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【経営】組織30人の壁問題

お疲れ様です!

本日は組織30人の壁問題についてまとめます。

前回までに組織開発の失敗をまとめました。

じゃあどうしたらいいの?
何をしたらいいの?

というお声に答えて、
第1ステップの組織30人の壁問題についてまとめます。

時々勘違いしている方がいらっしゃいますが、
組織が100人超えていたら30人の壁問題を自動的に解決している、
と思っている方がいますが概ね間違ってます。はい。

たぶん組織が100人になっているわけではなく、
烏合の衆として100人お集まりになられているだけなので、

100人超えていようが、
300人超えていようが、
30人の壁問題の対策を打てていない会社さんは、
ここから始めてください。

■30人以下の会社ってどんな感じ?

スタッフが30人以下の会社のほとんどは、
THE社長のワンマン企業、という感じです。

ワンマン企業というとネガティブなイメージが強いと思いますが、
私は個人的に結構好きですし、
なによりリソースのない中小零細企業はワンマンでないと会社や事業の立上げは難しいとすら思ってます。

社長の優れたアイデアと行動力、膨大な行動量によってビジネスを立ち上げて、
どんどん仕事を増やしていき、
一部の業務を担えるような人を採用して回しているような組織です。

多くの場合、社長がマネジメントとプレーヤーを兼任しています。

社長とスタッフとの距離も近いため、
5人、10人、15人ぐらいまでなら割と上手くやれているイメージです。

社長自身が全体を見切れているため、
何か問題が起きても社長自身が臨機応変に対応することで、
比較的スピーディーに問題解決されていきます。

ただし、組織が20人、30人、それ以上になってくると、
社長に依存していることがボトルネックになってきます。

組織が大きくなる分必要な売上が大きくなり社長の営業力が欠かせなくなり、
ますます営業工数が増える一方で、
組織の人数が増えていくことで組織問題も増えていきます。

でも組織問題を解決する社長の工数が空いてなくて、
組織マネジメントに振れないため問題が解決されず積まれていきます。

スピード感が失われ、
組織に無理が生じます。

比較的仕事ができるスタッフにしわ寄せがいき、
身体やメンタルを壊して休職してしまったり、
退職して抜けてしまうこともあります。

売上拡大で資金繰り悪化、
組織問題が頻発しモチベーション低下、
優秀なスタッフから退職しより組織の負荷は増加。

いやどうしたらええねん!!!

って感じですね。。。

■やるべきこと

この段階での基本テーマは、

仕組み作りを通して、社長の依存度を下げ、業績拡大に耐えられる組織を作ること、

です。

社長の依存度を下げる仕組み作りをしていかなければいけないですし、
結果として業績拡大に耐えられる組織を作っていかなければいけません。

くどいようですが、

社長の依存度を下げる仕組み作り、と、業績拡大に耐えられる組織作りは似ているようで意味が異なります。

社長の依存度を下げて組織が回る(っぽい)仕組みは作れているけど、
業績拡大に耐えれていない組織も結構あります。

これは組織開発施策を失敗したパターンですのでご注意ください。

では何をするか?

前回まとめたように組織開発は1つの視点だけでの開発はほぼできません。

採用だけで組織開発を完了させられるケースはほとんどありません。

よく使われていて、私も活用している視点が、
理念、採用、育成、評価、活性化の5つです。

どれか1つだけ強化、着手していくのではなく、
どれもを同時並行で進め、検討、導入、浸透させていくことがポイントです。

そのために会社、経営戦略など組織だけでなく全体をみて判断していくことが重要です。

例えば、30人以上の組織を目指すときには必ず経営幹部、管理職が必要になってきますのでその採用に着手していくべきですが、
理念が明文化されていないと社長と幹部の意思決定の前提条件がズレるため必ず問題を生みます。

よくある社長の鉛筆ナメナメ人事評価では経営幹部は代理ができないので、
評価基準がない状態ではどの状態が良い状態なのか、
誰を評価すべきなのか幹部も分からなくなります。

既存のスタッフと新規のスタッフの価値観のすり合わせができていないと必ず「前職の会社ではこうだった」「いやうちはこうすることになっている」などといった問題が発生します。

理念を作り、理念を基にした各観点での組織開発施策を作り、実行していくことが大事です。

正直難易度はめちゃ高いです。
時間もかかります。

半年?

いやいやいや、

リアルに1年とか2年なら早い方ではないですかね。

なので組織開発はできるだけ早期に着手するのをお勧めしています。

すぐに結果の出ない組織開発ですが、
財務的に攻めれるなら1日でも早く着手しておきたいです。

■まとめ

本日は組織30人の壁問題についてまとめました。

今日の内容は組織開発の基礎部分にあたります。

採用はしてきたけど組織を作る観点では今まで何もしてこなかった、
もしくは外部の専門家入れてたけどこんな視点を持ててなかった、

という方は改めて今日の内容と自社の取り組みを確認してみてください。

次回以降で100人の壁、300人の壁などをまとめていきますが、
正直今日の内容が一番大事で根幹です。

ここを作り切れないとこの先のことをやっても足腰が弱いので強くなりきれません。

私自身も基礎に立ち返るため、
たびたび今日のテーマは振り返っております。

是非ご活用ください。

本日もご覧いただきましてありがとうございました。
引き続き何卒宜しくお願いいたします。



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