見出し画像

辞めたら自由になれると思っていた。

仕事を辞める選択をする人が増えています。
一生安定と言われた公務員を手放す人も多い。
私も元教員。

辞めないにしても、多様な働き方をしている人を見る機会が増えたし、
政府も企業も推進しているくらいだから。

「場所や時間に縛られずに」とか、当時はめちゃくちゃ憧れたなーー

私が辞めた頃はまだここまで露出がなくて
ほんの一握りって感じだったけど
それからたった5年でこれだけ多くなった。

ってことは、ここからまた数年で一気に変わってくるでしょうね。


でも、タイトルにもありますが、

会社や組織に属さずに自由に働けるっていいじゃん!

って思うんですが、

そう簡単なことじゃないんです。


もちろん、自由になった部分もあります。
でも、正直、不自由になった部分もあります。

20代ならその不自由さも経験してもいいかなって思うけど、
30代半ば、子どももいたら、安易に考えちゃいけないなって思うんです。

フットワークの軽さも重要。

けど、それだけじゃ越えられないものもあります。


36歳で退職した私が得た自由と、経験した不自由さを今日はまとめてみます。


得た自由

一番は、プレッシャーから解放されたこと。

教員だったこともあって
いろんなプレッシャーがありました。

毎日子どもたちに授業を提供しなきゃいけない。
何が得意だ、苦手だなんて言ってられない、
いつでも私は教えるプロでないといけない。

保護者や世間の目もあるし、
学校運営に支障をきたしてはならないし、
様々な事務処理も積まれてる。

それを一個一個穴がないようにやらなくてはと思っていた。

すんごくしんどかった。

今思うと、そんな完璧でなくていいのに、
子どもたちと一緒になって楽しんで過ごしていればよかったのに、
でもね、そこに目を向ける余裕すらないのです。

プレッシャーから解放され、自由を感じられました。


あとは、

時間と場所に拘束されることがなくなったこと。

・自分で時間を決められる
・平日も出かけられる
・これから何をしてもいい(仕事も住む場所も)

会社や組織に属していると、得られないですよね。
得られないからこそ、ものすごい憧れがありました。

けど、これは不自由さにもつながっていて、
以下に書いていきますね。



経験した不自由さ

一番は、収入が安定しないこと。

やりたいこと、行きたいところがあれば、
結局お金がかかる。もちろん生活するためにも。

時間と場所は縛られなくなったけど
お金を得るために働くってことは
時間も労力も注がなくてはならない。

自由度はある。

けど、
自分のペースや自分ができることと
得たい収入とのバランスを知らないと
かなり不自由になる。


・自分で時間を決められる
・平日も出かけられる
・これから何をしてもいい(仕事も住む場所も)

と書いたけど、

自分で決めるということに慣れてなさすぎて
何から手をつけていいかわからなかったし、
迷って悩む時間も多くて平日に出かける余裕がなくなったし、
何をしてもいいのに、何をしたいのか、何ができるのか、
自分のことが全然わからなくて困り果てたし、

自由になったが故に、不自由になってしまった。。。



本当に自由になるために

『今がしんどいから抜け出したい』


しんどいところにずっと身を置くなんて、精神衛生上よくない。

けど、

それだけで抜けちゃうと、困ることが増えるのを経験しました。


しんどいのを抜けた先に、どんな人生にしたいのか?
何がしたくて、何に向いているのか?
仕事と家庭のバランスはどんなのが望みなのか?
それらを叶えてくれる仕事・働き方って何か?


シフトしたあとの展望まで見えていたら、
苦労が全然違ったと思います。


一時の勢いってずっと続くわけではありません。

それよりも、自分が自分でいられるペースやポジションを知って
自分らしい人生を築いていくのがいい。

持続可能な人生でないと。


自由は、縛りから解放されたら自動的に得られるものではなく、
どんな時でも自分が自分でいられる状況を、自分でつくれることなんだと思います。


「辞める」のも一つの選択肢。

自分の人生を形づくるのに、何を選んでいけばいいのか、
勢いだけで動き出さずに、
ぜひ立ち止まって考えてみてくださいね。


この記事が参加している募集

仕事について話そう

お金について考える

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?