるのはロミオとジュリエットのやつとか、
カリギュラ効果とかですね。

ロミジュリは、
「恋愛したあかんで〜」
↓
「そんなん言われたらするしかないやんけ！」
って感じやったと思います。

カリギュラ効果は、
禁止させられるとやりたくなるやつです。

本来は自由に選択できるはずが、、、

「禁止！！」と言われ「やる」選択肢が消されてしまい、、、

めっちゃやりたくなる、、、

って感じです。

完全にビジネスとかでも応用できるやつですね。

「これやって」って指示出すだけの上司ですと、
部下はやらない選択肢を回復しようとします。
やらない理由を探します。

マーケティングでも完全に限定商品とかはこれです。

「今買わなければならない」と消費者に思わせるのです。

本来は「買う」「買わない」を自由に選べる消費者

しかし「限定」と謳うだけで、
「今買わなければ、買えなくなる！！」と消費者に思わせることができる。
つまり「買う」という選択ができなくなる可能性が出てくると思わせる。

そうすると買いたくなる気持ちが大きくなって購買意思決定がしやすくなるという形です。

特に旅行先のお土産とかは顕著に今買わなければと言う気持ちになるのではないでしょうか？
これが心理的リアクタンスです。

じゃあ何が桜と関係あんねんと言う部分ですが、
完全に桜の美しさは春にしか見れず、かつ開花時期が短いという認識が
世間一般的に根付いていることが推測されます。
同様に紅葉の時期も同じなのかなと思います。
加えてメディアが報じる機会が多いので、
それも限定感を助長していると推測されます。

「今見ないと今年はもう見れない」
「雨降ったからもう散ってるかもしれない」

桜そのものの美しさもありますが、
桜の開花の刹那が、人間心理にも反映された結果魅力的に映るのではないかと考えております。

過去撮影した桜のコーナー

今年は外出自粛でまぁ桜見る機会もないと思いますので、
皆さまが来年ご覧になる際に参考になればと思いまして、
僭越ながら掲載させていただきます。

1. 江の浦測候所

2. 千鳥ヶ淵〜靖国神社

3. 乃木坂か六本木（覚えてないです、、）

簡単に稚拙な写真と共にご紹介させていただきました。
参考になれば幸いでございます。