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新渡戸文化学園さんのHappiness Bridgeに見られる、生徒が学校外とつながることの意味

こんにちは!
今日は新渡戸文化さんのオンラインイベント Happiness Bridgeに参加させていただきました。
そこで改めて感じた、生徒が学校外とつながることって重要な意味があるよねって話をしていきたいと思います。

新渡戸文化学園 Happiness Bridgeとは?


Happiness Bridgeとは
知っている方もいるかと思いますが、新渡戸文化学園さんが断続的に行なっているオンラインイベントです。
趣旨としては、普段子ども達が考えていること、好きなもの、紹介したいことなどをプレゼンテーション形式で学外の大人に発表し、そのフィードバックをもらうというものです。

今回もビデオ会議アプリのZOOM内で小グループに分かれて生徒3,4人+僕で1グループを作り、生徒の発表を聞いていました。

発表内容は本当に人それぞれ
1学期で学んだこと、現在取り組んでいる探求学習、学校への主張、などなど
とても楽しませていただきました。

1番の驚きは生徒一人一人が自分の「好き」や「やりたいこと」をなんとなくでも持っていることです。
得意なことがあったり、自分の好きなことがあったり
そういったものを臆面もなく他者に伝えられていること、
一見当たり前のことのように見えて、なかなか見られない光景でした。
(新渡戸さんはやっぱりすごい、、)

そんなHappiness Bridge
生徒にとっては
自分の「好き」や「関心」を学外の人に評価してもらえるチャンス、だったり
相手に伝える練習をする機会
としてもとても意味があるイベントだと思っています。

しかし、Happiness Bridgeが素敵だなと思う1番の理由は
「学校外の人と繋がれる」という点ではないかと考えています。

「学校外の人とつながる」ということ


学校の先生にしても、保護者の方にしても、
生徒が「学校外の人とつながる」となると多くの方が
「大丈夫なの?」「安全は確保されてるの?」と少し不安に思うのではないでしょうか?

僕が高校生だった時も、先生をしていた時も
安全面、トラブルに巻き込まれないように、といった理由から学校外部の方と生徒が関わることをあまり善しとしない風潮が学校にはありました。

これは今も多くの学校で根付いている考えではないでしょうか?
もちろん、子どもの安全を守ることは大事なことです。
しかし、安全を守るという名目で子どもを必要以上に縛ってしまっているということはないでしょうか?

外部との関係を持つということは
実は子どもたちの成長に対して大きな意味を持っていると考えています。

例として
高校生が大学生や他の学校の生徒と交際する際、学校によってはこれを校則などで禁止しているのではないでしょうか?
理由はトラブルに発展する可能性があるから、生徒の安全を考慮して、
などいろいろですが、
そもそも交際することは悪いことではありません。
そこから副次的に発生する可能性があるトラブルが問題なわけです。
(トラブルが生じない場合も多くあります。)

しかし、この交際することで得られるメリットは計り知れません。
恋愛が人生に多くの教訓と成長を与えてくれることは言うまでもありません。
コミュニケーション力、共感・協調力、自己理解、など非認知能力の向上にもってこいです。

恋愛交際だけでなく
学外の文化に触れると言う意味でもとても大きな意味があります。

学校という場所は実は想像以上に閉鎖的な環境だと僕は考えています。
閉鎖的な環境は独自の文化を作り出します。
それは学校という単位だけでなく、クラス、部活、仲良しグループという単位でも作られます。

その際に恐ろしいのは、子どもたちはその環境だけが世界の全てだと思いがちだということです。

例えば、部活に重きを置いている生徒にとってはその部活動でどうにかして自分のポジションを見つけて、存在意義を持たなければいけないと考えています。
クラス、もしくは学校内でもそうです。

この思考はとても不安定で危険です。

なぜなら、子どもたちは簡単に「この世界に居場所がない」と思い込んでしまい、その結果「世界は怖い」「世界に出たくない」と思ってしまう可能性があるからです。

しかし、学校が積極的に外部との繋がりを提供し、推奨したらどうでしょう?
子どもは「自分の居場所は学校だけではなく、外にもあるのかもしれない」と思うことができるのではないでしょうか?

僕は以前に読んだ「友だち幻想」という本にとても共感する部分がありました。
閉鎖的な環境では、特定のつながりを強要する風潮が生まれがちです。
子どもたちには、もっとオープンに自分らしくいられる場所を探せる環境が必要だと思います。

そういう意味で、学校外の人と交流することはとても意味があると思っています。

今後、さらに学校が開かれた場所になっていき
子どもたちが外部の方々と交流を持てるようになることを願っています。

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