滋賀大学データサイエンス学部・研究科には、修士論文を書きながら給料をもらう方法があるという話



その方法がこちらです


DEMLセンターで研究支援員としてアルバイトしながら、その研究内容を修士論文にまとめる

DEMLセンターとは

滋賀大学では、帝国データバンクと提携して、データ分析の様々なプロジェクトを推し進めています。その両者の間をつなぐ拠点となっているのがDEMLセンターです。

DEMLセンターでは、実際に帝国データバンクが所有する企業のデータを、滋賀大学の学生、教員が分析、研究し、企業の課題解決の支援をするということを行っています。

詳しい活動内容は、こちらのサイトに掲載されています。

時期:学部3年or修士課程1年から研究支援員になれる

DEMLセンターの研究活動に参加できるのは滋賀大学の学部生(データサイエンス学部、経済学部生)3回生から、もしくはデータサイエンス研究科、経済学研究科1年からです。とはいえ、メインはやはりデータサイエンス学部・研究生です。

給料:学部生時給1300円、大学院生時給1550円

普通のバイトより全然いいです。

研究・活動内容:最初はデータ分析の基礎的な研修を行い、次に本格的な研究プロジェクトに参加する

DEMLセンター配属後は、2,3か月研修を行って、7月下旬ごろから本格的な研究プロジェクトに参加するという形です。

研究プロジェクトは、非常に多岐にわたり、テーマ選定も基本的には学生が自由に選べます(とはいえ、DEMLセンターと連携している指導教員の専門領域のテーマを選ぶことが一般的です)。例えば、コロナによる倒産件数を多変量解析を用いて予測したり、製造業の商品を自然言語処理を用いて識別したりといった研究があります。業界も、分析手法も様々です。


※普通にデータサイエンス学部・研究の教授の下について研究するか、DEMLセンターに入って研究するか選べる

上記のように、DEMLセンターの研究支援員としてアルバイト代をもらいながら研究することは可能ですが、もちろん、普通のデータサイエンス学部・研究科の学生として、DEMLセンターと連携していない教員の下で研究し、論文を書くことも可能です。

DEMLセンターでしか研究できないこと、DEMLセンターと連携していない教員のもとでしか研究できないこと、両方あるので、その点は自分の希望に合わせて選ぶことが大事です。

こんな人におすすめ

おすすめできる人は、以下のような人です

  • 研究したい内容が具体的に決まっていない人

  • とにかく効率的にお金を稼ぎたい人

  • 実務により近い、実践的な研究をしたい人

研究したい内容が具体的に決まっていない人
→DEMLセンターでは研究活動に使った時間に比例して給料をもらえるので、特に研究テーマにこだわりを持っていない人は、この方法を使って研究をした方が、その分得だと思います。

とにかく効率的に稼ぎたい人
→時給が高いというだけでなく、大学院の場合卒業要件である論文執筆にあてる時間に、給料が発生するので、学業・研究活動以外の時間でアルバイトする必要性がかなり軽減されるので、タイパが良いといえると思います。

実務により近い、実践的な研究をしたい人
→DEMLセンターの研究では、実際の企業にあるデータを分析するので、より実践的です。データがきれいでない場合も多く、大変ではありますが、データ加工、前処理技術もより磨けます。また、DEMLセンター提携企業に対してのプレゼンテーションの機会もあるので、資料作成、コミュニケーションなどのビジネススキルも磨くことができます。

こんな人はお勧めできない

  • 研究したい内容が具体的に決まっていて、それがDEMLセンターでの研究ではない

DEMLセンターで行える研究と、データサイエンス学部・研究科でできる研究は分かれているので、自分の希望する研究テーマがはっきりしている人は、それに合わせた環境、指導教員を選択すべきです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?