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サッカーにおける「集団」とは。

今回のテーマは【サッカーにおける「集団」とは。】です

サッカーは個人競技ではなく、チームスポーツです。
チームスポーツと言っても、場面場面では、個人的なことを求められ、その中でチームの中で「個性」をどのように発揮するかが求められるスポーツです。

そこで今回はアトレティコ・マドリードのシメオネ監督が考える【サッカーにおける集団とは】をお届けします。

「集団」ということにどういった認識や考えがあるのか。シメオネ監督の考えるサッカーにおける集団とは何なのでしょうか。

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アトレティコ・マドリード監督 シメオネ
【選手時代】
アルゼンチン代表として史上初めて出場100試合を達成し、現在も歴代4位の出場試合数を誇る。現役時代のポジションは守備的ミッドフィールダー。

【監督としての実績】
アトレティコ・マドリードでの監督としては、クラブ史上最高の成功を収め、コパ・デル・レイ優勝、ラ・リーガ優勝、スーペル・コパ優勝、2度のUEFAヨーロッパ・リーグ優勝、2度のUEFAスーパー・カップ、2度のUEFAチャンピオンズ・リーグ決勝進出を成し遂げた。
(Wikipedia引用)

今シーズンは、チャンピオンズリーグのベスト16にて、前回王者リヴァプールを倒しました。

どのようにして個性の強い選手たちをまとめて1つの集団にしているのでしょうか。

シメオネ監督「サッカーにはたくさんのエゴがある。

“En el fútbol mucho egoísmo y muy difícil de hablar de tener compromisos y de formar un grupo porque después es muy individual.
Es un juego que todos queremos que sea colectivo pero muy individual. Cada uno piensa individualmente. Cuando vos encuentras la gente que piensa colectivamente siempre está más cerca de ganar.”

「サッカーにはたくさんのエゴがあるから、約束事を持つことやグループ構成することについて話すのは難しいよ。なぜなら、かなり個人だからね。
全員が集団でやるのを求める競技だけど、かなり個人だよ。
それぞれの選手が個人的に考えているんだ。
もしあなたがいつも集団(チーム)のことを考えてる人を見つけたら、それは勝利に近いということだよ。」

「海外では我が強い選手が多い」というニュアンスで使われることが日本ではよくあると思いますが、アトレティコ・マドリードのシメオネ監督でさえも、“勝利”ということを前提に話した上で「いつも集団(チーム)のことを考えてる人を見つけたら、それは勝利に近い」と表現しています。

それが具体的にはどういうことでしょう。

チームに競争力を生む「集団」について【シメオネ監督の理想】

“Algunos prefieren decir, bueno la verdad que yo necesito jugar y prefiero ir a un equipo donde juegue 20 partidos y salgo 14 de la tabla. Individualmente tengo alguna valoración, colectivamente me va mal. Es aceptable. Y todo el equipo tiene ese jugador de la manera. Menos jugadores tenga ese tipo, más competitivo de verdad.”

「ある選手が「僕はプレーする必要があるから、シーズンで20試合に出れる順位14位のチームに行きたい」と言ったとしよう。個人としては評価するけど、集団としてはよく見えない。
それを受け入れるし、全てのチームにそういう選手がいるよ。
そういうタイプの選手が少ないチームが本当の競争力を持っているよ。」

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シメオネ監督がチームという集団に求めていることが「競争力」ということがわかると思います。
各々の選手に競争力を落とし込むメンタリティこそがシメオネ監督の目指す集団です。
それがあの強いアトレティコ・マドリードの原動力になっているということです。

以前僕の相方の千葉真真登がシメオネ監督の競争力について触れてくれたことがありました。

そこに記されていた内容ですが、

「スーペルコパエスパーニャのFCバルセロナ戦でラウール・ガルシア(当時のアトレティコマドリードの選手)を招集外にする決断をした。そしたら翌日の朝8時に誰よりも早く練習場に来て練習してたんだ。その後、スペイン代表に招集されたのは偶然でもなんでもない。そう言った事はチームに伝染してまた新たな競争力を生むんだ。」

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これは文章の一部です。アトレティコ・マドリードの強さの秘訣について詳しく記されているので、興味ある方は是非ご覧ください。とても学びある記事となっています。

シメオネ監督から学ぶのは、情熱を伝染させることこそが「集団」における重要要素と僕は捉えました。
シメオネ監督は誰よりもサッカーに熱く、勝利に貪欲なので、選手全員も付いていこうと敬意を示すのだと思います。
そして、何より付いていくことで結果を出し、信頼を得ていると思います。

もしベンチ外となったこの状況でラウール・ガルシア選手が諦めていたり、壁と戦おうとせず前進を止めていたら後にチームを去るということになっていたかもしれません。
壁と戦うことでその後スペイン代表まで登り詰めました。
どんな状況でも目的に向かい、戦い進もうとすることこそ、競争ではないでしょうか。

人生においても同じことが言えると思います。

情熱を伝染させることで影響力を生むと思います。

そして、壁があっても戦い進み続けることこそ、人生で大事ではないでしょうか。

僕がこれまで14歳からスペイン・アルゼンチン・ドイツとサッカーをし、生活をしてきた中で感じるのは「我が強い選手が多い」という表現に対し、「勝利に貪欲な選手が多い」ということな気がしています。

なので、「勝ちたいという気持ち」が「我の強い選手」を生み出していると感じています。

その貪欲さが何においても情熱を生むと思います。

それが集団として伝染したときに、強さの源になると確信しました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

これからもお楽しみください。

いつも本当にありがとうございます。


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