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🇫🇮フィンランドの教育について

こんにちは!
今回は言わずと知れた教育大国!フィンランド🇫🇮について書いていきたいと思います👏👏

この記事では以下の2点について触れつつ、フィンランド教育についてフワッと伝えていければと思います。
①フィンランドの教育システムの特徴
②フィンランドの授業の特徴

フィンランド教育は何がすごいの?


フィンランドは歴史的に教育が盛んな国、というわけではないんです。
転機が訪れたのは1994年、当時28歳のオッリペッカ・ヘイノネンさんが教育大臣になり全てが変わりました。
当時の日本では考えられない「問題解決力」「自律型学習」「想像力」の重要性を見出し、一気に舵を切ったのです。
(日本で「同情するなら金をくれ」って言ってた時代ですよ?)

そんな教育改革に背中を押され、フィンランド教育は飛ぶ鳥をおとす勢いで変わっていきました。

教育改革から立ったの6年後、2000年にはなんと
経済協力開発機構(OPEC)が3年ごとに行う学習調査に関する交際調査(PISA)にて恐ろしい成績を叩き出します。その結果がこちら

総合読解力:1位
情報の取り出し:1位
解釈:1位
熟考・評価:4位
数学的リテラシー:4位
化学的リテラシー:3位

これが2000年だけなら「たまたま」で済むのですが、
2003年、2006年も素晴らしい結果を残します。
しかも苦手に見えた「数学的リテラシー」と「化学的リテラシー」でも1位2位に輝くのです。

「これはいよいよ様子がおかしいぞ」
となった世界中がフィンランドの教育に一斉に注目し始めるわけですね。

そしてフィンランドの教育から28年が経とうとしている今、
やっと僕は「フィンランドやばくね?」と気づいたのでした。笑

①フィンランド教育の特徴


コンセプトが明確

フィンランドの教育の根っこにあるのはロシアの心理学者ヴィゴツキーが提唱した社会構成主義(Social Constractivism)であると言われています。
いくつか特徴があるのですが、一つは、
学習とは他者との関わりの中で生み出されるものであり、個人で行うものではない。周囲のサポートが学習を促進する。
と言ったものです。

この考えが根底にあるため、教員は何かを教えるのではなく、あくまで1人のサポーターとして存在します。
これがフィンランド教育の根底になる気がします。

教員の質が高い

曖昧な表現はできるだけ避けたいのですが、教員の質が高いという点についても触れておきたいと思います。

そもそも教員に求められる指導力のレベルが高いため修士課程を修了していないと教員になれません。
また、教員向けの研修が充実しており、常に最新の教育を教育を提供することを求められています。

さらにフィンランドでは教師がとても尊敬されているそうで、非常に人気のある仕事なんだそうです。
そのため、一人ひとりの教員がプライドを持って教育を提供しています。

これがフィンランドの教育の質を保つ秘訣なのかも知れません。

授業料が無料

フィンランドでは私立校がほとんどありません。公立でも十分な予算を与えられ、しかも多くの裁量権を与えられていることが理由ではないかと考えています。そして全ての学校で授業が無料で受けられます。

この背景にはフィンランドが大切にしている教育の機会を平等に提供するという理念があるようです。

統一テストがない

統一テストどころか、学校のテストもほとんどないそうです。
知識を詰め込み、それを覚えているかどうかではなく、
その知識をもとに何をどのような思考を持ち、何ができるかを測るパフォーマンステストが主流です。
また、国の教育方針として、他者と比べるということを重要視しておらず、個々人が自分の成長に集中できるようになっているんだとか。

②フィンランドの授業の特徴


さて、ここまでフィンランドの教育システムについて触れていきましたが、ここからはより具体的に授業内での特徴に触れていこうと思います。

なぜを繰り返す

授業内ではとにかく「なぜ?」を追求されるそうです。笑
こんなことされたら日本人の生徒は泣きますよね。(僕は多分泣きます)

