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乳がんの切除:ハナちゃんとの思い出⑧【船橋の保護犬日記】

ハナちゃんにはじめてガンが見つかったのは、2021年10月のことでした。

同じ箇所を舐め続けるのは危険

元保護犬のハナちゃんが、後ろ足近くの乳首を舐めるようになってました。とにかく気になるようで、体を屈めてはペロペロペロペロ。

気づいたら舐めた乳首はパンパンに腫れ上がり、痛々しい様相をしていました。

もともとハナちゃんは乳腺腫瘍が胸全体にあり、切除するには老犬の体力的に困難な状態でした。そのまま様子見をしていたのですが、10月になって影響がでてきたのでしょう。

我が家ではハナちゃんの前にもワンちゃんを飼っていて、腫瘍が原因で亡くしています。その子は腫瘍を舐めたり擦ったりしていた結果、自壊して大怪我になり、もう治らない状態になって亡くなってしまいました。

もう二度と、そんな亡くし方はしてはいけない!
まだ影響の小さい今のうちから、動物病院へ行くことにしました。

手術

動物病院で診察してもらうと、腫瘍は後ろ足近くの乳首だけではなかったです。むしろ、そちらは軽い症状のようでした。

問題のもう1つの腫瘍は、左前足の付け根。かなり大きく、胸の筋肉を圧迫している状態でした。放置すると歩けなくなる可能性があるとのこと。切除するには、付近の筋肉も一緒に、表面だけ薄く切り取る必要があるとのことでした。

老犬で体力が衰えてるので手術は怖いですが、ここでやらなきゃ今後のハナちゃんはもっと辛くなる。わたし達夫婦は迷いなく、手術を選びました。

手術後は、通院が必要になるとのこと。傷口の状態によっては、消毒のために毎日通院が必要になるかもしれない。ハナちゃんの手術も心配ですが、わたし達夫婦の仕事との折り合いや交通手段も考えなければなりませんでした。

術後は良好

我が家は車を持っていません。さらに、自宅から病院まで徒歩で30分以上かかり、術後のハナちゃんを歩かせるのはムリです。

そのため、レンタカーを1ヶ月間借りることにしました。駐車場の用意も必要で、アパートの管理会社に連絡して駐車スペースを1ヶ月だけ貸してもらいました。

通院はどのくらいの頻度になるか、実際手術してみないとわからない。とりあえずわたしの会社には、有給申請を週1で出しました。あとは状況に合わせて、2人のうちどちらかが休めるような体制にしました。

そして、手術当日。午後にハナちゃんを預けて、その日1日だけ入院。翌日に引き取りに行きました。

手術後のハナちゃんは、包帯グルグル巻き。明らかに怪我した見た目ですが、めちゃくちゃ元気そう。傷口は化膿することも開いてしまうこともなく、結果としては心配無用でした。

消毒は週1回で十分で、手術の翌週には抜糸。わたし達は最悪の想定をしていたので、最良の結果となってホッとしました。

乳ガンだった

腫瘍がガンかどうかは、腫瘍を取ってみないとわからないとのことでした。腫瘍の一部を切り取って病理検査に出すので、切除するならその時に検査したほうが良いと。

検査の結果は、ガンでした。乳腺腫瘍は胸全体に広がっているので、それらもガンの可能性があると。でもそれらを手術するとなるとハナちゃんへの負担も大きいので、そちらは様子見しました。

ひとまず、無事ハナちゃんの手術が終わったので、一安心。またいつものハナちゃんとの暮らしが戻ってきて、うれしい気持ちでいっぱいです。

正直、お金はメチャクチャかかりました。でもハナちゃんには代えられません。ハナちゃんがいる日々がわたし達にとって、かけ替えのないものなのですから。

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