ですが、小学生の時から「なぜそれがしたいの?」「なぜそう感じたの?」「なぜその答えになったの?」と「なぜ?なぜ?」の質問責めにされることで、自分の思考に対する理解が深まるそうです。

さらに、友達や教員の意見に対しても「なぜ?」とクリティカルに考える力が自然に身についたり、当たり前のことにも「なぜ?」と疑問を持つため、様々な視点で物事を見る力が身についたりするそうです。

質問することは正義

フィンランドでは質問することが評価の対象になっているそうで、質問すればするほど「話をよく聞いている」「積極的に学ぶ姿勢がある」と評価されるそうです。

日本では授業中に質問すると「授業を止めてしまって申し訳ない」とか「目立ちそうで嫌だ」といった理由から手を挙げて質問することは稀ですよね。
ですが、「なぜ」と聞かれる経験と、そもそも質問することが評価の対象になっていることもあり質問が途切れないんだとか。

ちなみにフィンランドの方に聞いたところ、やはり無駄な質問ばかりする友達のことを「ちょっとうざい」と思ったりはするそうです。笑

グループワークが多い

フィンランドではとにかくグループワークが多いんだとか。
授業内でグループワークが多いということは、それだけ教員の発話量は少なくなります。そうなると自動的に生徒の発言回数も増えていきますね。

日本ではまだまだ「先生と生徒」という立場が一般的ですが、教育水準の高い国ではteacherではなくfacilitatorと呼ぶのが一般的になっているそうです。
つまり、何かを教える(teach)人から、授業を進行する(facilitate)する人に役割が変わってきているんです。

フィンランドでは先生がfacilitateする時間が長いのでしょう。

クロスカリキュラム導入

数年前から注目され始めているクロスカリキュラムの導入もすでに行われているそうです。

現実世界では、どれかの教科だけを使って何かをすることはほとんどありません。
例えば目的地まで辿り着くのにかかる時間が知りたい時、みなさんは無意識に地図を思い浮かべ、距離を概算し、車であれば道路交通法を加味してルートを決め、距離と平均速度から時間を計算しますよね。
ここで使われた教科は「理科」「社会」「数学」になります。

つまり実際に使える知識は教科を横断しながら身につけていくべきなんです。フィンランドでもこの方法を早い段階で取り入れ、実践しています。
さまざまな教科を同時に学べることはお得とも言えますよね。笑

学習時間が短い

とにかく学習時間が短いんだそうです。日本だと学校が終わった後に宿題をしたり塾に行ったり、いろいろしてますよね。

しかしフィンランドではほとんど宿題が出ないそうです。理由は「頭を休ませないと学びが頭に入らない」「子供は勉強以外もやることが沢山あって忙しい」だそうです。

そんな理由?とちょっと笑ってしまいそうですが、実はこれとても重要なことなんです。
日本で行われる詰め込み教育が疑問視されているのはよく聞く話ですし、
小学生は2時間以上学習すると成績がどんどん下がるという研究もあるそうです。(これちょっとびっくりですよね💦)

フィンランドでは、学習以外にも、友達と遊ぶことで社会性を育む時間や、自分の好きなこと(興味のあるもの)をやってみる時間、読書する時間、家族と過ごす時間を重要視しているそうです。

こう聞くと、どのような時間の使い方が子供たちの幸せな人生に繋がるのか改めて考えてみる必要があるのかな、なんて考えたりします。

まとめ


さて、今回は
言わずと知れた「フィンランドの教育」について書いてみました。

ざっくりとした情報が多かったですが、こちらを読んでみて「そうなの?」「本当に?」と思っていただき、ぜひいろいろ調べていただけると嬉しいです。ネットで検索しただけでも多くの情報を得られました!!

ちなみに僕が今回の記事を書くのに参考にさせていただいた記事はこちら

特にYoutubeはおすすめです笑


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